10個ものスピーカーが搭載されるリアル7.1chサラウンドサウンド
『Razer Tiamat 7.1 V2』には、左右のヘッドフォンに5個づつ、計10個ものスピーカーが搭載されています。
厳密にはスピーカーではなく、スピーカーの駆動部分に当たるドライバーが10個あります。まず左右のヘッドフォンにそれぞれ一つづつ、重低音を担当する「サブウーファー」があります。
さらに、真正面、左右斜め前、左右、左右斜め後ろと、それぞれの場所に4つ、左右のヘッドフォン合わせて計8つの、位置を把握できるドライバーが配置されます。
最近のバーチャルサラウンド技術は優秀で、スピーカーが2つしかなくても、しっかり位置を特定することが可能です。
そのためリアルサラウンドサウンドに向かないゲーミングヘッドセットにおいては、バーチャルサラウンドサウンドの方が主流です。
リアルサラウンドサウンドに対応するゲーミングヘッドセットは珍しいということです。どのメーカーも開発・販売しているところが少ないのです。
『Razer Tiamat 7.1 V2』はそんな貴重なゲーミングヘッドセットの一つ。バーチャルいくら優秀であっても、未だリアルサラウンドには劣っているからだと考えられます。
よりきめ細やかに、はっきりしっかり音だけで索敵。競争相手に差をつけたい方であれば、リアルサラウンドサウンド対応の『Razer Tiamat 7.1 V2』の購入を考えるべきでしょう。
7.1chそれぞれの音量調節できるダイヤル付き
『Razer Tiamat 7.1 V2』は、本体の他、オーディオコントロールユニットとセットで使います。このオーディオコントロールユニットがかなり優秀で、様々なコントロールが可能。
上のダイヤルで各チャンネルやマイクを選択することで、それぞれの音量調節ができます。音量コントロールダイヤルは、押すことで全ての音声をミュートできます。
ヘッドフォンとスピーカーへの出力切り替えボタンと、7.1chと2.0chの切り替えボタンも搭載。大体の操作は、オーディオコントロールユニットにて行うことができます。
環境音を遮断して没入できるノイズアイソレーション
『Razer Tiamat 7.1 V2』のイヤークッションは、人間工学の研究とプロゲーマーの協力で作られた、つけ心地の良い合皮製イヤークッションが採用されています。
環境音を遮断するノイズアイソレーションに分類されるイヤークッションになりますので、高い没入感を得ることができます。
1,680万色のイルミネーション「Razer Chroma lighting」対応
1,680万色のイルミネーション「Razer Chroma lighting」対応モデルです。自分好みにカスタマイズでき、とても綺麗なイルミネーションを楽しむことができます。
環境音を集音しにくい単一指向性コンデンサーマイク
「単一指向性マイク」が採用されているので、あなたの口元方向からしか音を集音しません。また、ノイズなく広範囲の音の高さを集音できるコンデンサーマイクなので、仲間に綺麗な声を届けることができます。
欠点も多いが実践向け
FPS・TPSで勝つためのゲーミングヘッドセット
ドライバーには様々な種類がありますが、ゲーミングヘッドセットに採用されるものの多くは、少ない歪みで広い音域を再生可能なドライバー「ダイナミック型」が採用されています。
ドライバーと振動板が空気を震わせる事で音が作られますが、大きい方が高音質を作りやすく、パワフルな低音再生が可能となります。
しかし『Razer Tiamat 7.1 V2』は、片側計5つものドライバーが搭載されるため、20mmが2つ、30mmが2つ、低音担当のサブウーファーだけ40mmといった仕様です。
お部屋全体に7つのスピーカーを配置するのではなく、直径約6cmの小さな2つの箱(イヤフォン左右)に5つづつドライバーを配置しなければならないがため、それぞれのドライバーサイズが圧迫されてしまうのです。
何が言いたいのかというと、バーチャルよりも音だけで位置を把握しやすい反面音質を捨てているという、実践向けのゲーミングヘッドセットだという事です。
スポーツ格闘術と軍の格闘術の違いと例えるとわかりやすいでしょうか。スポーツ格闘術では、金的や目潰しなどは反則となります。
