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SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』レビュー

DAC

出典: SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』パッケージ面

SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』パッケージ面

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SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』のレビューページです。「ESS Technology」社製の高級かつ高品質なハイエンドDAC採用の『GameDAC』が魅力のヘッドセットになります。PCだけでなくPS4/PS5、スイッチでも「DTS Headphone:X 2.0」の3D立体音響を実現するところも魅力ですし、『GameDAC』だけでほとんどの設定変更ができるところも魅力です。

第 2 世代 Razer™ アナログオプティカルスイッチ(光学式)

ラピッドトリガー

調整可能な2 段式アクチュエーション

遅延:2.2ms(理論値)

ポーリングレート:1,000Hz

Razer Huntsman V3 Pro Mini

Razer Huntsman V3 Pro Mini完全レビュー・深堀り解析: 勝利の鍵

目次だけ見ただけでも大体レビューとして理解できますので、お時間ない方は目次だけでもチェックしてみてください。SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』の接続方法 設定方法

SteelSeries Arctis第二世代登場

SteelSeries(スティールシリーズ)とは

デンマーク コッペンハーゲン発のゲーミングデバイスメーカー、それが『SteelSeries(スティールシリーズ)』です。eスポーツプレイヤーやハードコアゲーマー向けのハイエンド機を主に開発・販売しており、世界中のゲーマーに勝利と楽しさを提供してくれます。

『SteelSeries』が製品を開発する上でのテーマは「No,1」。「勝利」を手にしたい人だけに、特別設計を施した画期的な武器を作っているのです。

ASUS ROG Swift Pro PG248QP

2024年2月2日発売予定

リフレッシュレート:最大540Hz

応答速度:0.2ms

NVIDIA® G-SYNC Ultra Low Motion Blur 2(ULMB 2)

低遅延のオーディオ・ESSコーデック(384 kHz/32bit)

NVIDIA® Reflex Analyzer

540Hz驚異の速度! ASUS ROG Swift Pro PG248QP完全解説

たくさんの「ベストハイエントゲーミングヘッドセット」賞を受賞

どんなテクノロジーを買うべきかを手助けし、私たちの人生のアップグレードするために活動するフランスの情報サイト「tom’s guide」。

世界中のPCゲーム関連ニュース、特徴、ハードウェアテスト、ゲームレビューで、私たちゲーマー生活を彩る活動を続けるイギリスの情報サイト「PCGamer」。

ゲーム、映画やコミックなどの幅広いエンタメ情報を、編集部の独自の視点で記事や動画番組で紹介してくれるアメリカの情報サイト「IGN」。

3つの情報サイトは共通して月間ビジター数がとても多く、世界中のゲーマー生活を充実させてくれています。各社それぞれ、2019年度における「ベストハイエントゲーミングヘッドセット」をご紹介してくれています。3社に共通しているのは、「ベストハイエントゲーミングヘッドセット」としてSteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』をご紹介しているところです。

今回レビューさせていただく製品は、世界的にその情報の信頼・信用性を認められている「tom’s guide」「PCGamer」「IGN」にベストだと選ばれた製品になります。

ESS Sabre 9018 DAC採用の『GameDAC』とセットでこの価格

左斜め前からの写真

左斜め前からの写真

世界最高峰かつ最先端のオーディオテクノロジーを開発する、世界的評価の高いアメリカの会社「ESS Technology」。オーディオ愛好家であれば誰もが知る会社です。

『GameDAC』の名称の由来は「ESS Technology」が開発する、優れすぎたDAC「ESS Sabre 9018 Reference DAC」が搭載されているからでしょうか。この「ESS Sabre 9018 Reference DAC」、何万〜何十万円もするオーディオDACにも採用されています。しかし『Arctis Pro + GameDAC』は、ハイエンドヘッドセットと2つセットで約30,000円という価格を実現しています。

