春になると急に唸りだすPS4/PS5。「ブウーん」となりだして集中力を阻害。ひどい時はゲーム音をかき消す勢いで唸りだすこともあります。特に3Dグラフィックスの綺麗なゲームタイトルでうなりだします。データを読み込むことも大変。描画するために頭脳をフル回転させ熱くなってしまうのでしょう。
PS4/PS5内部の熱を上昇させゲーム機のパフォーマンスを下げないよう一生懸命回転するファン。ファンちゃんはとってもけなげ。だがうるさい! それでも熱が上昇していってしまうと今度は、画面がカクカク動き出したり、最悪動作を停止させてしまうことになります。
今回は、そんな困ったPS4/PS5本体の音がうるさい場合の対処法(熱を下げる手助け)を11種類ご紹介したいと思います。
縦置きスタンド利用の方は「冷却ファン」付きに交換する
RDFJ PS4 Slimシリーズ専用スタンド シンプルデザイン 省スペース 縦置きスタンド 安定向上 for PS4 Slimス…
RDFJ PS5 シリーズ専用スタンド シンプルデザイン 省スペース 縦置きスタンド 安定向上 for PS5 スタンド (…
PS4本体には3箇所「吸気口」が設けられています。フロントと両サイドの合計3箇所。それぞれ溝の上下に「吸気口」があるので全て合わせると6箇所。
PS4 Pro本体には両サイドの2箇所「吸気口」があります。フロントもあるかもしれませんが見当たりません。ただしPS4 Proには溝が2段あります。2つの溝の上下に「吸気口」があるので全て合わせると8箇所。
PS5本体には前面の左右に「吸気口」が2カ所。2カ所と聞くと少なく感じますが、上部から中央部分にかけておおよそ本体の半分の広さを持つ大きな大きな「吸気口」です。
「吸気口」から取り入れられた冷たい空気は内部の熱い空気を押し出し、背面にある「排気口」より逃がします。この空気の循環を妨げるとPS4/PS5本体内部に熱がこもりがちになるのです。
熱がこもると当然、内臓ファンがフル稼働します。結果PS4/PS5本体の音をうるさくするのです。つまりPS4/PS5本体の周りに何かを置いたり、台で「吸気口」を塞いでしまうとPS4/PS5本体内部の熱い空気が循環しなくなるので熱がこもってしまうわけです。

上のイラストを見てみるとわかりやすいと思います。PS4とPS4 Proを縦置きにすると片方の「吸気口」を塞いでしまうことになるので冷たい空気が半減します。つまり熱がこもり易くなり、ファンがフル稼働しやすくなります。
ですから1,000円以下の安い縦置きスタンドを使うだけでも、台とPS4/Pro本体の間に隙間ができます。つまり直に台に置く方法よりも冷たい空気を取り入れやすくなります。ファン付きの縦置きスタンドであれば隙間が狭くても、もっとしっかり冷たい空気を取り入れることが可能です。2,000円以上したとしても縦置きスタンドを買うなら冷却ファン付きがおすすめです。
ちなみにPS5はPS4とPS4 Proの反省点が活かされているのか、横置きでも縦置きでも「吸気口」を塞ぐことがないように設計されており心配がありません。
PS4/Proは横置き、PS5は縦置きがおすすめ
先ほどのイラストを見てわかる通りPS4/Pro本体においては、両サイドに「吸気口」が設けられているので縦置きしてしまうと、フロントから見て右サイド側の「吸気口」がデスクや戸棚の板でふさがれてしまいます。スタンドを使っても横置きするよりも隙間が狭くなります。
つまりPS4/Pro本体においては、縦置きより横置きの方がいいということになります。ただしPS4/Pro本体を狭い場所に設置するなどして両サイドや真後ろを塞いでしまっては意味がありませんのでご注意ください。
一方PS5においては縦置きの方がおすすめです。なぜなら「吸気口」の場所が前面にあるからです。つまり縦置きでも横置きでも「吸気口」がふさがれません。縦置き横置きどっちでも「吸気口」を確保できるのであれば横置きよりも縦置きの方がおすすめです。デスクや戸棚の板で狭くなってしまう接地面はできる限り狭い方がいいからです。横置きよりも縦置きの方が空気に触れる面積が広くなるので熱が発散されやすいのです。
PS4/Pro/PS5本体の周りにあるものを退ける
この方法はとても簡単で今すぐにもできます。PS4/Pro/PS5本体の周りにあるモノを全てどかします。特に「吸気口」と「排気口」の近くにモノを置かないようにします。可能であれば「吸気口」と「排気口」以外の部分、つまりPS4/Pro/PS5本体の周りには何も物を置かない方が賢明です。
「吸気口」と「排気口」の周りにモノを置いている状態は、「吸気口」と「排気口」を塞いでわざわざ熱をとどめておくようにしているの同じこと。布団をかぶっている状態と似た状況をつくりあげます。つまり、本体内蔵のファンが熱を逃がそうといくら頑張っても熱が逃げていかないのです。
PS4/Pro/PS5本体の設置場所を変える
