遠くの友達と、会話しながら仲良くゲームできる「あつまれ どうぶつの森」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」「スプラトゥーン3」などのオンラインマルチプレイゲーム。みんなでワイワイガヤガヤできるとても楽しいゲームです。
しかし、スイッチのボイスチャット機能は、スマホの「Nintendo Switch Online」アプリを使わなければなりません。快適にボイスチャットできないのです。しかも、いいゲーミングヘッドセットを買ったとしても、その機能を最大限活用できません。
そこで当ページでは、スイッチのボイスチャットは不便・迷惑・不利にさせない、快適なボイスチャットを実現するやり方・方法をご紹介したいとおもいます。
PS4/5とスイッチのボイスチャットを比較
PS4/5のボイスチャット

スイッチのボイスチャットがなぜ不便・迷惑・不利なのかをわかりやすくご説明するために、PS4/5のボイスチャットと比較してみます。
PS4/5はPS4/5本体だけでボイスチャットが完結する仕組みです。ボイスチャットするために、必ずしもその他のデバイスを購入する必要はありません。
※PS4/5を買うとヘッドセット(マイク付きイヤホン)がついてきます。
ヘッドセットを接続せずにボイスチャットすると、テレビからゲーム音とフレンドの声が聞こえてきます。つまり、ヘッドセットの接続方法がカンタンです。ヘッドセットをPS4/5本体のUSB or PS4/5コントローラーの3.5mmジャックに接続するだけ。
たったそれだけで、ヘッドホンからゲーム音とフレンドの声が聞こえ、ヘッドセットのマイクからあなたの声をフレンドに届けることができます。
スイッチのボイスチャット

一方スイッチ公式のボイスチャットは、別途スマホと専用アプリ「Nintendo Switch Online」を必要とします。スイッチのゲーム音はテレビ、またはスイッチ本体から、フレンドの声はスマホから聞こえます。
通常ヘッドセットは一つのデバイスにしか接続できません。右上のイラストを見てわかる通り、ヘッドセットをスマホに接続するとフレンドの声だけがヘッドセットから聞こえ、ヘッドセットをスイッチに接続するとゲーム音だけがヘッドセットから聞こえるのです。
つまり、ヘッドセットの音と、スマホまたはテレビの音を両方聴きながらゲームしなければならないのです。
しかしヘッドセットは耳を覆い隠します。ヘッドセットの外の音が聞えにくいのです。音を大きくすれば聞こえるでしょうが、近所迷惑になりかねません。ご家族には確実に迷惑をかけます。
マイク付きイヤホンであれば片耳にだけイヤホンを装着して、空いたもう片方の耳でフレンドの声とゲーム音を別々に聴きとることもできますが、とても不便です。
ボイチャしながらゲームするとフレンドにも迷惑
スイッチ公式の方法にて、ボイスチャットしながらゲームすると、実は一緒にプレイしているフレンドに迷惑をかけます。
フレンドも、スイッチ公式の方法でボイチャしていた場合、あなた自身もフレンドに迷惑をかけられることになります。
なぜなら、スマホのマイクまたはヘッドセットのマイクは、あなたの声だけでなく、自分のテレビやスイッチから流れるゲーム音も収音してしまうからです。
ゲームの音までフレンドに届けられてしまうと、フレンドは、自分のテレビからなるゲーム音と、スマホからなるゲーム音(あなたのゲーム音)と、二重にゲーム音を聴くことになるのです。
ゲーム音が重なって聞こえる場合もあれば、テレビのゲーム音に遅れてスマホからゲーム音が聞こえる場合もあります。つまりフレンドは、ゲームの音に翻弄されて混乱します。
スイッチ公式のボイスチャット方法ではスプラトゥーン3などの対戦ゲームで不利
スイッチ公式のボイスチャット方法にて、『スプラトゥーン3』や『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』などの対戦ゲームをするとかなり不利です。フレンドと協力するタイプのゲームであっても、フレンドに比べて失敗しやすい環境でもあります。
なぜなら、周辺機器を活用することで、PS4/5のようないい環境をつくりあげている、デジタルデバイスに詳しいフレンドもいるからです。
PS4/5と同じような環境であれば、足音だけで敵の位置がわかるのでとっても有利にゲームを進めることが可能です。つまり、スイッチ公式のボイスチャット方法では『スプラトゥーン3』や『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』などの対戦ゲームで不利です。