DACの役割についてですが、デジタル(Digital)→アナログ(Analog)に変換(Converter)するためにヘッドセットに搭載されています。デジタル音声はコンピュータにしかわからない言語。それを私たち人間にわかる言語に翻訳してくれる役割といったほうが伝わりやすいでしょうか。デジタルからアナログに変換する際には少なからず歪み(音の変質やズレ)やノイズ(サーなどの音)を発生させます。

どんなに良いコーヒー豆であっても、保存方法や挽き方、熱湯の注ぎ方に比例して、旨味を減退させる「雑味」の増減に影響を与えます。これと同じようにDACの性能によって、歪みやノイズの増減が、ある程度決まってしまうのです。それほどにDACの役割がとても重要だということになります。

ESS Sabre 9018 DACは歪みとノイズが少なすぎる

※『Arctis Pro』と『GameDAC』はそれぞれ単体でも購入可能。

SN比とは、最大出力÷ノイズ音量で計算されるノイズの大きさを示す数値です。「ESS Sabre 9018 Reference DAC」の凄いところはノイズ(サーなどの音)が少なすぎるところにあります。

ノイズは、どんなオーディオ機器にも存在しています。小さな音から始まる音楽などを最大音量にして聴いてみると、「サー」って音を聞くことが可能です。このノイズ音より小さい音は全て、「サー」って音にかき消されてしまうのです。つまり、「サー」って音より小さな、遠くの足音やリロード音などはすべて聞こえません。

聴力は20dBの小さな音量レベルでも聞き取ることができるとのことです。しかし、仮にもしノイズ音が4dBだとして、足音が22dBだとしたら、22-4で18dBの音量。聴力の限界が20dBなのだとしたら、18dBという小さな音は聞き取ることができない数値です。ではノイズ音が1dBしかなかったら? 22-1dBなので21db。なんとか聞き取ることが可能な数値です。

他社の製品ではSN比は公表されておりません。つまり、自慢できる数値ではないと推測できます。とはいえ一般的に、ゲーミングヘッドセットのSN比は90dB前後だと言われています。80dBあれば十分すぐれた部類と評価されるので、ゲーミングヘッドセットはさらにワンランク高いイメージです。

ちなみに、SN比100dB前後の品質高いサウンドカードの価格は3万円前後します。『GameDAC』のSN比はなんと、105dBです。つまり『GameDAC』は、単体で購入する場合3万円以上してもおかしくない製品です。

一般的なサウンドカードには有機ELモニターも付いていませんし、サウンドカード単体でイコライザ―設定できるなんて機能はついておりません。それにもかかわらず、約1.2万円で購入できます。

PS4/PS5、スイッチ、PCで「DTS Headphone: X 2.0」3D立体音響

「DTS Headphone: X 2.0」は最近のスマホにも内蔵されているDolby Atmosと同じ3D立体音響です。スマホでDolby Atmosをご利用の方であればすでに体感していると思います。

音に持たされた位置情報データから、音がどのように動いていくのか、位置関係によって音量がどのように変化するのかなどをリアルタイムでシミュレート(高速演算)して再現します。つまり、5.1ch/7.1chなどのサラウンドサウンド以上のリアリティを実現できます。

スマホにてDolby Atmosを体験されている方であればもうご存じと思います。「DTS Headphone: X 2.0」やDolby Atmosのような3D立体音響は、ステレオ(2つのスピーカー)以上であれば実現可能なのです。スマホのスピーカーも2つ、ヘッドセットのスピーカーも2つあります。

3D立体音響のすごいところは、2つなら2つのスピーカー、5つなら5つのスピーカーに合わせて、3次元空間に音声オブジェクトを演算できてしまうところです。つまり、3D立体音響とステレオシステム(2つのスピーカー)には互換性があるのです。

ですから、PS4/PS5、スイッチ、PCで「DTS Headphone: X 2.0」の3D立体音響を楽しめます。PS4は5.1chサラウンドサウンドに対応しておりますので、また異なる立体音響を体感できます。PS5とPCに関しては、そもそも3D立体音響に対応しますので、ゲームの世界に入り込んだのかと錯覚するようなサウンド体験を実現するでしょう。

