ビューソニックジャパンは3月20日、リフレッシュレート144Hz/応答速度1msの23.6型曲面型ゲーミングディスプレー『VX2458-C-MHD-7』を発売しました。
湾曲パネルだから左右の索敵もしやすい

上の画像を見ていただくとわかりますが、湾曲パネルには大きなメリットがあります。上のイラストは、24インチディスプレイを綺麗な半円状に湾曲させた、とても見づらいディスプレイです。
24インチモニターの横幅はおおよそ55cmありますが、半円状に湾曲させると35cm、20cmも短くなるのです。
これは極端な例ですが、湾曲モニターのメリットはこの部分。首または目を左右に動かして、左端や右端にいる敵を発見するのが容易なんです。
リフレッシュレート最大144Hzだから映像滑らか 遅延も少ない

通常のテレビやモニターはリフレッシュレート60Hzです。1秒間60枚の静止画で作られるパラパラ漫画のイメージ。
十分ではありますが、ゲームやアクション映画では少し動きがカクカクする可能性があり、ほんのちょっとの遅延を発生させます。
例えばクリスティアーノ・ロナウド選手のシュート速度は時速130kmを超えます。1秒後には、約36m(3,600cm)先にボールがあることになります。
約36mの飛距離を60枚の静止画で作ると、静止画が1枚切り替わるたび60cm先(3,600÷60)にボールが移動したように見えるので、映像がカクカク見えます。
次の瞬間には画面にはボールは写っていないかもしれません。それに比べて144Hzの場合、約36mの飛距離が144枚の静止画で作られます。1枚たった25cm(3,600÷144)分。
1枚切り替わるごとに60cmも進んでしまう60Hzに比べて、25cmしか進まない『VX2458-C-MHD-7』。その差は歴然で、144Hzはとてもなめらかな映像に仕上がります。
遅延についても、60Hzは0.016秒ごとに静止画が切り替わり、144Hzは0.0069秒ごとに静止画が切り替わるので、タイムラグの大きさも違います。
ボールをFPSゲームにおける十字線(クロスヘア)に置き換えたらどうなるでしょうか。十字線が飛び飛びでカクカク動き、かつ遅延まで大きいとなると、どちらが有利なのかは言うまでもありません。
GPUとディスプレイのリフレッシュレートを同期させる「AMD FreeSyncテクノロジー」
PCにもPS4にも、映像を作り出すための頭脳「GPU」が搭載されています。PCゲームのほとんどは1秒間に144枚の静止画を描画、PS4なら1秒間に60枚の静止画を作り出します。
1秒を144 and 60で割ると、144fpsのPCゲームは0.0069秒に1枚、60fpsのPS4ゲームは0.016秒に1枚の静止画を作り上げていることになります。
「GPU」が描画した静止画、きっちり0.0069秒ごとに、もしくは0.016秒ごとにモニターに渡されるとは限りません。
DisplayPortまたはHDMIケーブルを伝っている間にも時間が必要ですし、モニター側の映像処理にも時間がかかるからです。
そのためたまに、モニター出力に乗り遅れた静止画が最大の遅延を発生させることになります。144Hzなら0.0069秒×2の遅延、60Hzなら0.016秒×2の遅延です。
いつもであれば0.0069秒 or 0.016秒の遅延ですが、たまに乗り遅れてしまうので2倍の遅延を発生させるのです。それが映像の引っかかり感や映像のズレです。
これを防ぐためのテクノロジーが「AMD FreeSync」。「GPU」と同期・連携することで、引っかかり感や映像のズレを防いでくれます。
※AMD製のGPUが搭載されるPCが必要です。
※2019年1月から、「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けた「FreeSync」対応モニターであれば、PCのグラフィックカードが「NVIDIA GeForce」シリーズであっても、NVIDIAコントロールパネルから設定することで可変リフレッシュレート型同期機能を有効にすることができるようになりました。
※「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けていない「FreeSync」対応モニターでも、「NVIDIA GeForce」シリーズで動作するようですが、画面が点滅、波、色の異常表示などの可能性があるとのこと。
※対応ドライバー「GeForce 417.71 Driver」
FPSに最適 残像少ない応答速度1ms(0.001秒)
応答速度とは、色の切り替え速度のことを言います。映像は常に動いていますので、その動きに合わせて色を変えなければなりません。
これが遅いと、映像の動きについていけませんので、残像を生み出してしまうわけです。あまりにも動きが速いと、残像どころかゴーストでもついているのかと思うくらいの分身を作り出してしまうほどです。
通常のテレビ(モニター)の応答速度は10〜20msなので、アクションゲーム・映画、カーレース、FPSゲームにおいて残像が残りやすいと言えます。
『VX2458-C-MHD-7』の場合その色の切り替え速度がたったの1ms(0.001秒)です。通常のテレビ(モニター)の10〜20倍も速い速度。
FPSやアクションゲーム、カーレースで有利です。
現実世界により近い色彩 色域「NTSC」85%の映像
『VX2458-C-MHD-7』の「色域」は、通常のテレビ(モニター)より約18%も広いので、現実世界に近い色彩表現が可能です。
「色域」とは色の範囲・領域のこと。この色の範囲が、人間の目で認識可能な色の範囲に近いほど現実世界の色彩に近づきます。
通常のテレビ(モニター)と『VX2458-C-MHD-7』を比較した場合、『VX2458-C-MHD-7』の方が約18%広いんです。これが「NTSC」85%と言う意味。
そのため『VX2458-C-MHD-7』で観る映像は、現実世界に近い色あざやかなディスプレイです。
『VX2458-C-MHD-7』仕様
メーカー | ViewSonic |
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ブランド | ViewSonic |
発売日 | 2019年3月20日 |
種別 | 23.6型 曲面型ワイド(16:9) VAパネル 非光沢 |
最大解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
ビット深度(最大表示色) | 8bit(約1677万色) |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
色域 | NTSC比 85% |
輝度(HDR) | 270 cd/m2(HDR:✕) |
コントラスト比 | 3000:1 ダイナミックコントラスト比 : 80,000,000:1 |
入力端子 | HDMI1.4 x1 DisplayPort 1.2 x1 DVI-D x1 |
音声入出力端子 | 音声出力:ステレオミニジャック |
スピーカー | 3W+3W(ステレオ) |
視野角(水平/垂直) | 178゜/178゜ |
サイズ(幅×高さ×奥行 単位:mm スタンド含む) | 約546 x 403 x 192(mm) |
重量 | 3.4kg |
消費電力 | 最大時:35.2W 通常使用時(オンモード):33.4W 年間消費電力量:未公開 待機時:0.3W |
HDCP | ○(HDCP2.2✕) |
ピボット機能 | ✕ |
チルト機能 | 20°~ -5° |
スイベル機能 | ✕ |
上下高さ調節 | ✕ |
フリッカー機能 | ✕ |
ブルーライト軽減機能 | ○ |
壁掛け機能 | ✕ |
USB HUB機能 | ✕ |
保証期間 | 3年フル保証(液晶パネル・バックライト含む) |
クレジット | Copyright© ViewSonic Corporation 2000-2019.(公式サイトの情報をもとに記述しています。) |
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