switch ヘッドセット 4つの接続方法
3.5mmアナログ接続
ヘッドセットの接続方法が、3.5mmステレオミニケーブルの場合、Switch本体に直接ヘッドセットの接続が可能です。Switch本体上部に3.5mmジャックが搭載されていますので、携帯モードはもちろん、TVモード時も利用可能です。
別途何も買わなくても、携帯モード、TVモード、両方で使えます。
USB-C接続
ヘッドセットの接続方法が、USB-Cの場合、Switch本体に直接ヘッドセットの接続が可能です。Switch本体下部にUSB-Cが搭載されていますので、携帯モードのみ利用できる接続方法です。
ただし、別途、USB-C to USB-A変換ケーブルや、テレビ出力可能なUSB-Cハブ、非純正のSwitchドックを購入すれば、TVモード時でも使えるようになります。
USB-A接続
ヘッドセットの接続方法が、USB-Aの場合、TVモード時のみ利用可能です。携帯モード時は接続できません。
ただし、別途、USB-A to 3.5mmアナログ変換ケーブルや、USB-A to USB-C変換ケーブルを購入すればつ、携帯モード時も使えるようになります。
Bluetooth接続
ヘッドセットの接続方法が、Bluetoothの場合、携帯モード、TVモード両方で使うことができます。2021年9月15日に配信開始された、本体のシステムバージョン13.0.0以降、Bluetoothオーディオに対応したからです。
ただし、遅延大きい圧縮方式SBCにのみ対応しています。つまり、音声が不安定になったり、映像に音声が遅れてしまったりする恐れがあるのです。
そのため、『スプラトゥーン3』や『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』などの対戦ゲームをする場合には、別途、下記のようなBluetoothトランスミッターをおすすめします。遅延少ないBluetooth接続が可能となるからです。
スイッチのボイスチャットでも不便・迷惑・不利にしない(快適にする)4つの方法
①最も快適:ボイチャアプリ+サウンドミックス機能付きヘッドセット


ゲーミングヘッドセットには、上のイラスト4種類のような製品も販売されています。後から周辺機器を買う必要はありません。そのヘッドセット1つだけ購入するだけ。Switchにも関わらず、初めから、PS4/5のようにボイチャしながらゲームできます。
理由はただのヘッドセットではないからです。サウンドミックス機能付きのヘッドセット。上のイラストのように、サウンドミックス機能付きのヘッドセットにはいくつかの種類が存在します。つまり、いろいろなミックスの仕方があるのです。4つほどご紹介していますが他にもあります。
欠点は価格。安いものだと4,000円前後で購入できますが、10,000円以上するのが当たり前。中には20,000円くらいの製品もあります。
とはいえ約4,000円のものを購入すれば、場合によっては他の方法より安く済む可能性もあります。最も理想的かつ快適な環境でスイッチでのボイスチャットができます。
サウンドミックス機能付きヘッドセットであれば接続カンタン。ボイチャも快適。フレンドにも迷惑をかけません。もちろんサウンドもばっちり。上のページにて、11種類のスイッチ向けミキサー機能付きのヘッドセットをご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
必要なもの
- サウンドミックス機能付きヘッドセット(4,000~50,000円)
- スマホ
メリット
- ゲーム音とフレンドの声をヘッドホンで聞ける
- 自分の声とマイクの場所が近いのでフレンドがあなたの声を聴きやすい
- ヘッドセットにいいマイクが搭載されているので、ノイズによるフレンドへの迷惑を抑制できる
- 接続がシンプルかつカンタン
- ヘッドセット意外に出費がない
- 音量調節やマイクミュート機能付き
- ゲーム音とフレンドの声のバランス調節できるものが多い
デメリット
- サウンドミックス機能付きヘッドセットの多くが高価
②最も現実的+今使っているヘッドセットが使える:ボイチャアプリ+専用ミキサー

①でご紹介したミキサー付きヘッドセット。実はミキサー単体でも販売されています。上のイラストの左上、緑色の部分がミキサーです。
