高級オーディオプレイヤーにも採用される「DAC」と「アンプ」内蔵だから音質に期待できる
Hi-Fi「ESS9018 DAC」搭載ゲーミングヘッドセット
「DAC(ダック)」とは、デジタル(Digital)→アナログ(Analog)コンバーター(Converter)を意味する言葉です。
その名の通り「DAC」は、デジタル音声をアナログ音声に変換します。私たちの声や私たち人間が作り出す楽器の音などはアナログ音声。
これらのアナログ音声をPCゲームやPS4ゲーム内に、コンピュータ専用の言語であるデジタル音声に変換して収録しています。
収録されたデジタル音声は、ヘッドセットやスピーカーによって、人間用の音声であるアナログ音声に変換・復元されています。
ヘッドセットの役割は、デジタル(収録)→アナログ(再生)に変換・復元するところになりますが、完璧なアナログ音声に復元することができず、音が劣化してしまいます。
ゆえにデジタル音声をアナログ音声に変換する「DAC」の種類はとても重要です。優秀な「DAC」である方が、できる限り劣化を少なく変換・復元できるのです。
「ESS Technology」は、世界最高峰かつ最先端の「オーディオDAC」を開発する、世界的評価の高いアメリカの会社です。
「ESS9018 DAC」は「ESS Technology」が開発する「DAC」の一つで、歪み(変換・復元の際の劣化)が超少なく、なめらかかつきめ細やかなハイレゾ再生を実現します。
ノイズを少なくできるところも特徴の一つなので、小さな足音であってもノイズにかき消されることが少なく、索敵が容易になります。
「SABRE 9601K アンプ」も搭載 ノイズ少なく重低音を増幅
「アンプ」には、「DAC」が変換・復元したアナログ音声を受け取り、音を増幅させる役割が与えられています。
「DAC」が変換・復元したアナログ音声は非常に小さな音なので、そのままではスピーカーが大きな音を出すことができないのです。
そのためヘッドセットには必ず、「DAC」だけでなく「アンプ」も搭載されています。
「アンプ」と「DAC」の役割は異なりますが「DAC」同様に「アンプ」も、音を増幅させる際に、「サー」とか「ブーン」とか「ブツっ」などのノイズが混入してしまいます。
ゆえに、「DAC」だけでなく「アンプ」の種類も重要になるのです。S/N比(エスエヌひ)・SNR・S/Nと記載あるものは、最大音量とノイズの音量の差を表したもの。
差が大きい(SNRの数値が大きい)ほどノイズが小さいということになりますから、SNRの数値が大きいヘッドセットの方が小さい音でも足音などで索敵しやすいということになります。
『ROG Strix Fusion 700』に採用される「アンプ」は「DAC」と同じく「ESS Technology」が開発する「SABRE 9601K アンプ」。
優秀な「アンプ」なので、音を増幅させてもノイズは少ないままです。どれだけ凄いかを数字などで表現するのは難しいので、どんなデバイスに使われているのかをご紹介したいと思います。
5万円くらいする高価なデジタル・オーディオプレイヤーをご存知でしょうか。今ではスマホでも音楽鑑賞できるので、デジタル・オーディオプレイヤーは音楽愛好家だけに使われているのでしょうか。
そんな高価なデジタル・オーディオプレイヤーの一つ「ONKYO DP-X1A」や「Pioneer XDP-300R」に「ESS9018」と「SABRE 9601K」が採用されています。
『ROG Strix Fusion 700』はゲーミングヘッドセットですが、「ESS9018」と「SABRE 9601K」が採用されているので、音楽愛好家ですらバカにできないサウンドを期待できるのです。
また「アンプ」は重低音が特に響くようチューニングなされているようなので、FPSゲーマー向けのヘッドセットと言えます。
滑らかできめ細やかなハイレゾ
ハイレゾとは、CDを超える滑らかできめ細やかなサウンドを奏でることのできる、超高音域に対応する音源および再生可能なデバイスに与えられる名称です。
『ROG Strix Fusion 700』はハイレゾに対応しているので、ハイレゾ音源である音楽やDVD・Blue-rayを再生すれば、滑らかできめ細やかなサウンドを楽しむことができます。
スマホとはBluetooth(SBC / aptX)接続可能
『ROG Strix Fusion 700』はUSBワイヤード接続するタイプのゲーミングヘッドセットです。PC Mac PS4 Switch XboxOneには、USB接続してゲームします。
それとは別にスマホとは、Bluetoothによる同時接続が可能です。ゲームのサウンドを聴きながら、スマホで電話したりスマホの音楽を聴いたりすることが可能になります。
音質が劣化してしまう圧縮方式「SBC」だけでなく、CDと同等の音質で楽しめる「aptX」に対応しているところも嬉しいポイント。
手探り知らずのタッチパネル音声コントロール
『ROG Strix Fusion 700』のイヤーカップはタッチパネルになっています。イヤーカップに触れて、スマホのように上下にスワイプさせるだけで音量調節ができます。
左右にスワイプすれば曲送りや曲戻し。1回タップすれば音楽再生・一時停止・電話応答が可能です。マイクミュートはマイクを跳ね上げるだけ。
普段よく行う操作は全て、『ROG Strix Fusion 700』では手探りする必要がありません。
シンクロするASUS Aura RGBライティング
『ROG Strix Fusion 700』のイヤーカップは、1680万色以上の色の組み合わせと4つの発光パターンで光り輝きます。
また「ASUS Aura Sync」に対応しているので、他のAura対応ROG製品と同期させたイルミネーションを楽しむことが可能です。
