2021年10月5日、デンマーク コペンハーゲン発のゲーミングブランドEPOSより新型ゲーミングヘッドセット「H6PRO 密閉型」「H6PRO 開放型」が発売されましたので専門用語等わかりやすくご紹介します。
『EPOS H6PRO』概要
- 有線ハイエンドゲーミングヘッドセットGSP 600シリーズの伝統を受け継ぐH6PROシリーズ
- 開放型と密閉型の2種類から選べる
- バランスのあるパワフルな独自の高品質スピーカーシステム
- 音の輪郭くっきりはっきり聴き取りやすい
- マグネット式スタジオ品質ノイズキャンセリングマイク
- メモリーフォーム製イヤーパッド
- 3.5mmステレオミニ有線
- 接触圧の設定可能!2軸で調整可能なイヤーカップ
- 跳ね上げマイクミュート
継承は呪いか、それとも祝福か?─戦国SF─
ナノボットを統べるケモ耳忍者と一緒にシルルRPG──戦国──
雪輪碧
西暦2126年、現実世界をゲームの舞台にしてしまう恐ろしいサービス「シルルRPG──戦国──」がひっそりと開始された。
高度に発達した超古代文明に運営・管理されいている日本は、戦国時代の後半。無限の闘争を繰り返していた。
日本古来の歴史書にも記載される妖怪。妖狐・天狗・猫又など、その正体は、超古代文明に遺伝子編集された人間だった。
伊賀の忍び・妖狐の新左衛門も、室町幕府の権威低下に伴う動乱に巻き込まれていく。
そんな中、「シルルRPG──戦国──」のプレイヤー権利を買った一人の超古代文明人が、戦国の世に暮らす人の自我を奪って(異世界転生)、ロールプレイングを始めた。
戦国世界とナノ兵器をめぐる混沌とした戦いの幕が上がる。
カクヨム
有線ハイエンドゲーミングヘッドセットGSP 600シリーズの伝統を受け継いだH6PROシリーズ
「EPOS H6PRO」は大人気だったEPOSの有線接続型最上位機種ゲーミングヘッドセットGSP 600シリーズの後継機に当たります。
「H6PRO 開放型」はGSP 600の後継機、「H6PRO 密閉型」はGSP 500(GSP 600の密閉型バージョン)の後継機。ほとんどのゲーマーが定位感や遠近感で選ぶならGSP 600シリーズと答えるほどにトップクラスのゲーミングヘッドセット。
開放型と密閉型の違い

上のイラストを見ていただくとわかりやすいかと思います。ヘッドホンやスピーカーは音を出すドライバーを包み込む筐体を変えることで音質を変えることができます。
開放型と密閉型、どちらの方が優れているとか劣っているかというわけではなく、環境によって使い分けたり好みによって選ぶエンクロージャーが変わるということになります。
静かな環境でゲームできる方におすすめの「H6PRO 開放型」
独りのお部屋で静かにゲームをすることができる環境にあるゲーマーにおすすめしたいエンクロージャーは開放型の「H6PRO 開放型」になります。
現実世界の音はヘッドセットのエンクロージャーでいうと開放型になります。ドライバーの後ろがふさがれていないので音抜けが良く、音が聴こえてくる空間が広いのでかなり自然な音に感じられます。
そのためFPS等の定位感が重要になるゲームはもちろん、音の空間にこだわられたPS5のサウンドを精密に再現することが可能になります。
高音の伸びが良いところも開放型のメリットになりいいところだらけに感じますが、音漏れするところと、外部環境の音まで聞こえてしまうところが欠点。
エンクロージャーの構造上音漏れと外部環境音が聞こえてしまう欠点があるがため静かな環境でゲームできないゲーマーにはお勧めできません。また電車等の外出先でも使いたい方にもお勧めできません。
家族と同じ部屋、外出先でも使う方におすすめの「H6PRO 密閉型」
ゲームをするお部屋にご家族や恋人がいる方、または外出先でも「EPOS H6PRO」を使うご予定のゲーマーにおすすめしたいエンクロージャーは密閉型の「H6PRO 密閉型」になります。
同じお部屋にいるご家族がテレビを見ていたりその他のゲームをしていたり何らかの音を出していても、密閉型であれば周囲の雑音が排除されるのでゲームの世界に没入できます。
電車やバス、飛行機などの乗り物の中で「H6PRO 密閉型」を使っても、開放型のように音漏れの心配がないので気兼ねなく使えます。
ふさがれたエンクロージャーの中で低音が共鳴することで増幅されるので、迫力あるサウンドも密閉型のメリットになりますが、音圧が強く耳疲れしやすいところ、高音が出にくいところなどのデメリットもあります。
高音が出にくいところや耳疲れしやすいところはあるものの、エンクロージャーの構造上密閉型に比べ使う場所を選ばないのでほぼすべての人におすすめできます。
「H6PRO 開放型」と「H6PRO 密閉型」の違い
H6PRO 開放型 | H6PRO 密閉型 | |
---|---|---|
イヤーカップのスタイル | 広がりのある自然なサウンドステージ サラウンドイヤー | パッシブノイズアイソレーション |
重量 | 309 g | 322 g |
イヤーパッド | 音響、通気性に優れる | 低反発 |
イヤーカップの違いはすでにご紹介した通りです。「H6PRO 開放型」は定位感重視で、「H6PRO 密閉型」は物理的にノイズを遮断(パッシブノイズアイソレーション)します。
開放型はドライバーの後ろ側がメッシュ状に穴空いた形状なのでその分軽くなります。一方密閉型はドライバーの裏側が完全に塞がれていますのでその分重くなります。
