2020年11月12日発売のMarvel’s Spider-Man: Miles MoralesをPS5とPULSE 3D ワイヤレスヘッドセットでプレイしたのでレビューしたいと思います。
購入の参考になれば幸いです。
Marvel’s Spider-Man: Miles Morales 概要
価格 | Standard Edition:6,490円(税込) Ultimate Edition:8,690円(税込) |
メーカー | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
ジャンル | オープンワールド アクション アドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | C(15歳以上対象) |
前作 | Marvel’s Spider-Man |
対応機器 | PlayStation4 / PlayStation5 |
クレジット | © 2020 MARVEL © 2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Insomniac Games, Inc. |
各エディションの内容
内容 | |
スタンダード | Marvel’s Spider-Man: Miles Morales |
アルティメット | Marvel’s Spider-Man: Miles Morales Marvel’s Spider-Man Remastered |
前作をプレイしていなくても楽しめる
Insomniac Gamesが開発した大ヒットゲーム・Marvel’s Spider-Manの第2作目になります。
大人気かつ評価の高かったMarvel’s Spider-Manの続編にあたりますので、ストーリーとしてもその後が描かれていますが、主役が変わっていることもあり、前作をプレイしなくても楽しむことができます。
映画の主人公とは異なるが親しみやすさが共通
本作の主人公は、スパイダーマン本来の主役であるピーター・パーカーではありません。
ゲームタイトルにもある通り主役はマイルズ・モラレス。映画とは何の関係もないオリジナルのストーリーです。なので映画を見ていなくても大丈夫。
スパイダーマンは誰もが認めるスーパーヒーローではありますが、頼りなさを感じたり、可愛らしさを感じたり、親しみやすさを感じます。
マイルズ・モラレスは、スーパーヒーローぽくない、親しみやすいキュートさがピーター・パーカーと共通。一瞬で好きになれました。
アクション性が増しつつも操作しやすくなった
移動するだけで楽しい
Marvel’s Spider-Manシリーズの魅力は、ニューヨークの街をスイングにて自由に飛び回ることができるところにあります。
この動きはスパイダーマンならでは。他では味わうことのできないアクションです。
多くのゲームは移動がとても退屈。そのため音楽が聴けたり、ファストトラベルが用意されていたり、さまざまな工夫がなされています。
一方『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』はスイングが楽しい。落ちる際のアクションをキメながらきれいなニューヨークの街並みを自由に飛び回ることができます。
スピーディに飛び回ることのできるスパイダーマンの動きはとても楽しく、戦闘よりも楽しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
スマートかつトリッキーな爽快感ある戦闘
出典:INSOMNIAC GAMES
スパイダーマンといえば、糸を使った独特な戦闘スタイルを特徴としていますが、複雑な動きであっても簡単に操作できます。
敵の股をくぐる回避後の攻撃や、糸を使ってブランコしての攻撃等、観ているだけでも楽しめます。
マイルズ・モラレスには、ピーター・パーカーにはない独自の攻撃方法・生体電気を帯びたヴェノム・パンチがあります。
敵の動きに合わせて、たくさんある技を使い分けるとなると難しくなりますが、よく使う使いやすい技だけに絞り、赤くなったら回避していれば、手ごたえを感じつつも楽しく軽快に戦闘することが可能です。
自分自身にハードルを より難しくできる戦闘
『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』戦闘の良いところはカンタン過ぎないところ。
スパイダーマンのトリッキーな動きを楽しみながら、まるでスポーツで高得点を狙うように戦闘ができます。
カンタンな技だけで勝ちに行くのか、さまざまな難しい技を取り入れて高得点を狙いに行くのか。
その時々の気分で、戦闘の難易度を上げたり下げたり、自分自身のさじ加減で難しくもカンタンにもできるところが魅力の一つだと思います。
ステルスゲームとしても楽しめる
出典:INSOMNIAC GAMES
スパイダーマンは相手に気づかれることなく、天井から静かに背後回り込むといった印象を持っている方が少なくないかと思います。
大きなアクションで暴れまわる戦闘も楽しいですが、相手に気づかれないよう、静かに敵を倒していく戦闘も楽しめます。
マイルズ・モラレスにはカムフラージュ能力も備わっているので、ステルス戦闘をより楽しくすることが可能です。
ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーが楽しさを加速させる
これもPS5ならではの機能ですが、繊細な振動がよりアクションを楽しくさせてくれます。
PS4までの振動はむしろ邪魔だと感じることもありゲームの設定でオフにすることもありました。
一方『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』ではむしろオンにしておきたいと思っています。
振動が映像とリンクしているといえばよいのでしょうか。大きな敵がドアを突き破るときの振動だったり、街が揺れているときの振動だったり、戦闘中の振動だったり、すべての動きが違います。
とてもリアルに映像とリンクされているので、その迫力が手に伝わってきます。なので振動は切りたくありません。
そして感動すら覚えるウェブ(糸)を発射するときのアダプティブトリガーの独特な感触。
それこそスパイダーマンになりきった戦闘ができるので、ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーのありがたみを強く感じます。
最高峰のグラフィック
出典:INSOMNIAC GAMES
今までプレイしてきたゲームの中でもトップクラスのグラフィックです。PS5×4K HDR/60Hzモニターでプレイしていますが、4K HDR/120Hzテレビがないことを残念に思います。
一部分に関しては、現実世界との区別がつかないほどに美しいと感じています。ほんとうにきめ細やか。
PS5のレイトレーシング技術がつくりだす、ビルに移りこむ風景なんかがとてもリアルなので、無駄にビルに張り付いて眺めてしまいます。
もっとも驚いたポイントはサウンド-Tempest 3Dオーディオ–
グラフィックが美しく、一部現実世界との見分けがつかないと記載しましたが、それ以上に驚いたのがサウンドです。
PS5純正・PULSE 3D ワイヤレスヘッドセットでプレイしたのですが、街を歩いているときの喧騒が、現実世界の喧騒と聴きわけることができないと思ったほど。
人の声、車のエンジン音・タイヤの擦れる音・クラクション等。
歩道を歩いていると、前方から車が近づいてきて、右手を通り過ぎ、後方へ離れていく。そんなよくある日常ですら何度も試してしまいます。
スパイダーマンは街の人気者なので、歩いているとたくさんの人々に話しかけられるのですが、後ろから話しかけられたって、ピンポイントでその方向に振り替えることができます。
開始直後はクリスマスシーズンなのですが、家に親友のガンケを招きます。ガンケは料理をひっくり返し床に落としてしまいます。
それを掃除するためガンケがダイニングと浴室を行き来するのですが、画面にガンケを映していなくても、どこの部屋から話しかけてきているのかがはっきりわかります。
他の部屋に移動したとしても、母のリオがキッチンで話していることがはっきりわかります。それこそ現実世界のようにです。
また、今までのゲームであれば家の中で発生する音だけでしたので、現実世界のように外で発生する音は聞こえませんでした。
一方『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』では、真正面の家から家族の歌声が聞こえたりします。
どこの家の人たちが歌っているのかはっきりわかります。しかも、その家の見た目の距離感と、歌声の距離感がリンクしています。不自然さがないのです。
家の中で歌っているのでしょう。家の壁を隔てた歌声ってわかるくらいにとてもリアルに再現されています。
家の中にいる感覚が本当にリアルに感じるので、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』はヘッドセットを使ってプレイしてほしいと思います。
総評
一度プレイしてしまうとはまってしまう中毒性を感じます。最初だからということもありますが、ストーリーがなかなか進められません。
ビルのガラス越しに見る迎えのビルを観たり(レイトレーシング)、人々の話し声やそのほかの音を聴いたり(Tempest 3Dオーディオ)が楽しすぎるからです。
PS4とPS5とでクロスプレイ可能なFPSであれば、圧倒的にPS5が有利だと思います。
そういったゲームの進行とは関係ないきめ細やかな部分が楽しくて、発見するたびに驚きます。
もちろんアクションは爽快で楽しいので、悪い奴らに襲われている街の人々がいたら面倒を感じることなく助けます。
今までは助けた人がどこにいるのかよくわからなくるゲームが多かったですが、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』ではお礼を言ってくれますし、その声がどこから聞こえるのかはっきりわかるので、見失うことはまずありません。
親友のガンケや師匠であるピーター・パーカーとのやり取りもほほえましいですし、マイルズの母リオとのやり取りを見ているだけでも面白く感じます。
PS4で一度プレイしてしまったとしても、PS5が手に入ったらもう一度プレイすることを自信をもっておすすめできる、とても良いゲームだと思いました。