NANO86JNAシリーズ 概要
- 4K/120Hz(HDMI 2.1)
- α7 Gen3 AI Processor 4Kエンジン採用
- VRR (可変リフレッシュレート)
- ALLM (自動低遅延モード)
- Nano Cell TV
- Dolby Vision IQ® / HDR10 / HLG
- HGiGゲームモード
- エッジ型LEDバックライト&部分制御ローカルディミング
- 4K/HDR非対応でも4K/HDR相当にアップスケール
- eARC対応
- USBハードディスク録画に対応
- 4Kチューナー
- 地デジ、BS、110度CSダブルチューナー
ゲーミングTVといってもよい性能だからPS5向け
4K/120Hz対応(HDMI 2.1対応)


『NANO86JNA』はPS5と同じく4K/120P対応(HDMI 2.1)なので、数少ないPS5向けのテレビの一つです。
倍速機能付き4Kテレビであれば4K/120P可能だと思われがちですが、HDMI 2.0の4Kテレビでは4K/60P入力が限界。
4K/60P 前後の映像を合成して無理やり120Pに増幅させる機能が倍速機能になります。倍速機能は合成するための遅延も発生。
VRR (可変リフレッシュレート)だからズレと無縁


ゲーム機がゲームの映像をつくり、映像をもらったテレビが映像を映し出します。一般的には1秒間に60回映像を切り替えられています(リフレッシュ)。
1秒間 割ることの 60回なので、約0.016秒ごとにゲーム機が映像をつくることになりますが、ときたま遅れて画づくりに約0.017秒以上かかってしまうこともあります。
もしリフレッシュが固定されていたとしたら、かりにたった0.001秒遅れただけでも、テレビでは約0.016秒遅れて映像が動き出すことになります(スタッタリング)。
映像遅延は、前の映像と後の映像を混ぜて出力してしまうティアリングという現象も発生させます。
PS5と『NANO86JNA』が対応する「VRR (可変リフレッシュレート)」は、スタッタリングとティアリングを防ぐ機能。映像がカクついたりしませんので、ゲーム体験が向上します。
ALLM対応なので自動で『NANO86JNA』がゲームモードに切り替わる
PS5と『NANO86JNA』は両方とも「ALLM (自動低遅延モード)」対応なので、PS5に合わせて、『NANO86JNA』のモードも自動で、ゲームモード等(低遅延モード等)切り替わります。
リモコンでいちいちモードの切り替えをしなくていいので便利。
本物のHDR