ハイレゾ(Hi-Res)対応

『Arctis Pro + GameDAC』は、最大96kHzのサンプリングレートで24bitオーディオをサポートします。対応周波数はなんと10〜40,000Hz。フルゲーミングオーディオシステムとして初めてハイレゾオーディオの認定を受けた製品になるそうです。

24bitとはビット深度のことを指しモニターでいう解像度です。音一つ一つがきめ細やかなので、聞き取りやすいということになります。

96kHzのサンプリングレートとは音声信号を読み取る回数のことで、モニターでいうリフレッシュレートのことです。CDの2倍も音声信号を読み取っているので、音がとっても滑らか。

人の耳が聞きとることのできる音域は、低い音で20Hz、高い音は20,000Hzと言われています。『Arctis Pro + GameDAC』の場合はそれを超え10Hz〜40,000Hzに対応します。聞き取れないのであれば意味がないと思うかもしれませんがそんなことはなく、耳では聞き取れない音も含まれているからこそリアルで聞き取りやすくなります。そして耳ではなく肌で感じることができる方が、危機感や安心感、癒しなども感じられることが最近証明されたようで、森林浴などの癒し効果はこれが原因だと言われています。

というわけで『Arctis Pro + GameDAC』はハイレゾ音源の再生も可能です。ゲームには今の所ハイレゾ音源はありませんが、将来的には増えていくことが予想されています。またハイレゾ音源でない音源であっても、ハイレゾ音源を再生可能な、余裕のあるヘッドセットで再生すると音質が上がるという恩恵を得られるそうなので、完全に無意味というわけではないようです。

PC接続不要! 有機ELディスプレイメニューを見ながらイコライザー設定できる

『GameDAC』ではさまざまな操作を可能とするために、贅沢にも有機ELディスプレイが搭載されています。ディスプレイにはわかりやすいメニューが表示されます。円形の表示される音量調節とゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整。(USB+光デジタル接続時のみ。つまりPS4とPCのみ)

イコライザー設定にストリームミキサーなんかの調整も可能です。搭載されるRGBイルミネーションとマイクミュートした際の光の色の変更まで可能です。

PCに接続しなくても細やかな設定変更ができますので、PCゲームはもちろんですが、PS4/PS5、スイッチであってもゲームしながら、実際にサウンドを聴きながら音量調整することができます。

※ゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整は、USB+光デジタル接続時のみ利用できます。つまりPS4とPCのみで使える機能。
※PS5でもTVの光デジタルを利用すればゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整が可能ですが、PS5のTempest 3D オーディオが使えなくなるので、定位感とリアリティさが劣化します。
※スイッチの場合、TVに光デジタル接続、PCにUSB接続することで、PCにてボイチャしながらスイッチのゲームをすることが可能です。もちろんゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整可能。

スタジオグレード ゲームに最適な「双指向性ノイズキャンセリングマイク」採用

マイクの集音特性

指向性は音の集音特性のこと。安いヘッドセットに採用される「全指向性(無指向性)」は360度の音を集音するのでボイスチャット向きではありません。

ハイエンドゲーミングヘッドセットにも採用される「単一指向性」は、口元方向のみの音を集音するのでボイスチャット向きです。ただし口元方向131度の範囲の音を集音するので、両サイドの音も集音しやすいといった欠点もあります。

一方「双指向性」はかなり特殊です。マイクを中心に8の字に集音するので、面白いことに口元方向だけでなく、その反対側の音も集音します。しかし90度ととても範囲が狭いので、両サイドの音は集音しにくいといった特性があります。

また「全指向性(無指向性)」「単一指向性」より集音できる範囲が狭いので、遠くの音は集音しにくいといった、とことんボイスチャット向きの特性を持っています。

しかも、『Arctis Pro + GameDAC』にはノイズキャンセリング機能まで搭載されています。あなたの声だけが仲間に届きやすい優れたマイクです。スタジオグレードの明瞭性とバックグラウンドノイズキャンセレーションを謳っており、ボイスチャットアプリ「DISCORD」の認証を受けています。