しかし軍の格闘術はどこまでも実践向け。負けることは死ぬことと同義ですから、金的も目潰しもします。卑怯と言われようが、どんなものでも武器にします。
『Razer Tiamat 7.1 V2』もそれと同じような印象でしょうか。「音質などの綺麗事は省かれ、とことん勝つためだけに音の位置を正確にはっきりと伝える。」
『Razer Tiamat 7.1 V2』は、そのような実践向けゲーミングヘッドセットです。
アナログなのでヘビーゲーマー向け
『Razer Tiamat 7.1 V2』の接続は非常に複雑です。電源を確保するためのUSBと、それぞれのドライバーとマイクに対応する3.5mmプラグが5本、合計なんと6つものケーブルを接続しなければなりません。
そのためPCで使うにしても、PCが7.1chサラウンド出力可能なPCでなければ、アナログの音声分離器を使う必要があります。
もちろん、PS4などの家庭用ゲーム機でもリアル5.1chサラウンドを実現することはできますが、やはり音声分離機必須。
しかも、バーチャルサラウンド(デジタル)と違ってアナログなので、「LPCMアナログ出力」対応の、数少ない分離機が必要になるのです。
これがまた高価で、1万円以上するものがほとんど。よほど勝ちにこだわるヘビーゲーマーでなければ、なかなか手を出すことができない、選ばれた人のみが使うことを許されるゲーミングヘッドセットといえます。
『Razer Tiamat 7.1 V2』仕様
- 簡単な説明
- 10x オーディオドライバー
- 折り畳み可能な単一指向性マイク
- オーディオコントロールユニット
- 給電用 USB コネクター
- PC コネクター:3.5 mm マイクロフォンジャック、4 x 3.5 mm オーディオジャック
- サブウーファー
- 40mm チタンコートダイアフラム /ネオジム
- 周波数特性: 20 Hz – 20, 000 Hz
- インピーダンス: 16 Ω
- 感度 @ 1 kHz: 118 dB ± 3dB
- フロントスピーカー
- 30mm/ネオジム
- 周波数特性: 20 Hz – 20, 000 Hz
- インピーダンス: 32 Ω
- 感度 @ 1 kHz: 115 dB ± 3dB
- リアスピーカー
- 20mm /ネオジム
- 周波数特性: 20 Hz – 20, 000 Hz
- インピーダンス: 32 Ω
- 感度 @ 1 kHz: 118 dB ± 3dB
- センタースピーカー
- 30mm /ネオジム
- 周波数特性: 20 Hz – 20, 000 Hz
- インピーダンス: 32 Ω
- 感度 @ 1 kHz: 115 dB ± 3dB
- サイドスピーカー
- 20mm /ネオジム
- 周波数特性: 20 Hz – 20, 000 Hz
- インピーダンス: 32 Ω
- 感度 @ 1 kHz: 118 dB ± 3dB
- マイク
- 周波数特性: 100 – 10,000 Hz
- 感度 (1kHz、1V/Pa ): -38 dB ± 3 dB
- S/N 比: 58 dB
- 集音パターン: 単一指向性 ECM マイク
- オーディオコントロールユニット
- マスター音量、フロントスピーカー、センタースピーカー、サブウーハー、サイドスピーカー、リアスピーカー、マイク音量、マイク消音、オーディオ消音、7.1 サラウンドサウンド / 2.0 ステレオモード切替&スピーカー / ヘッドセット切替
- ケーブル: 3 m / 9.8 ft 編組ファイバーケーブル
- 電源用USB 端子
- PC側 接続端子: 3.5 mm マイク端子、および、4 x 3.5 mm オーディオ出力端子
- 外部スピーカー端子:4 x 3.5 mm オーディオ端子
- システム要件
- 3.5 mm アナログオーディオ出入力端子 および 空きUSBポート (給電用) を備えた PC
- 7.1 サラウンドサウンド入出力機能(5個以上の3.5mmアナログオーディオ端子)を備えたPCまたはマザーボード (True 7.1 サラウンドサウンドモード用)
- クレジット
- Copyright © 2018 Razer Inc. All rights reserved.
- 公式サイトの情報を基に記述しています。