さらには「ASUS Aura RGBライトシンクロナイゼーション」にも対応。ヘッドセット同士をシンクロさせ、チームでイルミネーションを楽しむこともできてしまいます。
バッテリーは「Aura LED」を使っているときは最大8時間、使っていないときは最大17時間使えるので、ゲームの途中で充電切れになるような心配はありません。
バッテリー残量低下時には、「Aura LED」が赤色にゆっくり点滅するのですぐに気がつくこともできます。
PCのみ7.1chバーチャルサラウンド John Bon Joviのいとこ設立の会社と共同開発
「John Bon Joviのいとこ」だなんてとても失礼な書き方をしていますが、日本ではJohn Bon Joviの方が有名なので、読む方に伝わりやすい表現をさせていただきました。
アメリカの「Bongiovi Acoustics」社は、ロックバンド・ボン・ジョヴィのリーダーJohn Bon Jovi氏のいとこTony Bongiovi氏創業の会社です。
Tony氏はJohn氏に負けず劣らず音楽のプロフェッショナルで、エアロスミスやジミ・ヘンドリックスをプロデュースしたこともあるそうです。
プロデュース業だけでなくエンジニアでもあるTony氏は、「Bongiovi Acoustics」を設立し、世界で最も優れたデジタル音響システムを作りました。
『ROG Strix Fusion 700』の7.1chバーチャルサラウンドサウンドは、そんな「Bongiovi Acoustics」社と共同開発によるもの。
USBサウンドデバイスであったり、PCにソフトウェアをダウンロードする必要もありません。ヘッドセットに接続されるUSBケーブルをPCに接続するだけで機能します。
7.1chバーチャルサラウンドのオン・オフは、イヤーカップにあるボタンを押すだけで切り替え可能。ただし7.1chはPCのみ。PS4などでは残念ながらステレオ再生です。
イヤークッションは特徴異なるものに換装可能

密閉型ヘッドセットとは、スピーカーの裏側を塞いでしまうことで外部の音を遮断してしまう構造をしたヘッドセットのことを言います。
スピーカーの表側は耳の方を向いているので、直接ゲームの音が耳に届きます。スピーカーは裏からも逆の波長の音を奏でているのですが、そちら側は物理的に遮断しているわけです。
利点は、密閉空間で音が反響するので、音がこもり低音に強くなるところと、外部の音が遮断されるので音漏れせず、ゲームの世界に没入できるところです。
欠点は、密閉されているので熱がこもりやすく蒸れやすいところ。
密閉型の利点である遮音性を強化するためには、イヤークッションの素材にレザーを採用します。布やメッシュに比べて遮音性に優れているためです。
しかしレザーは蒸れやすい素材ですので、密閉型の欠点も同時に強化してしまいます。
そこで『ROG Strix Fusion 700』のイヤークッションは、肌が触れる部分にメッシュを、側面にはレザーといった、快適性と遮音性と両方を叶える素材を使っています。
レザーにもいくつかの種類がありますが、プロテインレザーの特性はレザーなのに湿気をコントロールできるところ。
しかも『ROG Strix Fusion 700』には、プロテインレザーだけのイヤークッションとプロテインレザー+メッシュのものと両方同梱されます。
そのため、短時間集中してゲームしたい場合にはプロテインレザーだけのものを、長時間快適にゲームしたい場合にはプロテインレザー+メッシュと使い分けることが可能です。
『ROG Strix Fusion 700』仕様
メーカー | ASUS |
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ブランド | ROG |
シリーズ | ROG Strix Fusionシリーズ |
発売日 | 2018年3月23日 |
サラウンドサウンド | Bongiovi Acousticsと共同開発した独自の7.1chバーチャルサラウンド |
ヘッドホンタイプ | オーバーヘッド |
イヤーパッド | プロテインレザー+メッシュ / プロテインレザー |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニット | ASUS Essence専用ドライバーエアタイトチャンバーHi-Fi ESS 9018 DACSABRE9601Kアンプ |
ドライバーユニットサイズ | 50mm ネオジムマグネット |
感度 | 未公開 |
周波数特性 | 20~20,000Hz(ハイレゾ 24ビット/96kHz) |
インピーダンス | 32Ω |
全高調波歪み | 未公開 |
S/N比 | 未公開 |
コントローラー | イヤーカップタッチパネルにて音量調整 |
マイクのタイプ | 跳ね上げ式ブームマイク |
マイク集音特性 | 単一指向性 |
マイク感度 | -39 dB ± 3 dB |
マイク周波数特性 | 50 ~ 10,000Hz |
マイクインピーダンス | 未公開 |
ノイズキャンセリング機能 | 未公開 |
マイクコントローラー | マイクを跳ね上げることでマイクミュート |
LED | ASUS Aura RGBライティングASUS Aura Syncヘッドセット同士RGBライトシンクロナイゼーション |
接続I/F | USB Type-A 2.0Bluetooth 4.2ゲーム機とBluetooth接続デバイスの音をミックス可能最大17時間駆動 |
重量 | 360g |
サイズ | 未公開 |
対応機種 | PC Mac PS4 Switch XboxOne モバイルデバイス |
クレジット | © ASUSTeK Computer Inc. All rights reserved.(公式サイトの情報をもとに記述しています。) |