今設置しているPS4/Pro/PS5本体の周りをすっきりさせようにも無理な場所もあります。例えば狭い戸棚など。PS4/Pro/PS5本体サイズにぴったりな戸棚に設置すると、両サイドどころか前面、背面、天井すらみっちり戸棚で囲ってしまうことになるので戸棚の中全体に熱がこもってしまうのです。これではいくらファンが熱を逃がそうと頑張っても意味がありません。
このような場合にはPS4/Pro/PS5本体の引越しを考えるしかありません。テレビ(モニター)との距離が遠くなる可能性がありますので、新たな距離をしっかり測り新たなHDMIケーブルや延長コードを購入する必要が出てくるでしょう。
エアコンなどで室温を下げる
PS4/Pro/PS5本体はPCとなんら変わらないゲーム用コンピュータです。つまり熱と湿気にとても弱いという欠点が一緒。熱と湿気といえば日本の夏。日本の夏とPS4/Pro/PS5本体の相性は最悪です。PS4/Pro/PS5本体の音がうるさいと感じ始めるのも春からではないでしょうか。
春が近づいてくると部屋の気温そのものが上昇。日によって寒い日もありますが、今日は暑いなと感じる日もちらほら出始めます。この頃になると急にPS4/Pro/PS5本体の音が気になり始めます。冬のように冷たい空気に冷やされることはありません。取り込んだ空気も冬の空気に比べて温度が高いのです。
つまり春であってもPS4/Pro/PS5本体の音がうるさくなったら、エアコンをつけて部屋の空気そのものの温度を下げてしまえばいいのです。空気が冷たくなればPS4/Pro/PS5本体も一緒に冷えます。
さらに「吸気口」から入り込んでくる空気も冷たいのですぐに冷やされます。テレビ台の中には注意。エアコンをつけてもテレビ台の中までは冷やされないからです。エアコンでPS4/Pro/PS5本体を冷やしたい場合にはテレビ台の扉を全開にしておきましょう。
アルミスノコを買う
PS4/Pro/PS5のゲームをしている最中にPS4/Pro/PS5本体に触れたことがある方いらっしゃるでしょうか。PS4/Pro/PS5本体の材質がなんなのかはわかりませんが、火傷するほどではないにしろ熱くなっています。
空気が触れる面でも熱いのですから、床もしくはテーブル面に接する方はさらに熱いはずです。熱の逃げ道がないのでさらに熱くなる悪循環。
ですからPS4/Pro/PS5本体をスノコの上に載せてしまえばいいわけです。スノコにのせるとPS4/Pro/PS5本体の下側にも空気の通り道ができます。つまり熱くなりやすい悪循環を回避できます。
スノコの素材はアルミニウムがおすすめ。理由はアルミニウムの熱伝導率です。熱伝導率の高いアルミニウムであればPS4/Pro/PS5本体と接する部分から熱を奪い、どんどん熱を運んで冷たい空気に拡散されます。アルミニウムの熱伝導率の高さはAppleのMacBookやiPhoneが証明してくれています。MacBookやiPhoneがアルミニウムボディを採用し続ける理由はアルミニウムの熱伝導率の高さも理由のひとつだと推測できます。
スノコでなくてもそれなりの効果を期待できます。例えばペットボトルのキャップ4つをPS4/Pro本体の下に置いて、PS4/Pro本体の下の隙間を広げるのです。PS5にはもともと接地面と床に空間をつくりあげる台が付属されているのでキャップは不要です。
「外付け冷却ファン」を買う
ElecGear PS4用自動冷却ファン、外付けターボUSBクーラーファン、PlayStation 4 CUH-1xxx用の自動温度セン…
PS4/Pro/PS5本体内部には「冷却ファン」が搭載されていますが、さらに別の「外付け冷却ファン」でPS4/Pro/PS5本体内部の熱を逃がす方法です。PCでもよくつかわれている比較的一般的な方法。アルミスノコと併用すると相乗効果が期待できます。
テレビ台の中にUSBファンを設置する
AC Infinity MULTIFAN S5 静音 2台1組 80mm USB 冷却ファン 受信機 DVR プレイステーション Xbox パソコン …
どうしてもPS4/Pro/PS5本体をテレビ台から外に出せない事情がある人も少なくないでしょう。嫁に邪魔だと言って怒られるなんて人もいるかもしれません。そうでなくたってPS4/Pro/PS5本体やオーディオプレイヤーなどは外に出したくないと考える人は少なくありません。お部屋がすっきりして見えるからです。
しかし残念ながらテレビ台の中は熱がこもりがち。PS4/Pro/PS5本体の住まいとして適切ではありません。特に夏なんかは、お子様を車の中に放置するような状況と同じ。
そこでテレビ台の中にUSBファンを設置してしまうわけです。こうすることでテレビ台の中の空気を常に循環させることが可能になります。
今まではPS4/Pro/PS5本体だけが、一生懸命本体内部の熱い空気を外に排出していました。しかしその熱い空気はすべてテレビ台の中にとどまってしまうわけです。つまりテレビ台にもファンを設置すれば、PS4/Pro/PS5本体が内部の熱を放出、テレビ台に設置したファンがテレビ台内部の熱を放出といったように連携して、流れ作業のように、熱を外に運び出すことができるわけです。