マイク風防(マイクスポンジ・ウィンドスクリーン)

マイク風防・マイクスポンジ・ウィンドスクリーンと色々呼び名があります。 装着するとマイクミュート時に光るマイクが見えなくなりますが、鼻息や風の音を防ぐことができます。

スキーゴーグルストラップ採用のサスペンション式ヘッドバンド採用

右斜め前からの写真

右斜め前からの写真 。左イヤーカップ側に布バンドのマジックテープにてサイズ調整できます。

ゲーミングヘッドセット『Arctis Pro』のボディは、他のゲーミングヘッドセットとは大きくかけ離れた設計です。

まずヘッドバンドのフレームですが、アルミニウムとスチールというとても頑丈な金属製です。他のヘッドセットであれば、この部分を何らかで多いクッションをつけるのでしょうが『Arctis Pro』は異なります。金属製ヘッドバンドの周りを、スキーゴーグル風の布バンドにてループさせているのです。弓の柄を金属製ヘッドバンドとするなら、ツル部分がスキーゴーグルストラップ。フレームと頭は全く触れることなく、伸縮性のある布バンドでヘッドセットの重さを支えているような感じです。スキーゴーグル風の布バンドはマジックテープにて長さの調節もできます。

「RGBイルミネーション」対応

『Arctis Pro』は「RGBイルミネーション」に対応しています。イヤーカップの外側・リング状に光り輝くので、暗くするとっても綺麗。『GameDAC』にて気軽にカスタマイズできるところが嬉しいポイントです。

カスタマイズ可能なイヤーカップとスキーゴーグルストラップ

「スキーゴーグルストラップ」とマグネット式イヤーカップは、別売りのデザイン異なるものと換装可能です。

スイッチゲーマーにうれしい! スイッチ&スマホと同時接続可能

『GameDAC』にはスマホと接続できる3.5mmステレオミニジャックが搭載されています。『Arctis Pro』にもスマホと接続できる3.5mmステレオミニジャックが搭載されています。つまり、『Arctis Pro』単体、『GameDAC』単体、『Arctis Pro』と『GameDAC』の両方、ゲームコンソールとスマホと同時接続可能です。

ミキサー機能も内蔵されていますので、『Arctis Pro』にて、ゲーム音とスマホからのフレンドの声の両方を聴くことが可能です。

パッケージ写真

パッケージ表

パッケージ表

パッケージ裏

パッケージ裏

パッケージ左側面

パッケージ左側面

パッケージ右側面

パッケージ右側面

SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』開梱

SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』開梱

ケーブルなどアクセサリーが入った箱

ケーブルなどアクセサリーが入った箱

上:光デジタルケーブル、左上:モバイルアダプター、右上:マイク風防、左下:USBケーブル、右下:メインヘッドセットケーブル、左書式:ガイド、右書式:HELPなど

上:光デジタルケーブル、左上:モバイルアダプター、右上:マイク風防、左下:USBケーブル、右下:メインヘッドセットケーブル、左書式:ガイド、右書式:HELPなど

遅延:0.325ms(理論値)


ポーリングレート:8,000Hz

第 3 世代オプティカルマウススイッチ(光学式)

DPI:30,000 / DPI刻み:50DPIずつ

最大速度:750IPS

Razer DeathAdder V3

Razer DeathAdder V3が変えるゲーミングマウスの世界|ゲーマー必見の進化詳細

パーツ別 感想・レビュー

ゲーミングデバイスには珍しいシンプルかつエレガントなデザイン

デンマーク・コッペンハーゲンで設立された企業であることが無関係であるとは考えられません。日本はもちろん、世界中で愛される北欧デザインといっても良いシンプルかつエレガントな見た目も『Arctis Pro + GameDAC』の特徴の一つだと考えています。

上品でマットなデザインは人間工学に基づいているとのこと。尖ったデザインの多いゲーミングデバイスには珍しいと感じます。

『Arctis Pro + GameDAC』は2018年5月10日にブラックが発売されましたが、2019年4月4日にはホワイトも発売。ブラックだけでなくホワイトも選ぶことができます。