また開放型の場合音を遮断しない形状なのでイヤーパッドの素材も通気性に優れた肌触りよいものが採用されます。密閉型はイヤーパッドからの音漏れ&外部音の侵入を防ぐためイヤーパッドの素材も音漏れしにくい素材が採用されがちです。
感度するほど異なる定位感を実現!独自の高品質スピーカーシステム
「EPOS H6PRO」を含めEPOSのゲーミングヘッドセットは他社に比べて高価です。しかし買っても後悔しないと自信を持っておすすめできます。
他社のゲーミングヘッドセットと比べて聴くと定位感と遠近感の違いをはっきり感じられます。これほどの差がある状態でFPS等のゲームをしていると思うとより買ってよかったと思えます。
音に含まれる歪み成分が0.5%未満
ヘッドセットやスピーカーは現実の音をリアルに再現することのできる装置です。しかし音をつくりだす過程で必ず歪みが混じってしまいます。
一部の音は本来ないはずの音として混じっているということになりFPS等のゲーム中に判断ミスを招きます。そのためゲーミングヘッドセットメーカー各社全高調波歪率 (THD)をできる限り小さくしようと努力します。
全高調波歪率 (THD)を小さくしようとするとコストがかさみますので価格への影響を考えるとちょうどよいポイントを考えることになるでしょう。
ゲーミングヘッドセットの多くは全高調波歪率 (THD)を公表していません。1万円を超えるゲーミングヘッドセットの中には2%未満と公表している製品もあります。
2万円を超えてくるとちらほらと全高調波歪率 (THD)1%未満の製品を見つけられるようになります。それら他社の製品に比べて「EPOS H6PRO」の全高調波歪率 (THD)は0.5%未満。
高音質かつ高い定位感と遠近感を実現できる理由の一つが仕様上に公表されています。
あなたの声だけ集音する双指向性マイク

5,000円以上するしっかりしたゲーミングヘッドセットのマイクの多くは集音特性として「単一指向性」を採用しています。
「EPOS H6PRO」は騒音の大きい空母デッキなどにも採用されている集音特性「双指向性」が採用されるマイクが搭載されています。
上のイラストの赤い線を比較していただくとわかりますが、「双指向性」だけ集音できる距離が短いことがわかります。近い距離、ボイチャにおけるあなたの声はしっかり集音しますが遠くの音は集音しない特性を持っています。
また赤い線がくっきりと8の字を描いています。これは真横からの音を一切集音しないということ。「単一指向性」の中で最も高価なハイパーカーディオイドを超える狭い集音特性です。
このような特性を持つ「双指向性」なのであなたの声以外が集音されにくく、フレンドに迷惑をかけずらいマイクということになります。
あなたの口元とは反対側の音も短い距離分集音しますが、あなたの口元と反対側には音のしないモニターしかないでしょうから心配ありません。
接触圧まで調整できる珍しく快適な装着感
ヘッドバンドの長さの調節、そして輪郭にフィットさせるイヤーカップが回転するヘッドセットは少なくありません。しかし接触厚まで調節できるヘッドセットはあまりありません。
「EPOS H6PRO」なら接触厚まで調整できるので圧が強くて痛いとか、圧が弱すぎて外れやすいとかそういった心配がなく、快適に長時間ゲームすることができます。
まとめ
- 有線ハイエンドゲーミングヘッドセットGSP 600シリーズの伝統を受け継ぐH6PROシリーズ
- 開放型と密閉型の2種類から選べる
- バランスのあるパワフルな独自の高品質スピーカーシステム
- 音の輪郭くっきりはっきり聴き取りやすい
- マグネット式スタジオ品質ノイズキャンセリングマイク
- メモリーフォーム製イヤーパッド
- 3.5mmステレオミニ有線
- 接触圧の設定可能!2軸で調整可能なイヤーカップ
- 跳ね上げマイクミュート
『EPOS H6PRO』 仕様
メーカー | EPOS |
---|---|
シリーズ | H6PROシリーズ |
発売日 | 2021年10月5日 |
サラウンドサウンド | 2ch |
ヘッドホンタイプ | オーバーヘッド |
イヤーパッド | 開放型:音響、通気性 密閉型:低反発イヤーパッド |
ヘッドホン構造 | 開放型、密閉型 |
ドライバーユニット | 独自の高品質スピーカーシステム |
ドライバーユニットサイズ | 42mm |
感度 | 111dB(@1kHz) |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 28Ω |
全高調波歪み | <0.5% @1kHz 1V RMS |
コントローラー | イヤーカップで音量コントロール |
マイクのタイプ | マグネット式スタジオ品質ノイズキャンセリングマイク |
マイク集音特性 | 双指向性 |
マイク感度 | -35 dBV/Pa @1kHz |
マイク周波数特性 | 100Hz-10000Hz |
マイクインピーダンス | 未公開 |
ノイズキャンセリング機能 | × |
マイクコントローラー | 跳ね上げマイクミュート |
LED | なし |
接続I/F | 3.5mm(4極)プラグ、3.5 mm x 2 |
ケーブル長 | GSA 30 PC Cable: 2 m GSA 30 Console Cable: 1.5 m |
付属品 | GSA 30 PC Cable GSA 30 Console Cable 2 x H6PRO Cover 安全ガイド クイックスタートガイド |
クレジット | Ⓒ 2021 by EPOS |