部分制御(ローカルディミング)可能なエッジ型LEDバックライトが視認性を向上
『NANO86JNA』は液晶テレビです。LEDライトが映像をつくりだしています。
液晶パネルの後ろに、小さなLEDライトがまんべんなく敷き詰め割れているイメージ。
安価な液晶テレビは、これらたくさんのLEDライトの光の強さは、個別に制御することができません。
そのため暗いシーンの表現が苦手。現実より、もしくはゲーム制作者が意図する暗さより、明るく表現されてしまうわけです。
一方『NANO86JNA』のLEDライトは、バックライトを複数の領域(ブロック)に分割し、領域ごとに明るさの制御が可能です。
そのため、暗いトンネルの先に見える明るい出口を表現する際なんかであっても、トンネルの中は現実のように暗く、出口はしっかり明るくはっきりくっきりとした表現が可能となります。
※LG『NANO91』のFull Array Dimming Nano Blackの個別制御には劣ります。
PS5もBlu-rayも4K放送もしっかりHDR
スマホアプリの中には、iPhoneにしかないアプリ、Androidにしかないアプリ、もしくはiPhoneとAndroid両方に対応するアプリとあります。
それと同じように『NANO86JNA』のHDRは、「Dolby Vision IQ」「HDR10」「HLG」と3つのHDR規格に対応しています。
基本的なHDR「HDR10」は、一般的なBlu-rayやPS5の映像に対応する規格。
「HLG」は4K放送に対応する規格。そして一部のBlu-rayや一部の動画配信・AmazonプライムやNETFLIX、U-NEXTなどは「Dolby Vision」規格です。
「Dolby Vision IQ」は「Dolby Vision」のニューバージョンで、明るい部屋・暗い部屋といった視聴環境に合わせて、自動で画面の明るさ暗さを調節してくれる賢いHDRです。
また映像のジャンルに合わせた光加減も可能です。部分制御可能な直下型LEDバックライトとの相乗効果で、抜群の視認性を誇ります。
HDRアップコンバート機能搭載の可能性(公式サイトに未掲載)
『NANO86JNA』には、Switchや地デジ番組のようなHDR非対応コンテンツであっても、HDR相当にアップコンバートしてくれる機能が搭載。
Nano Cell TVで高精度調整してさらに高画質
Nano Cell DisplayのNANO86JNAシリーズは小さい粒子を精密に敷き詰めています。この小さい粒子でくすんだ色を取り除き、色ノイズを低減。
ぼやけてしまっていたカラフルな色の表現も、より鮮明でクリアにできるようになっています。
映像だけでなく音声も満足
リアルな立体音響を実現する「Dolby Atmos AI Sound」
「Dolby Atmos」は、ゲーム開発者が音にデータとして忍ばせた音の位置を読み取って、スピーカー環境に自動で合わせて立体音響を実現する技術です。
ステレオ音声(2.0ch)や5.1ch音声を単純に5.1chや7.1chのバーチャルサラウンドに拡張していた今までの技術とは異なります。
音に込められた定位を読み取るのです。しかも、それぞれのスピーカー環境に合わせて音声出力する賢さまで備えています。
そのためとてもサウンドがリアル。上方向の音も感じ取ることができますし、音に包まれたようなリアルなサウンド体験が可能です。
AIがジャンルに合わせたチューニングを自動で行ってくれるので、より没入感のあるサウンド体験が可能でです。
eARC対応なのでサウンドバー等のスピーカー拡張で便利


「ARC」非対応のHDMI端子の場合、サウンドバーとの接続にHDMIケーブルと光デジタルケーブルが必要です。
一方「ARC」対応のHDMI端子の場合、サウンドバーとの接続にHDMIケーブルだけあれば大丈夫です。光デジタルケーブル不要。
「ARC」の進化版「eARC」の場合、「ARC」ではできなかった、非圧縮のクリアな5.1chサラウンド音源も出力可能です。
Switchは、5.1chのサラウンドサウンドに対応していますが、圧縮されていない(非圧縮)、劣化していない美しいサウンドのみ対応しています。
『NANO86JNA』は「eARC」対応なので、「Dolby Atmos」対応等のサウンドバーに接続した場合に5.1ch以上の3D立体音響を楽しめます。
TVとしての機能もばっちり
- 4Kチューナー内蔵
- 4K放送の視聴・録画可能
- ダブル地デジ・BS3チューナー内蔵
- 1番組録画しながら別の地上デジ放送を鑑賞できる
- USBハードディスク録画に対応
- ハードディスクをUSB接続すると録画可能に
ネット動画に対応
Amazonプライムビデオなど複数のネット動画配信に対応しているので、FireTVなどの機器を購入する必要がありません。
- Amazonプライムビデオ
- NETFLIX
- hulu
- DAZN
- U-NEXT
- TSUTAYA TV
- YouTube
- JOYSOUND.TV
- acTVila 4K
- ひかりTV 4K
もし対応していないサービスを視聴したい場合でもMiracast™ Overlayに対応しているので、Miracast™ に対応しているスマホ・タブレット(Android4.4以降)やPC(Windows8.1以降)があれば、その画面をTVに映してみることも可能です。
サイズは一択の49V型のみ
「どんな部屋にもコンパクトに」という謳い文句がついているシリーズなので、サイズは49V型とやや小さめのサイズのみ。
49V型 テレビ台の高さと視聴距離
- テレビ台の高さ(高さ40cmのソファに座る場合):50cm前後
- 視聴距離:約90cm以上離れる