頭も耳も痛くならない 装着感抜群

「スキーゴーグルストラップ」はとてもいい仕事をしています。ヘッドバンドに直接クッションがついているタイプの場合、装着の仕方によってはフレームの硬い部分が頭に触れてしまいます。触れた状態でゲームをし続けると当然ですが、ほんの少しの時間でも頭が痛くなってしまいます。

『Arctis Pro』の場合、「スキーゴーグルストラップ」によるサスペンション式なので、どんな装着の仕方をしてもフレームに頭が触れません。また伸縮性があるので柔らかさだけでなく、重みを感じないところがいいと思いました。

楕円形のイヤーカップと『SteelSeries』が「AirWeave」と呼ぶ非常に柔らかい生地で覆われたイヤークッションは、通気性バツグンで肌触りがとても良いと感じます。長時間のゲームプレイであってもとってもクールです。

ただしヘッドセット全体といい、イヤーカップといい、他のヘッドセットより一回り小さめです。そのため、体の大きい男性はサスペンションマジックテープで調整する必要があると思います。

クリアに自然な声が届くマイク

『Arctis Pro』のマイクは、上でご紹介した通りスタジオグレード の品質が保証される良いマイクです。仲間に試してもらいましたが、雑味なくクリアな自然な声を聞くことができました。普段対面して話す声と遜色がなかったのでとっても聞き取りやすかったです。

ただし音は反射したり回り込んでしまいますので、「双指向性」とはいえ環境音を全く排除できるわけではありませんでした。その点は他のヘッドセットに搭載されるマイク同様、ノイズキャンセリングの限界を感じます。

ノイズを感じると指摘された際には接続がしっかりされていない可能性がありますので、『Arctis Pro』と『GameDAC』を繋ぐケーブルを、一度抜いてからきっちり奥まで差し込み直してみることをおすすめします。

思ったよりわかりやすく使い勝手が良かった

GameDAC

GameDAC

左カップのボタンや端子

左カップのボタンや端子。上からマイクミュート、ボリュームダイヤル、メインケーブルジャック、ヘッドホンシェアジャック。

後ろから撮った写真

後ろから撮った写真。左イヤーカップ後ろ側にマイクミュートボタンと音量調整ダイヤルがあります。

最も不安だったのがマイクミュートボタンです。『GameDAC』には、ボタン機能付きのダイヤルが一つと、丸い人差し指サイズのボタンと2つしかありません。ボタン機能付きダイヤルのボタン長押しでメニューを開き、ダイヤルを回すことで操作したい項目に移動します。設定変更したいところまでダイヤルを回したらボタン機能付きダイヤルのボタンを押すと選択できます。

小さいボタンの方は戻るボタンのような働きをします。メニューではマイクの音量調整だけでなく、ゲーム音とボイスチャット音声のバランス調整ができます。そのため仲間の声が聞き取りづらいと感じたら、ゲームの音量だけ下げたり、戦闘に集中したい場合には仲間の声の音量だけ下げるといった使い方ができます。

これらの操作は、ゲームをされている方であれな3分程度いじればすぐに慣れ、迷わず操作できるようになる程簡単でした。これが思ったよりわかりやすいと感じた一つです。

次に不安だったのがマイクミュートです。『GameDAC』では、マイクの音量調節はできるもののミュートができません。もう一つくらいボタンを作って『GameDAC』でも瞬時にマイクミュートできたらいいのになと思っていました。

理由は左のイヤーカップ、後ろの方にマイクミュートボタンが配置されていたからです。しかしこのボタンを意外にも迷わず操作可能でした。ボタンは約2cm × 0.5cmの細長いタイプのものです。なので適当にイヤーカップの後ろに手を伸ばせばそのボタンにすぐ触れることができます。

ミュートすると2〜3mmと結構出っ張ります。ミュートしていない状態だとボタンの出っ張りが少なくなります。これが思ったよりわかりやすく、使いやすいと感じたもう一つです。またマイクミュートするとマイクの部分が光るので、マイクミュートの状態かどうかも一目で判断できます。