テレビ台の背面に穴を開けその部分にファンを取り付ける方法もあります。テレビ台の扉を開けることで「排気口」代わりにしてもよいですし、「吸気口」と「排気口」両方の穴をあけても良いでしょう。もしくはもともと前後左右隙間だらけのテレビ台を選ぶ方法もあります。この場合穴をあける必要がないのでファンだけ設置すればオッケー。
今までご紹介してきたエアコンやPS4/Pro/PS5本体に取り付ける「外付け冷却ファン」、アルミスノコなどと併用するとより効果を期待できます。
PS4/Pro/PS5本体を清掃することでホコリを除去する
PCと同じでPS4/Pro/PS5本体にもホコリが詰まります。「吸気口」があるからには一緒にホコリも吸着して当然。つまり定期的に掃除しないとどんどんホコリで「吸気口」が詰まってしまうわけです。
定期的に「吸気口」と「排気口」に掃除機を当てホコリを吸い取りましょう。掃除機で吸引できない場合は綿棒と併用して取り除いていってください。綿棒でも取れない場合にはピンセットがおすすめです。
powseed 精密 ESD ピンセット 防磁 静電防止 9本セット ステンレス製 ツイーザー エクステ ツイーザー 電解…
夏が来る前に一度掃除できると夏にファンの音に悩まされる心配が減ります。可能であれば月に一度は掃除機で「吸気口」と「排気口」を掃除しましょう。定期的メンテナンスを続けると故障を防ぐことにも繋がります。
PS4/Pro本体内部に搭載されるハードディスクを交換する(おすすめはSSDへの換装)
PS4/Proに内蔵されるストレージの種類はHDDです。ストレージは冷蔵庫のような役割をしていて、ここにはおおよそ100GBほどのPS4/Proシステムが保存されています。
テレビの録画などにも使われている種類のストレージなので皆さんもよくご存知かと思います。HDDは容量を大きくしても安いというメリットがあります。しかしその反面デメリットが少なくありません。衝撃と熱に弱いこと。熱に弱いのに消費電力が「SSD」より高く熱しやすいこと。モーターが駆動する仕組みなので音がすることなどが挙げられます。
ここで注目してほしいところがHDDの欠点。発熱することと音を発生させるところ。もうお気づきでしょうか。PS4/Pro本体の音がうるさい要因の一つがHDDです。音の原因の一つでもあり、PS4/Pro本体内部の熱を上昇させる原因の一つでもあるのです。
HDDは空き容量が少なくなったり不具合が生じると音が大きくなると言われています。そこでHDDを新しいものに交換してしまうというわけです。空き容量が少なくなっていた方は今ご利用のものより大きな容量のHDDに交換すると良いでしょう。500GBなら1TBのもの、1TBなら2TBのものといったようにです。
これで空き容量に余裕ができれば音が小さく発熱量も抑えることができるかもしれません。不具合が生じていたのであれば新しくしたことで解決です。
おすすめは同じHDDではなく「SSD」に交換すること。ハウミューでは「ロード時間の短縮」を目的に「SSD」への換装方法をご紹介していますが、ここでは音と熱対策として「SSD」をおすすめしています。ストレージの換装方法について詳しくは
なぜ「SSD」の方が良いのかというと、HDDに比べて消費電力が少なくて済むので発熱量が少ないこと。そして「SSD」は音がとても静かだからです。しかも「SSD」はデータの読み込み速度が速いのでPS4 Proの起動時間やゲームソフトのロード時間にイライラすることが減ります。
衝撃や熱に強いのでHDDほど故障に悩まされることがありません。ただし価格は同じ要領でもHDDより高価。お財布と相談する必要があるでしょう。
PS5のストレージに関しては音と熱対策としてやることはありません。なぜならPS5のストレージはもともとSSDだからです。
PS4/Pro/PS5本体を買い換えるまたは修理に出す
世の中にはお金で解決できないようなこともたくさんありますが、お金で解決できることもたくさんあります。ここでご紹介しているPS4/Pro/PS5の音がうるさい場合の対処法の内半分はお金で解決しています。スノコや外付けファンを購入したり。
しかしもう半分は自分でなんらかの行動をしなければならないことをご紹介しています。例えば掃除とかHDDの交換とか。
そういった面倒や時間はお金で解決して、その余った時間を恋人や子供、何よりゲームに使いたいという方にオススメの解決方法はPS4/Pro/PS5本体を買い換えてしまうことです。現在PS4/Proをご利用の方でしたらPS5にアップグレードしてしまうことをおすすめします。
またPS4/Pro/PS5は以下の「オンライン修理受付サービス」ページにて修理の申し込みができます。ここでは「修理診断」なんかもできるのでとても便利。
いかがでしたか。今回はPS4/Pro/PS5本体の音がうるさい場合の対処法11の方法についてご紹介しました。それぞれ必ずしも解決できる熱対策とは限りませんが、自分にあった対策の参考にしていただけたらと思います。
※価格は24時間以内に情報を取得した時点のものであり変更される場合があります。購入においてはAmazon.co.jpに表示されている価格の情報が適用されます。