2022年12月2日発売のCorsair XENEON 32QHD240ゲーミングモニターについて詳しくご紹介したいと思います。XENEON 32QHD240の何がすごいのか、専門用語をかみ砕きながらわかりやすくご紹介します。
XENEON 32QHD240 概要
Corsair XENEON 32QHD240 32インチ IPS QHD(2560×1440) 240Hz HDR600 ゲーミングモニター CM-9020002-JP MN968
- 予想実売税込価格:145,200円前後
- 32インチ WQHD (2560 x1440) /240Hz
- 量子ドット×IPSパネル
- HDR10 / DisplayHDR600(HDR:600cd/㎡、SDR:400cd/㎡)
- 応答速度1ms(MPRT) / 5ms(GTG)
- AMD FreeSync™ Premium / NVIDIA G-Sync Compatible
- HDMI 2.0×2、DisplayPort1.4×1、USB-C DP Alt-Mode
- 100% sRGB、100% Adobe RGB、98% DCI-P3
量子ドットの色彩鮮やかさがRPGやアドベンチャーを変える

量子ドット技術とは、数nmから数十nmの結晶体に青色LEDを照射することで、さまざまな色に変化できるように制御する技術です。通常は白色LEDをカラーフィルターに照射することで、光に含まれる不必要な色をろ過しています。
量子ドットでは色を変化させるので光、つまり色を無駄にしませんが、通常の方法では、たとえば赤を生み出すために青と緑色をろ過して捨てています。そのため量子ドットは、通常のモニターに比べて色彩鮮やかな表現が可能です。
量子ドット対応のXENEON 32QHD240の色彩鮮やかさは、プロのイラストレーターさんが使うモニター並み。つまりは再現可能な色の範囲が、通常のモニターよりもおおよそ17%も多いのです。ですからRPGやアドベンチャーの美しいグラフィックスが色彩鮮やかで、さらに美しい映像に仕上がります。
ホラーにもおすすめな明るさ・暗さの再現性

XENEON 32QHD240は、DisplayHDR600対応なので、HDRオンにしているときの最大輝度が600cd/㎡です。ゲームコンテンツは最大輝度1000cd/㎡でつくられますが、600cd/㎡を超える輝度が必要な部分はごくごく一部分です。
記載ないのではっきりはわかりませんが、DisplayHDR600対応なので最低輝度は0.1cd/㎡以下であることは確実です。IPSパネルでは本来、最低輝度0.6cd/㎡までの表現しかできませんが、LEDバックライトを部分駆動させることで、数値上6倍も暗い0.1cd/㎡以下を実現させています。
つまりはXENEON 32QHD240でホラーゲームをプレイすると、他のゲーミングモニターよりも視認性が高くなり、見えなかった部分もよりはっきり、もっと楽しむことが可能となります。
FPSで有利な240Hz

上のイラストはサッカーのシュートシーンをリフレッシュレート別のイメージ化したものです。普通のテレビはリフレッシュレート60Hzなので、イラストの例でいうと0.033秒後にゴールできたことを確認できます。シュートしてから2回しか画面が更新されなかったからです。
120Hzだと画面の更新回数が増えるので、0.025秒後にはゴールを確認、240Hzでは0.02秒後にはシュートを確認できています。
これをFPSに置き換えると、リフレッシュレートが速いほどにエイム力が上がることになります。人の目では0.008秒(8ms)までの遅延しか認識できないと言われているので、リフレッシュレート120Hz(0.0083秒ごとに画面を更新)以上は一見意味がないように感じます。
しかし、敵を視認してからエイムするので、エイム中に敵は動きます。その都度銃口を修正する必要があるわけですが、それゆえリフレッシュレート120Hz以上が無意味じゃなくなるのです。その証拠にNVIDIAが実際にエイム精度について研究し、120Hzと240Hzと比べた場合に5%エイム力が上がるという研究結果を公表しました。
XENEON 32QHD240に必要なスペック
- GeForce RTX 3070以上搭載のゲーミングPCご利用の方
- PS5には過剰スペック
- Xbox Series Xには過剰スペック
XENEON 32QHD240の性能を最大限活かすために必要なゲーミングPCのGPUは、GeForce RTX 3070以上。GeForce RTX 3070以上なら軽い部類のゲームソフト(Apex Legendsなど)において、WQHD/220Hz前後でゲーム可能です。
120Hzまでを限界とするPS5とXbox Series Xに240HzのXENEON 32QHD240は過剰スペックです。PS5とXbox Series XもWQHD解像度に対応していますが、リフレッシュレート120Hzまでが限界です。実際XENEON 32QHD240に搭載されるHDMI端子のバージョンは2.0です。つまりどちらにしろ144Hzまでの入力にしか対応していません。
XENEON 32QHD240 まとめ
Corsair XENEON 32QHD240 32インチ IPS QHD(2560×1440) 240Hz HDR600 ゲーミングモニター CM-9020002-JP MN968
画面サイズ | 32インチ |
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パネルタイプ | IPS ノングレア |
最大解像度 | WQHD(2560×1440) |
リフレッシュレート | DisplayPort:240Hz HDMI:144Hz USB-C:不明 |
可変リフレッシュレート(VRR) | AMD FreeSync Premium NVIDIA G-Sync Compatible |
応答速度 | 1ms(MPRT) 5ms(GTG) |
バックライト技術 | 量子ドット エリア駆動 |
HDR | HDR10 VESA DisplayHDR 600 |
輝度 | HDR:600 cd/m2 通常:400 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
色域 | 100% sRGB 100% Adobe RGB 98% DCI-P3 |
最大表示色 | 約1677万色 |
視野角(上下/左右) | 178゜/ 178゜ |
フリッカー機能 | 〇 |
ブルーライト軽減機能 | 〇 |
PIP/PBP | × |
画質モード | |
その他の機能 | HDCP 2.2 |
PCソフトウェア | CORSAIR iCUE ソフトウェア |
ライティング | – |
スピーカー | なし |
マイク | なし |
入出力端子 | DisplayPort 1.4×1 HDMI 2.0×2 USB-C(DP ALT) x1 USB-C 3.1 ×1 USB-A 3.1 ×2 ヘッドホン出力 x1 |
高さ調節 | 110mm |
チルト | -5゚ / 20° |
スイベル | – |
ピボット | 〇 |
壁掛け | VESA 100 × 100 |
消費電力 | 電圧レート100 – 240V 電源アダプター 消費電力 ( 標準)90 W 消費電力 ( 最大 ) 消費電力 ( スタンバイ時 ) 消費電力 ( 電源OFF時 ) |
サイズ(幅×高さ×奥行) | スタンドあり:約732×270×553 mm スタンドなし: |
重量(単位) | スタンドあり: スタンドなし: |
付属品 | |
保証 | 3年 |
※1 つ以上の明るいピクセルまたは 6 つ以上の暗いサブピクセルが見つかった場合、保証期間中は CORSAIR はモニターを交換