2022年2月25日発売のBenQ MOBIUZ EX3210Uゲーミングモニターについて詳しくご紹介したいと思います。MOBIUZ EX3210Uの何がすごいのか、専門用語をかみ砕きながらわかりやすくご紹介します。
第 2 世代 Razer™ アナログオプティカルスイッチ(光学式)
ラピッドトリガー
調整可能な2 段式アクチュエーション
遅延:2.2ms(理論値)
ポーリングレート:1,000Hz
MOBIUZ EX3210U 概要
BenQ MOBIUZ EX3210U ゲーミングモニター (31.5型/4K/IPS/144Hz/PS5対応/2.1chスピーカー/マイク搭載/量子…
- 価格154,200円(税込)
- 31.5インチ 量子ドット技術採用IPS液晶 4K UHD(3840×2160)/144Hz
- VESA display HDR600 / BenQ独自のHDRi技術
- 5Wサブウーファー搭載2.1ch treVoloスピーカー×Bongiovi DPSサウンドテクノロジー
- 応答速度1ms(MPRT)
- FreeSync™ Premium Pro / HDMI2.1のVRR
- DCI-P3 98% / AdobeRGB 99%
- AIノイズキャンセリングマイク搭載
- HDMI 2.1×2、DisplayPort1.4×1
2024年2月2日発売予定
リフレッシュレート:最大540Hz
応答速度:0.2ms
NVIDIA® G-SYNC Ultra Low Motion Blur 2(ULMB 2)
低遅延のオーディオ・ESSコーデック(384 kHz/32bit)
NVIDIA® Reflex Analyzer
色鮮やかさ別次元! 量子ドット対応
MOBIUZ EX3210Uは上のイラスト右側。同系色の暗い色から明るい色まで1024諧調に分割(メモリが細やか)して色の明るさ調整ができるので、下のイラストのように滑らかで美しいグラデーション表現が可能です。4Kに比べてフルHDの多くは左のイラスト、256諧調にしか分割(メモリが荒い)できないので、グラデーション表現が苦手です。
量子ドット技術採用のモニターの場合、最初のイラストの三角形つまり色域が広いので、選択できる色の数が多く色鮮やかさにおいてもレベルが違います。二番目に面積の広いAdobeRGB 99%、三番目に面積の広いDCI-P3 98%の色域をほこります。
なぜこのように量子ドットは色域が広くできるのか、秘密は色のつくり方の違いです。通常、白色LEDバックライトをカラーフィルターに通して、赤は青と緑を排除、青は赤と緑を排除、緑は赤と青を排除、その他の色は赤青緑を混ぜ合わせてつくりあげています。つまり、色のついた光を無駄遣いしているのです。
一方量子ドットの技術では、白ではなく、青色LEDバックライトを使います。直径数nm~20nmの発光する微細なナノサイズ半導体粒子に照射することで、青だった色を赤や緑に変換するのです。つまりその他の色を排除しません。その他の色を、目的の色に変換するので無駄がないのです。そのため量子ドット対応のモニターが映し出す映像はとっても色鮮やかです。
HDRの性能も高い
MOBIUZ EX3210Uは、色の表現技術が高いだけでなく、明るさ表現の性能も高めです。VESA規格のDisplayHDR600対応です。ただのHDR10対応なだけでなく、その性能まで約束してくれているのです。
MOBIUZ EX3210Uの最大輝度(最大の明るさ)は600 cd/m2です。安いゲーミングモニターの中には、最大輝度250 cd/m2にしてHDR10対応なんていうなんちゃってHDR10対応モニターも販売されていますので、それに比べてMOBIUZ EX3210Uはかなり明るい表現もできます。
コントラスト比は1000:1、つまり最低輝度(最大の暗さ)は0.6 cd/m2になります。しかし実は、DisplayHDR600の条件として、実質、LEDバックライトをエリア駆動できなければならないという決まりがあります。
通常のバックライトはすべて同じ明るさで光るので、上のイラスト左のように、明るい部分も暗い部分も中途半端な明るさ表現しかできず、視認性が全体的にぼやけます。特にホラーゲームをよくプレイされる方であれば体験したことがあるのではないでしょうか。どこに何があって、どこにゾンビがいるのかはっきりわからないのです。
一方バックライトをエリアごとに分け、それぞれ個別に明るさ表現できる場合、真っ暗な部分のLEDを消して、明るい部分のLEDを最大値にまで上げるといった制御が可能となります。つまり上のイラスト右側のような視認性を実現するのです。
DisplayHDR600の条件は、最低輝度(最大の暗さ)は0.1 cd/m2以下。ですからMOBIUZ EX3210Uの静的コントラスト比は1000:1ですが、動的コントラスト比は6000:1以上であることが約束されています。6000倍以上の差をもって明るさ・暗さに差をつけられるのですから、かなり視認性の高いゲーミングモニターといえます。
しかもBenQ独自のHDRi技術に対応。暗い部分をより暗く、明るい部分をより明るく、輪郭にいたるまで、きっちり視認性を強化します。
迫力ある低音とレスポンス速いサウンドを実現
ここまでのご説明で、MOBIUZ EX3210Uの映像スペックがかなり高い物であることがわかっていただけたと思いますが、実はMOBIUZ EX3210Uは映像だけでなく、サウンドの性能まで高いゲーミングヘッドセットです。
というのもMOBIUZ EX3210Uには3つのスピーカーが搭載されています。一般的なスピーカーのほか、重低音専用のサブウーファーまで内蔵されているのです。つまり、別途サウンドバーを購入しなくても迫力ある重低音でゲームすることが可能です。
またMOBIUZ EX3210Uは、タイムラグ少ないtreVoloサウンドシステムに対応しているので、ゲーマーも安心して、レスポンス速いサウンドでFPSをプレイできます。Bongiovi DPSサウンドテクノロジーが、音をきれいにして、低音や奥行きを増強します。
遅延:0.325ms(理論値)
