2022年6月17日発売のRazer BarracudaとRazer Barracuda PROワイヤレスゲーミングヘッドセットについて詳しくご紹介したいと思います。Barracuda & PROの何がすごいのか、何がどれだけ違うのか、わかりやすく解説します。
Razer Barracuda & PRO 概要
Razer レイザー Barracuda Pro ワイヤレス ゲーミングヘッドセット ハイブリッド型アクティブキャンセリン…
Razer レイザー Barracuda ワイヤレス ゲーミングヘッドセット THX 7.1ch チタン50mmドライバー 無指向性 …
Barracuda と Barracuda PRO の違い
Barracuda PRO | Barracuda |
---|---|
37,400円(税込) | 25,300円(税込) |
340g | 300g |
Razer Hyperspeed Wireless Bluetooth | Razer Hyperspeed Wireless Bluetooth 3.5mm アナログ |
Razer TriForce バイオセルロース 50mm ドライバー | Razer TriForce チタン 50mm ドライバー |
ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング | パッシブノイズアイソレーション |
MEMS ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク | ECM ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク |
ANC レベル調整可能 | ANC レベル調整不可 |
THX AAA™対応 | THX AAA™非対応 |
Barracuda と Barracuda PRO の共通点
- 独自の2.4GHz ワイヤレスUSB-C & Bluetooth 5.2ワイヤレス接続
- 高、中、低、どの音域も犠牲にしないRAZER TRIFORCE 50mm ドライバー
- ノイズキャンセリングイヤーカップ
- ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク
- Razer Audio アプリで着信ブロックとイコライザ―設定可能
- メモリーフォームクッション
- 約40時間のバッテリー寿命
- イヤーカップ内径大きい62 mm x 42 mm
- イヤーカップで音量調整&マイクミュート
- 3D立体音響THX SPATIAL AUDIO(PCのみ)
自宅でも外出先でも使えるゲーミングヘッドセット
自宅ではPS5/PS4、PCなどのゲームに、外出先ではスマホの音楽鑑賞にと、複数のエンターテインメントを楽しむことのできるゲーミングヘッドセットです。Razer独自の2.4GHz ワイヤレスとBluetooth 5.2ワイヤレスと、2種類のワイヤレスに対応しています。
2.4GHzとBluetoothは、スマホに着信があると自動的に切り替えたり、手動で切り替えたり、Razer Audio アプリにて着信をブロックしたりできます。
RAZER独自のTRIFORCE 50MM ドライバー
音が衝突することなく、つり合い、整ったサウンドを奏でるタイプのヘッドセットは音楽鑑賞用です。一方Barracuda と Barracuda PROは、ひとつひとつの音が際立つよう、高い音、低い音、中間の音を聴き分けることができるよう、独自開発&特許取得済みの筐体が、高、中、低の音域を分離、拡張することで音の聴き分けを容易にします。つまり、RazerのゲーミングヘッドセットはFPSで有利です。
Razer TRIFORCEドライバーは、サイズや振動版の素材に差をつけることで、ヘッドセットのランク分けを行っています。
Barracudaのチタンコートダイヤフラムの特徴
RAZERのTRIFORCEドライバーには、チタンコーティングされた振動版を採用するハイクラスモデルと、チタンコートされていないミドルレンジクラスのヘッドセットがありますが、Barracudaはチタンコートされた振動版が採用されているのでハイクラスモデルといえます。
サウンドは、振動版を振動させることでつくられています。つまり、サウンドの品質は振動版に依存します。
振動版の理想は、硬く、薄く、軽い素材。チタンコートすることで、伝播速度を速め、歪み少ない明瞭なサウンドを実現します。ですからBarracudaのサウンドは、かなり明瞭でとっても聞きやすいサウンドといえます。
Barracuda PROのバイオセルロースダイヤフラムの特徴
Razer TRIFORCEドライバーの振動版の素材として、最近新たに追加されたばかりの、次世代のサウンドを実現するバイオセルロースダイヤフラムが仲間に加わりました。Razerのゲーミングヘッドセットの中でも、ハイエンドモデルに採用されるようです。
バイオセルロースは、バクテリアが排出する繊維から生み出された振動版。硬さ、優れた軽さを持った最先端の研究でつくられた振動版です。20万円から50万円もする音楽鑑賞用のヘッドホンに採用されるほどに、とっても歪みが少ない素材になります。
Barracuda PROならなんと約38,000円。コスパ高すぎるゲーミングヘッドセットです。
ゲームの世界に没入できるノイズキャンセリングイヤーカップ
Barracuda と Barracuda PROは両方ともノイズキャンセリングイヤーカップです。つまり、ヘッドホンのスピーカーが奏でるサウンドにだけのめりこむことができます。外部の音を遮断するのです。
ゲームであれば、ゲームの世界に没入できます。外出先であれば、車や電車の音をしっかり遮断して、音楽にだけ浸ることができます。
Barracudaのパッシブノイズアイソレーション(パッシブノイズキャンセリング)
アクティブの意味は能動的。一方パッシブの意味は受動的。つまりパッシブノイズキャンセリングとは、イヤーカップという物理的な筐体にて、外部の音を遮断することのできるイヤーカップということになります。
パッシブノイズキャンセリングのメリットは、どんな種類の音でもきっちり遮断することができるところ。アクティブのように、持続して鳴り続ける音以外もしっかりノイズをカットしてくれます。しかも、Razer Audio アプリにて強度を10段階調整可能。
Barracuda PROのハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング
能動的、つまり、イヤーカップに搭載されたマイクが集音するエンジン音や電車のガタンゴトン、ファンの音など、持続的になり続ける音を相殺することのできるイヤーカップです。Barracuda PROは、Barracudaとは兄弟の様な立ち位置ですので、パッシブノイズキャンセリング+アクティブノイズキャンセリングということで、Barracuda以上にノイズとは無縁なヘッドセットです。
アクティブノイズキャンセリングするイヤーカップを採用するヘッドセットは他社にも存在しますが、Barracuda PROはハイブリッドです。イヤーカップの中と外、二か所にマイクを内蔵させることで、人の話し声、車の音など、中音だけでなく低音もしっかり相殺します。
ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク
Barracuda と Barracuda PRO両方とも、ゲーミングヘッドセットには当たり前のブームマイクが搭載されていません。内蔵型だからです。内蔵型はブームマイクと異なり、口の前にマイクを配置することができませんので、そのままではボイスチャットに向いていません。あなたの声以外も集音されやすいからです。
しかしBarracuda と Barracuda PROにはその心配がありません。2つの内臓マイクに指向性を持たせるビームフォーミング技術により、あなたの口元周辺の音だけを拾うように設計されているからです。
Barracudaのエレクトレットコンデンサマイク(ECM)
ゲーミングヘッドセットに採用されるマイクのほとんどがECMになります。感度が良いので、低い音から高い音まで、繊細な音を拾うことが可能です。ただし、衝撃や湿度に弱いという欠点を抱えます。
Barracuda PROのマイクロエレクトロメカニカルシステムマイク(MEMS)
ECMとMEMSの構造は一緒です。しかし、ECMは機械加工技術によりつくられますが、MEMSは半導体制作技術によりつくられます。1mmよりも小さなものであっても、微細な構造をつくることのできる技術。耐熱性に優れ、衝撃にも強いといった、ECMに比べて利点の多いマイクです。
具体的には、①ノイズが少ない、②温度変化が与える感度の変化が少ない、③息がフレンドに伝わりにくい(振動感度が低い)、④集音パフォーマンスが高く、安定した声を届けられるといった利点があります。つまりMEMSマイクは、ECMよりも優れています。
PS5/PS4/PCとスマホの切り替えがスマート
PS5に2.4GHzワイヤレス接続して、スマホとBluetooth接続しておくと、スマホに電話があった際に、その通話を自動的にヘッドセットにつないでくれます。Razer Audio アプリにて着信を拒否することもできるので、ゲームを邪魔されたくないときも安心です。
Barracuda PROだけTHX AAA™対応
THX AAAとは、THX アクロマティック オーディオ アンプの頭文字をとったもの。つまりBarracuda PROにだけ、THX社の高音質アンプが内蔵されています。
THX AAAは原音を忠実に再現します。ノイズや歪みがとっても少ない高品質なアンプ。ゲーミングヘッドセットのTHDはほぼすべて2%。SN比は80dB前後です。THDはパーセンテージが低いほど歪みが少なく、SN比は数字が大きい方がノイズが少ないと考えてください。ハイエンドモデルだと0.1%という製品もあります。
Barracuda PROはなんとTHD-90dB。パーセンテージに変換すると約0.003%。SN比は113dBです。つまり、他社のハイエンドモデルより優れており、かなりFPS向けのゲーミングヘッドセットといえます。
Razer Barracuda & PRO まとめ
Razer レイザー Barracuda Pro ワイヤレス ゲーミングヘッドセット ハイブリッド型アクティブキャンセリン…
Razer レイザー Barracuda ワイヤレス ゲーミングヘッドセット THX 7.1ch チタン50mmドライバー 無指向性 …
FPSも外出先での音楽鑑賞もばっちりな、ハイスペックすぎるゲーミングヘッドセットです。
仕様
Barracuda PRO | Barracuda | |
---|---|---|
ドライバーの種類 | TriForce バイオセルロース | TriForce チタン |
ドライバーサイズ | 50 mm | 50 mm |
周波数特性 | 20 Hz ~ 20,000 Hz | 20 Hz ~ 20,000 Hz |
インピーダンス | 32 Ω (1 kHz) | 32 Ω (1 kHz) |
感度 | 96 dB SPL/mW | 96 dB SPL/mW |
サラウンド | 3D立体音響THX SPATIAL AUDIO | 3D立体音響THX SPATIAL AUDIO |
イヤーカップ | 62 mm x 42 mm ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング | 62 mm x 42 mm パッシブノイズアイソレーション |
イヤーパッド | 圧力を軽減するメモリーフォーム | 圧力を軽減するメモリーフォーム |
マイクの種類 | MEMS ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク | ECM ビームフォーミングノイズキャンセリング デュアルマイク |
マイク感度 | -38 ± 1 dB | -33 ± 1 dB |
マイク周波数特性 | 100 Hz ~ 10,000 Hz | 100 Hz ~ 10,000 Hz |
マイクSN比 | 70dB以上 | 65dB以上 |
集音パターン | 全指向性 | 全指向性 |
コントロール | 音量調整 マイクミュート ANCレベル 2.4GHzとBluetooth切り替え | 音量調整 マイクミュート 2.4GHzとBluetooth切り替え |
ライティング | なし | なし |
バッテリー持続時間 | 最大 40 時間 | 最大 40 時間 |
重量 | 340 g | 300 g |
接続タイプ | USB-C ワイヤレス (2.4GHz) USB-S to USB-C変換ケーブル Bluetooth 5.2(AAC、SBC) | USB-C ワイヤレス (2.4GHz) USB-S to USB-C変換ケーブル Bluetooth 5.2(AAC、SBC) 3.5mm アナログ |
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