①の場合、今現在ゲーミングヘッドセットを持っていない方にはおすすめできます。しかしすでにゲーミングヘッドセットをお持ちの方には、②のミキサー単体を購入する方法がもっともおすすめです。ミキサーだけ購入して、あなたが持っているヘッドセットにミキサー機能を追加するのです。
しかも接続シンプル。ヘッドセットとミキサーを繋げて、ミキサーから伸びる2本のケーブルをSwitchとスマホに接続するだけ。価格も比較的安価です。2,000円程度で購入できます。以下のページにて、スイッチ向けにつくられたミキサーを5種類ほどご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
必要なもの
- 専用ミキサー(約2,000円)
- スマホ
メリット
- ゲーム音とフレンドの声をヘッドホンで聞ける
- 家にある3.5mmヘッドセット(マイク付きイヤホンを含む)を使える
- 自由にヘッドセットを選べる
- 自分の声とマイクの場所が近いのでフレンドがあなたの声を聴きやすい
- いいヘッドセットを使えばマイクの性能も上がるので、ノイズによるフレンドへの迷惑を抑制できる
- 約2,000円とかなり安い
- 接続がシンプル
- 音量調節やマイクミュート機能付きが多い
- 音質を向上させるアンプ機能付きが多い
- ゲーム音とフレンドの声のバランス調節できる製品もある
デメリット
- 安いミキサーだと音質劣化の可能性あり
③ボイチャは快適だが接続がもっとも複雑:ボイチャアプリ+スプリッター+変換アダプター+ヘッドセット

①と②の方法のどちらかだけで十分だと思いますが、2~3年前には①と②の製品がほとんど存在せず、③と④の方法が当たり前でしたので、念のため記載しておきます。
【セット買い】Belkin マルチイヤホンスプリッター イヤホン分配・分岐 RockStar ライトグリーン F8Z274btG…
③の方法も②同様に、家にあるヘッドセットを使うことができます。もちろんあなたのお好みのヘッドセットを新たに購入してもらってもOK。ただし②と違って接続が複雑です。「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」と「AUXケーブル」のほかに、「3.5mm変換アダプタ―」を購入する必要があります。
「3.5mm変換アダプタ―」はおおよそ600円。2つ必要なので合わせて約1,200円。「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」と「AUXケーブル」と合わせると約3,000円の出費になります。
「3.5mm変換アダプタ―」は、オス×2の製品と、メス×2の製品、2種類必要です。(もともとマイクとヘッドホン2またに分かれたヘッドセットの場合オス2つのものは不要)
「3.5mm変換アダプタ―」とは、ヘッドセットのヘッドホンとマイクを分配するためのものです。「3.5mm変換アダプタ―」はわかりやすいように、マイク側がピンク色、ヘッドホン側が緑色にカラーリングされています。接続は上のイラストを参考にしてください。
この方法の欠点は、接続するために必要なパーツだけで3,000~5,000円もかかってしまうところ。接続が複雑なところ。そして音声の遅延が配線に依存しやすいところになります。
とはいえ①②と同じく、自分の声をヘッドホンに内蔵されるマイクにて収音できるので、フレンドがあなたの声を遠く感じるとか、聞こえにくいとかなどの迷惑をかけずに済みます。
必要なもの
- ヘッドセット(マイク付きイヤホンでも可)
- ミキサー機能付きイヤホンスプリッター(約1,400円)
- AUXケーブル(約700円)
- スマホ
- 3.5mm変換アダプター メス2つタイプ(約600円)
- 3.5mm変換アダプター オス2つタイプ(約600円)
注意
「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」と「3.5mm変換アダプター」のケーブルが短いことに注意。「AUXケーブル」が位置する場所はスイッチとスマホ間。つまり「AUXケーブル」が短いと、必然的にスマホの置く場所が決まります。スマホの場所は強制的にスイッチの近くです。
スマホをスイッチのそばから離すことができないと、TVモードにてスイッチをゲームする場合に困ってしまいます。スイッチのそばでゲームしていないとスマホを操作できないのです。
ではどうすればよいのかというと、1m以上の「AUXケーブル」のほかに、1m以上の「3.5mmステレオ延長ケーブル」も購入します。「3.5mmステレオ延長ケーブル」は、ピンクとピンクの間に接続して延長します。