ポーリングレート:8,000Hz
第 3 世代オプティカルマウススイッチ(光学式)
DPI:30,000 / DPI刻み:50DPIずつ
最大速度:750IPS
ヘッドセットなくてもOK! AIノイズキャンセリングマイクも搭載
ヘッドセットの定位感は捨てがたいのですが、耳が痛くなってしまっては集中力を阻害して、間もなくFPSで負け始めます。そんなときにもMOBIUZ EX3210Uは用意周到です。なんと、モニターにもかかわらず高性能なマイクまで搭載されているからです。
AIノイズキャンセリング対応なので、環境ノイズと照合してしっかりノイズを除去してくれます。音を集音する方向・指向性も優秀で、画面に向かって左右20~30度ととっても狭い範囲の音しか集音できない仕様です。つまりあなたの声以外は集音されにくい仕組み。AIノイズキャンセリングとの相乗効果で、フレンドに迷惑をかけにくい、それでいて耳の痛みの心配がないボイチャを楽しめます。
おすすめの相手・ゲーマー
どちらかというとホラーやRPG向けの144Hz
MOBIUZ EX3210Uは色鮮やかで、暗い表現力も高い映像を映し出すことができます。サウンド面も素晴らしいので、感情を揺さぶられるホラーゲームやRPG向けのゲーミングモニターといえます。4Kですし、リフレッシュレートもゲーミングモニターとしては最低ラインの144Hzです。
0.00694秒(6.94ms)のタイムラグで映像が切り替わるので、はやり、FPSをよくプレイされる人よりも、ホラーゲームやRPG好きにお勧めしたいゲーミングモニターです。
MOBIUZ EX3210Uにおすすめのスペック
- GeForce RTX 2060以上搭載のゲーミングPCご利用の方
- PS5をご利用の方
- Xbox Series Xをご利用の方
ゲーミングPCのGPUは、GeForce RTX 2060以上あれば、軽い部類のゲームソフト(Apex Legendsなど)において、4K/100Hz前後でゲーム可能です。
GeForce RTX 3070以上なら、軽い部類のゲームソフト(Apex Legendsなど)において、4K(低画質)/140Hz以上、4K(高画質)100Hz以上でゲームできると思います。
HDMI2.1かつVRR対応なのでPS5やXbox Series Xにもおすすめ
MOBIUZ EX3210UのHDMI端子のバージョンは2.1。VRR(可変リフレッシュレート)にも対応しています。PS5の性能はGeForce RTX 2060 Super~GeForce RTX 2080相当。ですから軽い部類のゲームソフト(Apex Legendsなど)において、4K(低画質)/100Hz前後のリフレッシュレートでゲームできます。Xbox Series Xは、PS5より少し性能が高いので、同じく4K(低画質)/100Hz前後のリフレッシュレートはほぼ確実です。
MOBIUZ EX3210U まとめ
BenQ MOBIUZ EX3210U ゲーミングモニター (31.5型/4K/IPS/144Hz/PS5対応/2.1chスピーカー/マイク搭載/量子…
画面サイズ | 31.5インチ |
---|---|
パネルタイプ | IPS液晶 ノングレア |
最大解像度 | 4K(3840×2160) |
リフレッシュレート | DisplayPort:144Hz HDMI:120Hz |
可変リフレッシュレート(VRR) | FreeSync Premium Pro VRR(HDMI 2.1) |
応答速度 | 2 ms 1 ms(MPRT) |
バックライト技術 | 量子ドット技術 |
HDR | HDR10 BenQ独自のHDRi技術 VESA DisplayHDR 600 |
輝度 | 300 cd/m2 最大(HDR):600 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
色域 | DCI-P3 98% AdobeRGB 99% |
最大表示色 | 約10.7 億色 |
視野角(上下/左右) | 178゜/ 178゜ |
フリッカー機能 | 〇(TUV認証) |
ブルーライト軽減機能 | 〇(TUV認証) |
PIP/PBP | × |
画質モード | シネマ HDRi カスタム DisplayHDR ePaper FPS ゲーム HDRi M-Book レーシングゲーム RPG sRGB |
その他の機能 | AMA(Advanced Motion Accelerator) ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) カラーユニバーサルモード ePaperモード HDRi FPSモード モーション ブレ削減 色の鮮明さ Light Tuner Black eQualizer HDCP 2.3 |
PCソフトウェア | – |
ライティング | – |
スピーカー | treVoloスピーカー内蔵 Bongiovi DPSサウンドテクノロジー 2.1Ch (2Wx2 + 5W ウーファー) |
マイク | AIノイズキャンセリングマイク |
入出力端子 | DisplayPort 1.4×1 HDMI 2.1×2 USB Type-B x1 (Upstream) USB Type-A 3.0×4 (Downstream) ヘッドホン出力 x1 (3.5mm Jack) |
高さ調節 | 100 mm |
チルト | -5˚ – 15˚ |
スイベル | 15˚/ 15˚ |
ピボット | – |
壁掛け | VESA 100 × 100 |
消費電力 | 電圧レート100 – 240V 電源アダプター 消費電力 ( 標準)48 W 消費電力 ( 最大 )160W 消費電力 ( スタンバイ時 )<0.5 W |
サイズ(幅×高さ×奥行) | スタンドあり:約487.4 – 587.4×726.7×269.9 mm スタンドなし:約442.4×726.7×65.6 mm |
重量(単位) | スタンドあり:約9.5 kg スタンドなし:約6.6 kg |