例えば4.5畳のお部屋に置く場合でも、90cm以上離れてみることができるのであれば、49V型でも決して大きいサイズではありません。
価格は10万円前後とコスパが高い
LG独自のNano Cell TVという高画質TV。しかもPS5の性能を最大限生かすことのできる高性能テレビにもかかわらず価格は10万円前後。
音にこだわるのであればウーファー2個(低音の表現が豊かになるスピーカー)が追加されているNANO91シリーズがおすすめですが、ヘッドセットでゲームすることが多い方には安いので『NANO86JNA』の方がおすすめ。
PS5をプレイするためにあったら嬉しい機能対応表
機能 | PS5 | NANO86対応有無 |
4K120Hz | 〇 | 〇 |
8K60Hz | 〇 | × |
VRR | 〇 | 〇 |
ALLM | 〇 | 〇 |
eARC | サウンドバー等使用する場合はあると便利 | 〇 |
HGiG | 〇 | 〇 |
HDR10 | 〇 | 〇 |
まとめ
- 4K/120Hz(HDMI 2.1)
- α7 Gen3 AI Processor 4Kエンジン採用
- VRR (可変リフレッシュレート)
- ALLM (自動低遅延モード)
- Nano Cell TV
- Dolby Vision IQ® / HDR10 / HLG
- HGiGゲームモード
- エッジ型LEDバックライト&部分制御ローカルディミング
- 4K/HDR非対応でも4K/HDR相当にアップスケール
- eARC対応
- USBハードディスク録画に対応
- 4Kチューナー
- 地デジ、BS、110度CSダブルチューナー
NANO86JNAシリーズ 仕様
メーカー | LGエレクトロニクス |
ブランド | LGエレクトロニクス |
シリーズ | Nano 86 シリーズ |
発売日 | 2020年6月上旬 |
外形寸法 | 49V型:109.6×71.0×26.3cm |
液晶パネル方式 | 4K液晶 IPSパネル エッジ型LEDバックライト 部分制御(Local Dimming) |
画素数(水平×垂直) | 3840×2160 |
質量 | 49V型:15.5kg |
年間消費電力量(省エネ基準達成率) | 49V型:118kWh/年(189%) |
チューナー | 新4K衛星放送:1 地上デジタル:2 BS・110度CSデジタル:2 |
ネット動画 | Amazonプライムビデオ等 |
画質機能 | TruMotion 240(4倍速相当) α7 Gen3 AI Processor 4K Dolby Vision IQ® / HDR10 / HLG シネマモード(エキスパート画質調整) リアルシネマ デジタルノイズリダクション 応答速度:1ms G-SYNC Compatible |
音質機能 | Dolby Atmos AI Sound 音声多重 自動音量調節 フルレンジ:2個/20W オートサウンドチューニング |
録画機能 | USBハードディスク録画 裏録画/くりかえし録画 Multi HDD(同時接続:3台まで) |
他機能 | ブラウザー機能 ハイブリッドキャスト対応 Miracast™ Overlay 省電力対応 オンタイマー/オフタイマー 操作ガイド(電子取説) |
端子 | HDMI™入力端子×4(3840×2160:120P/60P/50P/30P/24P 4096×2160:60P/50P/30P/24P)eARC対応 コンポーネント/ビデオ入力端子(背面)×1 ヘッドホン出力端子×1 光デジタル音声出力端子(背面)×1 USB端子×3(4K/120pビデオコンテンツ入力入力) LAN端子(背面)×1 |
無線LAN | 無線LAN内蔵 |
付属品 | 取扱説明書 マジックリモコン 転倒防止用部品 |
クレジット | Copyright © 2009-2020 LG Electronics. All Rights Reserved(公式サイトの情報をもとに記述しています。) |