左イヤーカップにだけボタンがあると、右手でマウス操作しながら、左手でマイクミュートや音量調節できるのでいい感じです。

タイトル別レビュー

ディビジョン2(Tom Clancy’s The Division 2)

『Arctis Pro + GameDAC』にて「ディビジョン2」をプレイすると誰もがみんな驚くことでしょう。銃声で敵の位置を把握することはあまりにも容易です。それこそ現実世界のようにはっきりくっきり居場所を特定できます。

「ディビジョン2」の面白くもイライラするところは、飛び道具を使って中距離攻撃をする敵と、真正面・側面・裏などから走って近づいてくる近距離攻撃をする敵とに分かれている部分です。

近距離攻撃の敵はとてもやっかいです。「ディビジョン2」の軽装備の敵は足音が小さく、当然に銃声によりかき消されてしまうので気がつくことができません。視界の外から近づかれた場合、気がつくのはいつでも殴られてからになります。

しかし『Arctis Pro + GameDAC』であれば、銃声でうるさくたって足音をはっきり聞き取ることができます。もちろん方向もはっきりわかるので、殴られる前に気がつくことができます。

ノイズがあまりにも少ないためか、缶が転がった音の距離と方向、コミュニティ内にいるNPCのため息の距離と方向まではっきりわかります。自分のバックパックトロフィーが揺れる音や、鳥のさえずりなんかもはっきりくっきりです。

驚くべきところは、それぞれの音が互いに潰しあっていないところです。まるで共感覚を持った人のように、どんな音もはっきりくっきり同時に聞くことができるので、近くで爆発音や銃声の音が響いていても問題なく敵の位置を把握できました。

いくら互いに音をかき消し合わないとはいえ、余計な音は聞きたくないといった方は『GameDAC』のイコライザー設定にて、「Bass Boost」という低音だけの音量レベルが高い設定か、「Custom」にて自分好みのサウンドにすることもできます。

バトルフィールドV(Battlefield V)

ゆっくり検証したかったので、「バトルフィールドV」のシングルプレイにて試してみました。NPCの声、足音で距離と位置の把握が可能です。

戦闘に入った場合、銃声で音の位置の把握ができます。面白いと感じたのは、銃を発射した音で敵の位置を把握できたのと、着弾した場所が発生させる発砲音とは別の音と、それぞれの距離と位置を把握できたところです。敵の位置と着弾した場所の位置が音だけでわかるので、点ではなく、弾道という線を頭に思い浮かべることが容易になりました。

また「バトルフィールド」シリーズの面白いところは戦闘機が飛び交っているところです。戦闘機は、後ろからでも側面からでも、真正面からでも、私たちというマトのちょっと手前から発砲してきます。前から撃ってきている場合には砂煙が舞い上がるのを目で見ているので避けることができるのですが、問題は側面からと裏から狙われた場合です。

しかし『Arctis Pro + GameDAC』なら、側面でも裏でも関係なく弾を避けることが容易でした。まず戦闘機ですが、視界に入っていなくても音だけでどのあたりにいるのか位置と距離がわかります。それとは別に地面や建物、その他のオブジェクトに着弾した音が、目で見ているようにはっきりわかります。

そのため、地面などに着弾する音が近づくのに合わせて左右に動くだけで簡単に避けることが可能でした。戦闘機が頭上を通り越し、どの方向に抜けていくかの音もわかりますので、避けたらすぐにその方向に銃を向けることも可能です。

爆弾を落としてくることもあると思いますが、銃より落ちる速度が遅いからか、「ヒューっ」という甲高い音が徐々に近づいてくるのを、弾道のように線で把握できます。そのため銃撃と同じくらい簡単に避けることができました。なんだか本当にズルをしているような気分になるヘッドセットです。

Call of Duty: Black Ops 4

「Call of Duty: Black Ops 4」はボットを使ってゆっくり検証しました。「ディビジョン2」と「バトルフィールドV」と同じで、音だけで位置と距離の把握が容易にできます。

