2020年11月12日にいよいよPS5が発売されることとなりました。
もともと買うと決めている人も、買おうか迷っている人も、PS4proとどれくらい違うのか?という疑問は持っていることでしょう。
今回はそんな方々のためにPS5とPS4proの性能の違いに着目し説明していきたいと思います。
PS4proとPS5の仕様

本体
PS5 | PS4pro | |
価格 | 税込43,978円(デジタルエディション) 税込54,978円 | 税込43,978円(1TB) 税込49,478円(2TB) |
最大画質 | 7680×4320(8k)対応 3840×2160 (4k) 対応 | 3840×2160 (4k) 1920×1080 (フルHD) 1280×720 (HD) |
フレームレート | 最大120Hz(4K) VRR対応(HDMI2.1規格による) | 30〜60fps(ブーストモード搭載) |
ストレージ | 825GB(カスタムSSD) 読込速度:5.5GB/s SSD増設可能(※) | 1TB/2TB(HDD) Serial ATA 3.0(6Gb/s) 内蔵HDD→SSD換装可能 |
メインメモリ | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s | GDDR5 8GB バンド幅:218GB/s |
CPU | x86-64 AMD Ryzen “Zen2” 8コア/16スレッド 周波数:最大 3.5GHz まで可変 | Single-chip custom processor x86-64 AMD “Jaguar” 8 コア 2.1GHz |
GPU | 10.3TFLOPS AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine 2.23GHz レイトレーシング対応 | 4.20 TFLOPS AMD Radeon based graphics engine 911MHz |
セカンダリプロセッサメモリ | 不明 | DDR3 1GB |
オーディオ | “Tempest” 3D オーディオ技術 (オブジェクトベースオーディオ&チャンネルベースオーディオ) | DTS-HDマスターオーディオ7.1 ドルビーTrueHD |
Wi-Fi通信 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 4.0 (LE) |
LAN | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) |
入出力 | USB Type-A 端子 (Hi-Speed USB) USB Type-A 端子 (Super-Speed USB 10Gbps) ×2 USB Type-C® 端子 (Super-Speed USB 10Gbps) | Super-Speed USB (USB 3.1 Gen1)ポート × 3 AUXポート × 1 |
AV出力 | HDMI出力端子(2.1対応) | HDMI出力端子(2.0b、4K/HDR出力対応) 光デジタル出力端子 |
光学ドライブ | ディスクドライブ付きのモデルのみ 読み出し専用 Ultra HD Blu-ray™ (66G/100G) ~10xCAV BD-ROM (25G/50G) ~8xCAV BD-R/RE (25G/50G) ~8xCAV DVD ~3.2xCLV ゲームディスクはUltra HD Blu-ray™ (100GBまで) | BD 6倍速CAV DVD 8倍速CAV |
互換性 | PS4 (PS4ソフトの99%) | PS1-3すべてなし クラウド上のPS Nowで一部ソフトはプレイ可能 |
消費電力 | PS5:350W PS5デジタル・エディション:340W | 最大300W |
サイズ | PS5:約390mm×104mm×260mm PS5デジタル・エディション:約390mm×92mm×260mm | 約295mm × 55mm × 327mm |
重量 | PS5:約4.5kg PS5デジタル・エディション:約3.9kg | 約3.2kg |
※拡張SSDに関してはM.2 NVMe規格のSSDが使用可能だが製品に制限あり
コントローラ
PS5 | PS4pro | |
名称 | PS5™用DualSense™ | DUALSHOCK 4 |
価格 | 税込7,678円 | 税込6,578円 限定モデルは税込7,128円 |
振動機能 | ハプティックフィードバック | あり |
音声入出力 | 内蔵モノラルスピーカー 内蔵マイク 3.5mmヘッドセット端子 | 内蔵モノラルスピーカー 3.5mmヘッドセット端子 |
モーションセンサー | 6軸検出システム (3軸ジャイロ、3軸加速度) | 高感度6軸検出 |
ボタン | LR:アダプティブトリガー クリエイトボタン マイクミュートボタン タッチパッド | LR:トリガーボタン シェアボタン タッチパッド |
ライトバー | あり(タッチパッド周囲) | あり(コントローラー上部) |
