Creative(クリエイティブ) Blaster EVOシリーズのハイクラスモデルに位置付けられるゲーミングヘッドセット『Sound Blaster EVO Zx』をご紹介します。
PC Mac PS4はUSB 3.5mm接続もできて スマホとBluetooth接続までできる
『Sound Blaster EVO Zx』は、Bluetooth、USB、3.5mm 4極と3つの接続を使い分けることができます。
USB接続はPC、Mac、PS4で動作確認されています。そのほかの家庭用ゲーム機は、3.5mmプラグによる接続か、USBでも動作する可能性があります。
スマホやタブレットに関してはBluetoothによるワイヤレス接続が可能。一つのヘッドセットで様々なデバイスに利用できます。
ワイヤレスなのに高音質「aptX」と「AAC」に対応
スマホとBluetoothワイヤレスで接続する場合、スマホに保存される音楽データを無線で『Sound Blaster EVO Zx』に飛ばすことになります。
音楽データはそのままではとても重たいので圧縮・変換して飛ばす必要があります。その圧縮・変換方式には、「SBC」「AAC」「aptX」などのように種類がたくさんあるのです。
安いスマホ・Bluetoothヘッドホンだと「SBC」だけにしか対応していないことがほとんどですし、高いスマホ・Bluetoothヘッドホンであれば「SBC」「AAC」「aptX」の3種、もしくはそれ以上に対応しています。
あなたのスマホがもし「SBC」「AAC」「aptX」3種のコーデックに対応していれば、3種類の圧縮・変換方式で音楽データを飛ばすことができるということになります。
しかしもし飛んできた音楽データを受け取る側であるヘッドセットやイヤホンが「SBC」「AAC」の2種類にしか対応していなければ、「SBC」か「AAC」でしかキャッチできません。
なぜなら、圧縮・変換された音楽データを元の音楽データに復元しなければならないからです。「aptX」非対応のヘッドセット・イヤホンでは、「aptX」で飛ばされても困ってしまうわけです。
復元できないので音楽の再生ができないというわけです。「SBC」「AAC」「aptX」の特徴の違いは、「普通の鍋」と「圧力鍋」と似たようなものだと考えていただくと良いと思います。
「SBC」は遅延が大きく、音質が悪くなってしまいますが、ほとんど全てのスマホ、Bluetoothヘッドホン・イヤホンに対応しています。
音楽を聴く分には遅延があっても問題はありませんが、ゲームでは気になることでしょう。音質についてもちょっと残念なものになってしまうところがデメリットです。
「AAC」はApple製品の標準とされる圧縮方式なので、iPhoneやiTunesはこの方式です。遅延は中くらいで、音質は「SBC」以上CD未満といったように、製品により音質が変わります。
「aptX」はほぼCDと同じ高音質。それでいて遅延も中くらいです。ワイヤレスなのに綺麗な音楽を聴くことができる圧縮方式。
『Sound Blaster EVO Zx』は「SBC」「AAC」「aptX」3種に対応しているので、「AAC」「aptX」に対応するスマホ・タブレットに接続すれば、高音質で音楽鑑賞できます。
ペアリングかんたん「NFC」対応
Bluetooth接続の欠点の一つがペアリングです。ペアリングとは、デバイス同士の電話番号を交換する作業に例えることができます。
例えば、PC・スマホ・タブレットを持っている方がいます。Bluetoothヘッドセットを買って、スマホの音楽を購入したBluetoothヘッドセットで聴こうと考えます。
この際勝手に一番近いデバイスと接続されたのでは困ってしまいます。もし外出先で音楽鑑賞しているのであれば、隣に座る知らない人のスマホの音楽を受信してしまうかもしれないわけです。
ペアリングという作業は、そのような困ったことを防ぐために行います。一度登録してしまえば、二度目からは自動で接続してくれますが、最初だけちょっと面倒なんです。
スマホとヘッドホン両方のペアリングモードをONにして、スマホがヘッドホンを検索するのを待ち、スマホにヘッドホンの名前が表示されたらそれをタップしてペアリングします。認証コードが必要な場合もあります。
『Sound Blaster EVO Zx』の場合「NFC」に対応しているので、スマホのロックを解除して、『Sound Blaster EVO Zx』とスマホとタッチさせるだけでペアリングが完了します。
※接続するスマホ・タブレットも「NFC」に対応していなければ使うことができません。