やはり驚きなのは、銃声などの大きな音に、それより小さな音である足音などがかき消されないところです。ヘリコプターが頭上を通り過ぎていく感じも音でわかります。ボイスチャットもしてみましたが、爆発音が大音量で強力であっても聞き取りやすかったです。

RPG/アクション レビュー

RPGゲームとアクションゲームは、FPS/TPS同様に、比較的最近発売されたもので検証しました。また個人的にサウンドが大好きなほんの少し古いタイトルでもプレイしました。

検証したゲームタイトルは「デビル メイ クライ5」「キングダムハーツ3」「アサシンクリード オデッセイ」「ファイナルファンタジー15」「ニーア オートマタ」の5つのタイトルです。

イコライザーについてですが、FPS/TPSではないので「Flat」または軽いドンシャリ化を図る「Smiley」が良いかと思います。「Custom」にて、RPGや映画鑑賞向けに125Hz付近と2KHz以上の音量レベルを最高レベルくらいにあげる仕様でも良いかと思います。

このように様々な音が同じくらい、もしくは低音だけでなく高音域の音の音量もあげないと、音がくっきりはっきりFPS向けになってしまうので、RPG向けではないと感じました。

「Custom」にてイコライザー設定変更すれば、「デビル メイ クライ5」のクールなBGMやアクションエフェクトも、「キングダムハーツ3」のキラキラした綺麗な音も際立ってドキドキワクワクが強くなります。

「アサシンクリード オデッセイ」と「ファイナルファンタジー15」に関しては、アビリティやファントムソードを繰り出してみてください。その迫力にきっと驚きを感じると思います。「FF15」における手裏剣のような「伏龍王の投剣」の使い手、歴代王の一人「伏龍王」との戦いでは、消えている状態でも音で位置がわかります。

「ニーア オートマタ」は「FF15」に負けないくらいにBGMが素晴らしく、雰囲気あるゲームですが、『Arctis Pro + GameDAC』ならより心に響きます。「ニーア オートマタ」もまた戦闘時の音を聴き比べてみてください。今まで聞こえなかった音が、あまりにもたくさんあることに気がつくことができるので驚き。「9S」の声なんかはもう、常に斜め後ろ、耳元のほんの少し後ろあたりから聞こえ続けますので癒されること間違いなしです。

『Arctis Pro + GameDAC』仕様

SteelSeries Arctis第二世代登場

メーカーSteelSeries(スティールシリーズ)
シリーズArctis
発売日2018年5月10日
サラウンドサウンド7.1ch DTS Headphone:X 2.0
ヘッドホンタイプオーバーヘッド (スキーゴーグルサスペンション/オートアジャスト ヒンジドハンガーデザイン)
イヤーパッドAirWeaveイヤークッション
ヘッドホン構造密閉型
ドライバーユニットダイナミック
ドライバーユニットサイズ40mm ネオジムドライバー
感度102dB
周波数特性10~40,000Hz
インピーダンス32Ω
全高調波歪み<1%
コントローラーGameDAC
マイクのタイプ格納式ブーム
マイク集音特性双指向性
マイク感度-38dB
マイク周波数特性100Hz-10000Hz
マイクインピーダンス2200Ω
ノイズキャンセリング機能
マイクコントローラーGameDAC
LEDRGB
GameDac再生周波数特性5Hz-40000Hz
GameDacオーディオ形式最大96,000Hz、24ビット
GameDac THD + N<0.0032%
接続I/FUSB / 3.5mm(4極)プラグ / オプティカル
対応機種Windows 7+、Mac OS X 10.9+、PS4、Switch、XboxOne、モバイルデバイス
付属品GameDAC、メインヘッドセットケーブル、USBオーディオケーブル、USB Toslinkオプティカルケーブル、4極3.5mm変換アダプター、 マイクロフォンウィンドスクリーン
クレジットSteelSeries(公式サイトの情報を基に記述しています。)
SteelSeries『Arctis Pro + GameDAC』パッケージ面
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