2021年4月22日、ニーアレプリカントのバージョンアップ版「ニーアレプリカント ver.1.22474487139…」が発売となりました。
ニーアレプリカント(海外版はニーアゲシュタルト)は2010年4月22日にPS3/Xbox360向けのゲームとして発売されたのが最初。
ニーアオートマタで名前を知った未プレイの方など気になる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
そこで当記事では「ニーアレプリカント ver.1.22474487139…」がどんなゲームかを交えながら本作のレビュー・感想を述べていきます。
ネタバレはあまりしないようにしますが、レビューという性質上多少なりとも含まれてしまうことはご了承ください。
ニーアレプリカント ver.1.22474487139… 概要
メーカー | (株)スクウェア・エニックス |
価格 | 通常版:8,580円 限定版:19,800円 |
CERO | D(17歳以上対象) |
プレイ人数 | 1人 |
ジャンル | アクションRPG |
対応機器 | PlayStation4、Xbox One、PC(steam) |
クレジット | © 2010, 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Toylogic Inc. |
特典
早期購入特典 | PlayStation®4用ダイナミックテーマ アバターセット ミニサントラ |
Amazon | オリジナルタロットカード(1枚) |
ローソン(HMV) | オリジナル特典ラバーストラップ |
e-STORE | スチールブックケース |
限定版 | ピンバッジ『ニーア レプリカント ver.1.22474487139… ピンバッジセット』 台本『ニーア レプリカント ver.1.22474487139… 日本語音声収録台本セット』(特製スリーブケース入り) 音楽CD『ニーア レプリカント ver.1.22474487139… Soundtrack Weiss Edition』 |
病気の妹を救う少年のおはなし
妹想いの心優しい少年と生まれつき病弱な妹。
妹が黒文病という病にかかってしまったことを知った少年は、イニシエの歌でうたわれている言葉を頼りに謎の「白の書」という書物とともに妹を救うための旅に出ることになります。
CMの「一人のために、全てを滅ぼす。」というのが大きなヒント。
様々な物語が描かれる
主人公が旅をしていくうちに出会う様々な人々には、ただ立っているだけのNPCではないそれぞれのものがたりがあります。
主人公に感情移入することも可能ですが、主人公以外の人たちへの思い入れも深くなるような描かれ方をしています。
それは決して幸せなものばかりではなく、むしろ多くが残酷でショックを受ける場合も多々。
オリジナル版のレプリカントをプレイしていなくてもニーアオートマタをプレイしている方であれば、ヨコオタロウ氏の紡いでいくストーリーがどんな展開をみせるものであるかは少し想像がつくでしょう。
全てがハッピーに終わらないとダメ!という方にはおすすめできませんが、そこによほどのこだわりがなければ是非ともプレイしていただきたいストーリー。
大筋のストーリーや展開は変わらない部分も多いですが新要素がありますので、オリジナル版プレイ済みの方でも楽しめるものになっています。
戦闘システムはクセになる楽しさ
オリジナル版の雰囲気を保ちながらも、より爽快感と戦い易さがプラスされているアクション。
敵の隙をみてパリィしたり、背後に素早く回って攻撃をたたみかけたり、近づきづらい敵には魔法をお見舞いしたりとバリエーション豊かな戦い方ができます。
最初は片手剣を装備して物理攻撃をしますが、進むにつれ様々な種類の武器や魔法を使えるようになります。武器・魔法の種類によって操作感や攻撃の速さやクセもかわりますので、お気に入りの武器を探すのもまた楽しいです。
選べる難易度はイージー・ノーマル・ハードとあります。イージーモードではオートで戦ってくれるので、アクションゲームがとことん苦手…という方でも大丈夫。
ボタン配置も細かく設定し、保存して置ける個数も多いので操作はとてもしやすい易しい設計になっています。
武器にも物語がある
DoDやニーアシリーズお馴染みの武器の物語。ver1.22でももちろんあります。
物語がすすむと手に入った武器は強化することができるようになります。