バッテリー | 内蔵:USB Type-C | 内蔵:micro USB Type-B |
接続方法 | Bluetooth Ver5.1 USB connection (HID, オーディオ) | Bluetooth Ver2.1+EDR準拠 USBケーブル |
PS4よりも高画質
解像度は8Kまで対応なのできめ細やか
PS4proが4Kまで対応であるのに対し、PS5は8Kまで対応しています。

最近主流になってきた4Kよりも、さらに細やかで綺麗なのが8K。
高価な8Kテレビやモニタを別途用意する必要がありますので、全員が全員8Kを楽しめるわけではありませんが、その綺麗さはきっと素晴らしいに違いありません。
フレームレートは4K最大120fps

フレームレート(fps)とは1秒間に画面がどれだけ書き換わるかということ。例えば60Hzであれば1秒間に60回書き換わります。
パラパラ漫画で考えるとわかりやすいでしょう。漫画の枚数が多ければ多いほど動きが滑らかでタイムラグが減ります。
リフレッシュレート(Hz)は1秒間にどれくらい映像の切り替わりを処理できるかという数値。fpsに対してHzが足りていないと、低い方の数値に合わさってしまい恩恵が得られません。
PS5では4Kで120fpsの出力に対応しているので、より滑らに表現することが可能。さらに60fpsの半分の時間で映像が出力されることになるので、理論上遅延が半分になるということになります。
ここで注意したいのが、PS5が対応しているだけではこの恩恵を受けられないということです。もし4K/120fpsの映像でプレイしたい場合には、テレビまたはモニタも4K/120Hz以上の製品が必要になります。
もしPS5に合わせてテレビを買い替える予定があるのならば、4K/HDRかつ120Hzに対応したものを購入するとよいでしょう。
8Kにおいては記載がありません。
レイトレーシングに対応している
レイトレーシングという技術は光線の伝わりを物理法則に従って計算し、影や反射などを表現するもの。
光に合わせて映像が変化するので、例えばキャラクターの動きや景色にあわせてゲーム内のガラスやディスプレイにうつりこむ様が表現できたり、床に対する光の反射がよりリアルになったりします。
この技術により、より没入感の高いゲームが生み出されていくに違いありません。
定位抜群の3D音響
PS4よりもはっきりとした定位を感じながら、前後左右平面上を動き回る音の把握ができるようになっています。
さらに音の遠近表現がcm単位で把握可能。それと同時に頭上に迫るヘリの音や雨の音も感じられます。
平面はPS4以上。さらに上下方向の音もはっきりわかる3D音響になります。
PS4との大きな違いは、ゲーム開発者が音源に記憶させた座標情報をもとに、定位を再現するオブジェクトベースオーディオという技術が使われていることです。
知られている技術でいうと、Dolby AtmosyaDTS:Xもオブジェクトベースオーディオ。
テレビの2つのスピーカー、ヘッドホンの2つのスピーカー、部屋に配置した5~7つ、もしくはそれ以上のスピーカーといったように、再生されるスピーカーの数に合わせて、座標情報を基に定位を再現できるところも特徴の一つ。
一方PS4はチャンネルベースオーディオという技術が使われていて、5.1chや7.1chなどプレイヤーをスピーカーで囲うことで、定位を拡張している技術。
部屋に配置されるスピーカーの場所に定位が依存されること、ヘッドホン2つのスピーカーではバーチャルなので定位がぼやけがちなところが欠点。
そのためチャンネルベースオーディオはオブジェクトベースオーディオに比べて定位性で劣ります。
チャンネルベースオーディオは各スピーカーに音が割り振られるだけなので、ゲーム開発者が意図する座標とのズレが生じやすいのです。
PS5はオブジェクトベースオーディオだけでなく、PS4同様チャンネルベースオーディオにも対応。
ヘッドホンでもイヤホンでも、テレビでも、リアルなサウンド体験を可能にする技術、それがTempest 3Dオーディオになります。
SSDが標準装備されている
PS4proではSSDに換装こそできたものの、内臓ストレージはHDDでした。PS5はSSDが標準装備なので、購入したときから読み込みが高速です。
読込速度は5.5GB/s。ゲームだとロードの速度に影響します。SATA3.0で600MB/sのPS4proとくらべると、数値上はおよそ9倍速いことになります。
M.2 NVMe SSDでストレージ拡張ができる
M.2 NVMe SSDは超高速なSSDです。
PS5ではこの規格のSSDが使用可能とのことですが、そもそもPS5に内蔵されているのはPS5向けに独自に作られたカスタムSSDになり、市販のM.2 NVMe SSDと仕様が異なります。
他社のM.2 NVMe SSDで拡張したとしても使用できるかどうか、使用できてもカスタムSSDと同じような動作保証はされません。
PS5のストレージ拡張用でM.2 NVMe SSDを購入検討されている方は、PS5公式の拡張用SSDに関する情報が明らかになってからの方がよいでしょう。
USB端子がGen1→Gen2