必要なもの
- ヘッドセット(マイク付きイヤホンでも可)
- ミキサー機能付きイヤホンスプリッター(約1,400円)
- AUXケーブル(約700円)
- スマホ
- 3.5mm変換アダプター メス2つタイプ(約600円)
- 3.5mm変換アダプター オス2つタイプ(約600円)
- 3.5mmステレオ延長ケーブル(約700円)
メリット
- ゲーム音とフレンドの声をヘッドホンで聞ける
- 家にあるヘッドセット(マイク付きイヤホンを含む)を使える
- 自分の声とマイクの場所が近いのでフレンドがあなたの声を聴きやすい
- いいヘッドセットを使えばマイクの性能も上がるので、ノイズによるフレンドへの迷惑を抑制できる
デメリット
- 接続だけで3,000~6,000円の出費
- 接続が複雑
- 音量調節やマイクミュート機能がない
- AUXケーブルなどのケーブル類にノイズ対策などがなされていないと、音質が下がったり、遅延が発生する場合がある
④フレンドへの迷惑を減らせる:ボイチャアプリ+スプリッター+ヘッドホン

④の方法は③に比べて周辺機器が少なく、接続がシンプル。一見すると、③よりもよさげに見える接続方法ですが、大きな欠点があります。ヘッドセット内蔵のマイクが使えません。「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」に、ヘッドセット内臓マイクが集音したマイク音を分配させる機能がないからです。
「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」は、スマホから届けられるフレンドの声と、Switchから届けられるゲーム音をミックスして、ヘッドホンのスピーカーに届けるまでがお仕事です。つまり、④の接続方法では、①②③と異なり、スマホ内蔵のマイクを使うことになります。
スマホのマイクは環境音も一緒に収音できる種類。ですから、あなたの声だけでなく、物音やご家族の声などもしっかりフレンドに届けられます。
とはいえ買わなければならない周辺機器が「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」と「AUXケーブル」だけになるので、約2,000円の出費で済みます。
必要なもの
- ヘッドホンorイヤホン(ヘッドセットでも可)
- ミキサー機能付きイヤホンスプリッター(約1,400円)
- AUXケーブル(約700円)
- スマホ
注意
必要なのはサウンドミックス機能とサウンド分配機能の両方です。「ミキサー機能なしイヤホンスプリッター」もあるのでご注意を。必要なのは「ミキサー機能付きイヤホンスプリッター」です。
「ミキサー機能なしイヤホンスプリッター」では、一つのスイッチのゲーム音を、2つ以上のイヤホン等でシェアするだけになります。1つのスイッチから、2人以上がイヤホンでゲーム音を聴けるので、テーブルモードにて兄弟や友達とゲームするときには最適。
しかしスイッチでのボイチャでは、スイッチのゲーム音とスマホのフレンドの声を混ぜる機能がないので、ボイチャする場合には「ミキサー機能なしイヤホンスプリッター」は役立たずです。
メリット
- ゲーム音とフレンドの声をヘッドホンで聞ける
- 家にあるヘッドホンやイヤホンを使える
- 約2,000円の出費で済む
- 比較的接続がシンプル
デメリット
- 自分の声だけでなく環境音(ノイズ)もフレンドに伝わり迷惑をかける恐れがある
- 音量調節やマイクミュート機能がない
スマホがiPhoneの場合には別途、変換アダプター必要
使用しているスマホがiPhoneの場合、3.5mmのイヤホンジャックがありません。つまり、ライトニングコネクタを3.5mmに変換するアダプタが必要です。appleから純正品が発売されています。
Androidスマホの中にも3.5mmのイヤホンジャック非搭載の製品もあります。3.5mmイヤホンジャック非搭載Androidスマホの場合には、USB Type-Cから3.5mmに変換するアダプターを購入しましょう。
UGREEN 3.5mmイヤホン変換ケーブル USB C to 3.5MM 4極イヤホン端子変換アダプタ ヘッドフォンジャック高耐…
充電しながら使いたい場合には2in1の製品もあります。
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