強化をしてLvをあげていくことで、その武器固有の物語も徐々にわかるようになっていく仕組み。
たとえ弱い武器だなと感じて使わなかった場合でも、強化してその物語を楽しむこともできます。
クエストや釣り、畑などの寄り道要素も多い
単に敵を倒してストーリーを進めていくだけでなく、寄り道要素も多いです。
クエスト
主人公が訪れる村などには様々な人たちが暮らしています。
話しかけるとその人たちからクエスト(おつかい)を頼まれることがあり、達成すると報酬がもらえる仕組み。
内容もいろいろで高難易度のものから、単純な買い物のクエストまで。
個人的には預かったものを割らずに配達するクエストが苦手で、オリジナルの時もすごく時間をかけてクリアした思い出があります。
畑
主人公の家の横には畑があり、とある村の人のクエストをクリアすることで解放されます。
肥料をやり、種をまき、水やりをするという単純なものですが、こういった地道な作業が好きな方には嬉しい要素です。
中には畑でしか入手できない花もありますので、作業自体は単純ながらも工夫をこらさないといけない部分もあり。
釣り
釣りもストーリーを進めていくとできるようになる要素。
クエストに釣った魚が必要になることもあるので、クエスト完全クリアを目指す方は釣りも積極的にやっていく必要があります。
グラフィックは大きくグレードアップ
オリジナルのニーアレプリカントのキャラクターは、正直美少年度や美少女度はやや低めでした。
ですが今回はだれが見ても美男美女、美少年美少女ぞろいです。
あまり変わらないのはエミール(兵器ver)くらいでしょうか。
マップももちろん綺麗になっています。最新の綺麗さとまではいきませんがレプリカントのどこかのんびりとしたような、物悲しいような、レプリカントならではの雰囲気がさらにわかるように。
BGMが素晴らしい
オリジナル版やニーアオートマタでもお馴染みの岡部啓一氏の音楽は、ver1.22でも雰囲気のある素晴らしいものとなっています。
オリジナル版をプレイしている方であれば懐かしく、オートマタをプレイしている方であれば聴いたことのあるものもあり、シリーズ作品をまったく知らない方でも引き込まれる雰囲気の音楽です。
また、音楽そのもの以外にも強いこだわりがみられます。天気によってBGMが歌入りだったりそうでなかったり、マップを移動するときのフェードアウトのタイミングが絶妙であったり。
ゲームの中の世界にのめり込ませてくれるような工夫が音楽にもふんだんに凝らされています。
どのBGMもずっと聞いていたいくらいの完成度です。
フルボイス
声優好きには嬉しいのがフルボイスであるという部分。
主人公のボイスを務める岡本信彦さんと遊佐浩二さんを筆頭に豪華声優陣がそろっています。
オリジナル版白の書のピーターさんはver1.22では安元洋貴さんへ変更となるなどの変更点もありますが、もちろん違和感なく楽しめます。
ニーアオートマタに出演していた声優陣も特別出演するということなので、フルボイスでその魅力に思い切り浸れることでしょう。
いわゆる名前のないモブキャラクターにも声がついているので、よりニーアレプリカントの世界を楽しめるようになっています。
感想まとめ
個人的な感想です。ご了承ください。
オリジナル版をプレイ済みなので展開などは分かっていますが。たとえ同じような部分であっても綺麗になっていたりするので楽しみながらプレイできています。
やり込みを除きエンディングをすべて見終わりましたが、プレイ後の余韻やまだ終わってほしくないというのめり込んだゲームならではの感覚が味わえました。
よかったところ
- オリジナル版がまさにそのままアップグレードされており懐かしさを感じる
- 音楽での演出に感動する
- キャラクターが美しくなった
- あまり戦いたくないものの、それでも戦闘が楽しい
- 武器や魔法につけるワードなど細かいこだわりをみるのが楽しい
- ストーリー上でも新要素がある
- 海外版のニーア(父親バージョン)が操作できる
- 面倒な時はイージー+オートバトルできる
残念なところ
- 依頼品を運ぶクエストが相変わらず大変
- 名前が6文字までと短め
- オリジナル版同様、エンディングを見るためには周回が必要なので人によっては苦痛
- 難易度調整、コスチューム変更などは都度タイトルに戻る必要がある
- イベントはムービーしかスキップできない
- トロコンはやや難しい(時間がかかる)
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