8時間連続再生+折りたたみ可能だから外出先でも便利
『Sound Blaster EVO Zx』はBluetoothワイヤレス接続時、最大8時間連続再生することのできるバッテリーが搭載されています。
もし充電が切れてしまっても、USB接続により充電しながら音楽鑑賞やゲームを続けることが可能です。
折りたたみできるので、屋内だけでなく外出先でも大活躍することのできるゲーミングヘッドセットになります。
スマホアプリ「Sound Blaster Central」からオーディオ設定をカスタマイズ&コントロールできる
『Sound Blaster EVO Zx』は、iPhoneとAndroid専用のアプリである「Sound Blaster Central」に対応しています。
「Sound Blaster Central」では、オーディオ設定をカスタマイズ&コントロールできるので、音楽、映画、ゲーム、通話の品質をBluetooth経由で設定変更できます。
ゲームのジャンルに合わせて、イコライザー設定なんかもスマホでカンタンに変更できます。
PCのみ7.1chバーチャルサラウンドサウンド対応
PCに専用ドライバーをインストールすることで、7.1chバーチャルサラウンドサウンドにてゲーム・映画鑑賞ができます
真正面・左右斜め前・左右・左右斜め後ろの音を聞き分けることができるので、FPSゲームでは有利に、映画鑑賞では臨場感あふれるサウンド体験が可能となります。
ブームマイクではなくデュアル内蔵マイク
ポールまたはアームに取り付ける指向性マイクがブームマイクと呼ばれるものです。ゲーミングヘッドセットのほとんどのマイクにブームマイクが採用されています。
しかし『Sound Blaster EVO Zx』にはそのブームマイクが搭載されていません。ヘッドホン部分に2つのマイク・デュアルアレイマイクになります。
欠点はマイクミュート機能がないところ
『Sound Blaster EVO Zx』の欠点はマイクミュート機能がないところです。ゲーミングヘッドセットに搭載される機能としては現在当たり前になりつつある機能がありません。
『Sound Blaster EVO Zx』仕様
メーカー | Creative(クリエイティブ) |
---|---|
シリーズ | Sound Blaster EVO |
発売日 | 2013年8月上旬 |
サラウンドサウンド | 7.1chバーチャルサラウンド |
ヘッドホンタイプ | オーバーヘッド |
イヤーパッド | レザーレット |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニット | FullSpectrumドライバー |
ドライバーユニットサイズ | 40mm |
感度 | 102dB/mW |
周波数特性 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 29Ω |
全高調波歪み | 未公開 |
コントローラー | ヘッドホンにて音量調整 |
マイクのタイプ | デュアルアレイマイク(電源オン時) |
マイク集音特性 | 未公開 |
マイク感度 | 未公開 |
マイク周波数特性 | 未公開 |
マイクインピーダンス | 未公開 |
ノイズキャンセリング機能 | ✕(ノイズ低減タイプ) |
マイクコントローラー | マイク ミュート機能なし |
LED | ✕ |
接続I/F | 4極3.5mmミニピンUSB2.0ケーブルBluetoothワイヤレス |
Bluetooth | バージョン:2.1 + EDR (Enhanced Data Rate)プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth)・SCMS-T対応、AVRCP(Bluetoothリモートコントロール)、HFP(ハンズフリープロファイルオーディオコーデック:SBC、aptX、AAC通信距離:約10m(見通し距離)電池持続時間:最大約8時間電池持続時間:最大約8時間 |
重量 | 約287g |
対応機種 | Windows、Mac、PS4、Switch、XboxONE、モバイルデバイス |
付属品 | Sound Blaster EVO Zx ヘッドセット、マイクロUSBケーブル(約1.8m)、4極アナログケーブル(約1.2m)、キャリングポーチ、クイックスタートガイド |
クレジット | © 2019 Creative Technology Ltd. All Rights Reserved. (公式サイトの情報をもとに記述しています。) |