PS4のUSBは3.1Gen1というもので、5.0Gbpsの速度まででしたが、PS5は4つのうち3つが10Gbps対応になっています。
もし外付けでSSDをつける場合、PS4よりも読み込み速度が速くなる点がうれしいポイントです。※SSDが5Gbps以上でる製品の場合
ただし外付けSSDに保存できるソフトはPS4ソフトのみの可能性があるので注意が必要です。
光デジタル端子は非対応
ASTROのMixAmpやA50、SteelseriesのGameDAC所有者が気になる光デジタル出力の有無。
PSブログで公開されているPS5情報では光デジタル出力端子の記載はなし。光デジタル端子は非対応ということになります。
もしご利用のテレビ・モニターに光デジタル端子が搭載されていないのであれば、HDMIスプリッターを購入して光デジタル端子をつくる必要があるでしょう。
ASTROの公式ブログによるとASTROのすべての製品とPS5は互換性あるとのことで安心です。
また、ASTRO Gamingは、公式のグローバルサイトにて、光デジタル端子非搭載のPS5向けに「光デジタル分配アダプター」の販売をお知らせしました。
あくまでアメリカ向けのブログなので、日本で公式に発売されるかどうかは不明。発売されても価格が変わる可能性あり。日本のロジクール公式での発表は確認できませんでした。
2020/10/29 追記
日本でも光デジタル分配アダプターの発売が決まりました。
「ASTRO Gaming HDMIアダプター」仕様
ASTRO Gaming HDMIアダプター for PlayStation 5 オプティカル 光デジタル オーディオ SPDIF 音声分離機 PS…
- HDMI端子:HDMI2.0bパススルー
- 最大解像度/フレームレート:4k:60fps(60Hz)
- HDR:対応
- HDCP認定:〇
- HDMI認定:〇
- 音声:2ch PCM、ドルビーデジタルAC3 /ビットストリーム
- 対応解像度/フレームレート:
対応する解像度/フレームレート
- 720p / 120 Hz
- 1080p / 240 Hz
- 1440p / 120 Hz
- 4k / 60 Hz
以下ロジクール公式のプレスルームより引用しています。
ゲーミングデバイス市場における世界のリーディングカンパニーLogitech Internationalの日本法人、株式会社ロジクール(本社:東京都港区、代表取締役社長:笠原 健司)はゲーミングブランド「ASTRO Gaming」より、HDMIアダプター「ASTRO HDMIアダプター」を2020年11月12日(木)に発売します。価格はオープン価格で、ロジクールオンラインストア価格は4,950円(税込)です。
引用元:ASTRO Gaming、HDMI-光デジタル分配アダプター 「ASTRO HDMIアダプター」を新発売
2020/11/16 追記
ASTRO MixAmp PROは、HDMIアダプターなし(光デジタルケーブルなし)でも使えることを、PS5にて実際試し確認しました。
USB接続のみでも使えるということになりますが、この場合ミキシング機能が使えなくなります。
Wi-Fi6に対応している
最近よく耳にするWi-Fi6。Wi-Fi6とは第6世代のWi-Fi規格のこと。
PS4proは第5世代(IEEE 802.11ac)まで対応でしたが、PS5は第6世代(IEEE 802.11ax)のWi-Fi規格に対応しています。
Wi-Fi6は混線に強く、安定しやすいという特徴があります。
もし高速なインターネット回線(速度1Gbps以上のもの)を契約していて、Wi-Fi6対応のルーターやONUをお持ちであれば、PS5でも安定した高速なWi-Fi通信が可能になるでしょう。
コントローラにマイクが内蔵されている
PS4のDUALSHOCK 4ではコントローラにマイクはついていませんでしたが、DualSenseにはマイクが内蔵されています。
ヘッドセットをつけなくても会話ができるので、ヘッドセットの圧迫感やイヤホンをつけたくない人でも手軽にボイスチャットが楽しめます。ミュートボタンもあるので、席を外すときやくしゃみをするときも困りません。
もちろん従来通り3.5mmヘッドセット端子にヘッドセットをつないでPS4のときのような使い方もできます。
PS5でPS4のほとんどのゲームがプレイ可能
PS5はPS4との後方互換を99%もっていますが、一部タイトルがPS4専用となっています。
- Robinson: The Journey
- Joe’s Diner
PS4のディスク版をPS5でプレイするには光学ドライブつきのPS5が必要
ダウンロード版を購入しているのであれば、LANケーブルかWi-Fi接続、または外部ストレージを使用してPS5に移行できるようになっています。
しかしディスク版の場合、PS5にディスクを入れてゲームアップグレードとセーブデータの移行を行うようになっているようなので、PS5本体は光学ドライブつきのものである必要があります。
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