240Hz+応答速度0.8msモンスターモニターAcer『KG271Fbmiipx(KG1)』

2018年11月21日発売、フルHD(1920×1080)/リフレッシュレート240Hz、FreeSync対応、応答速度0.8ms、輝度400cd/㎡、コントラスト比100,000,000 : 1、「ブラックブースト」機能搭載の27型ゲーミングモニターAcer『KG271Fbmiipx(KG1)』をご紹介します。

フルHD(1920×1080)/リフレッシュレート240Hzだからヌルヌルしすぎで遅延がない

リフレッシュレートの違い

一般的なテレビ(モニター)の動画は、1秒間が60枚の静止画で作られますが、『KG271Fbmiipx(KG1)』の1秒間は240枚で構成されます。

リフレッシュレート60Hzは1秒/60枚→0.0167秒ごとに静止画が切り替わりますが、240Hzともなると1秒/240枚→0.004167秒で静止画が切り替わります。

4倍高速に切り替わるので動きはとてもなめらか。もちろん遅延も60Hzの4分の1ですから、FPSでもレーシングでもアクションゲームでも有利です。

引っかかり(スタッタリング)やズレ(テアリング)がない「AMD FreeSync」対応

スタッタリング

『KG271Fbmiipx(KG1)』は、0.004167秒ごとにフルHD(1920×1080)の静止画を切り替えることのできるモニターです。

ハイエンドゲーミングPCがフルHD解像度で0.004167秒ごとに描画して、モニターに送ります。受け取った静止画は、モニターの0.004167秒ごとの出力便に乗せらて出荷される仕組みです。

モニターの0.004167秒ごとの出力は、PCの描画タイミングとは関係ありません。そのためタイミングが合わなければ、新しい静止画を出力できないので出力が1フレーム分遅れます。

タイミングが合わない理由はいろいろありますが、わかりやすい例を挙げますと、グラフィックの処理が重く描画に0.004168秒かかってしまうような場合です。

モニターの0.004167秒ごとの出力に0.000001秒遅れてしまったので、モニターは新しい静止画を出力できないのです。

この場合、前回出力した静止画から0.004167秒×2→0.00833秒後に新しい静止画が出力されることになります。0.004168秒後ではないところがポイントです。

一瞬だけ240Hzだったリフレッシュレートが、120Hzに低下するのです。映像上は、一瞬だけ止まったように、引っかかったように再現されます。

この引っかかったような状態を「スタッタリング現象」と呼んでいます。

描画にたった0.000001秒遅れると、出力としては0.00833秒も遅れさせる結果になるのです。60Hzの場合は、0.000001秒の描画の遅れは0.0333秒の出力の遅れになります。

240Hzがどれだけ高速なのかがわかるかと思います。ヌルヌル動きます。

ティアリング

PCの描画のタイミングと、モニターの出力のタイミングのズレが原因で、1つ前の静止画と混ぜて描画・出力してしまうことがあります。

私たちには映像がズレたように見えますが、これが「テアリング現象」。「スタッタリング」と「テアリング」の発生が多いと、FPSゲームなどの対戦ゲームでは不利になります。

しかし「AMD FreeSync」対応の『KG271Fbmiipx(KG1)』ならその心配はありません。

AMD製のGPUであれば確実に、「NVIDIA GeForce」シリーズであってもほぼ、PCがモニターのリフレッシュレートを制御ししてくれます。

2人の指揮者がいると演奏にズレが生じますが、「AMD FreeSync」に対応していると指揮者がPC搭載のGPUに一喝されますので、演奏のズレがなくなるという理屈です。

※AMD製のGPUが搭載されるPCが必要です。
※2019年1月から、「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けた「FreeSync」対応モニターであれば、PCのグラフィックカードが「NVIDIA GeForce」シリーズであっても、NVIDIAコントロールパネルから設定することで可変リフレッシュレート型同期機能を有効にすることができるようになりました。
※「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けていない「FreeSync」対応モニターでも、「NVIDIA GeForce」シリーズで動作するようですが、画面が点滅、波、色の異常表示などの可能性があるとのこと。
※対応ドライバー「GeForce 417.71 Driver」

残像なさすぎてFPSで有利 応答速度がなんと0.8ms(0.0008秒)

「応答速度」とは色を切り替える速度のこと。モニターは静止画の切り替えに合わせて、色を切り替えています。

そのためゲームのように動きの速い動画の場合、色の切り替えが動きについていけないことが少なからずあります。

例えば動きの速いキャラクターであれば、周りがぼやけたように、残像感ある映像になります。レーシングゲームの場合、周りの背景がとてもぼやけてしまうことでしょう。

『KG271Fbmiipx(KG1)』の応答速度は0.8ms(0.0008秒)です。どれだけ高速なのかご理解いただけるよう、一般的なテレビ(モニター)の応答速度をお教えしたいと思います。

一般的なテレビ(モニター)の応答速度は10〜20ms(0.01〜0.02秒)と言われています。10から20分の1の速度で切り替えることができるのです。

そのためFPSではエイムを阻害しませんし、レーシングではインから敵車を抜く際にスマートに決められます。

黒の強弱を10段階調節 暗いシーンでも有利

『KG271Fbmiipx(KG1)』には、が搭載されています。「ブラックブースト」機能は、黒の強弱を10段階に調節することで暗がりでの視認性を高めることが可能です。

そのため暗いシーンでの撃ち合いでも、敵を逃さずしっかりエイムできます。よく見えないからと当てずっぽうでエイムする必要はありません。

また、『KG271Fbmiipx(KG1)』の「輝度」は400cd/㎡もあります。通常のモニターが250〜300cd/㎡くらいしかありませんから、かなり暗さ〜明るさ表現の得意なモニターになります。

「DisplayHDR 400」対応ではないみたいですが、「DisplayHDR 400」で満たすべき「輝度」は400cd/㎡を満たしていることになります。

それを証明するかのように、コントラスト比を高める独自の「ACMテクノロジー」技術で、1,000 : 1のコントラスト比を100,000,000 : 1にまで高めることができます。

コントラスト比1,000 : 1がどういう意味かというと、最も暗い部分(黒)を1としたときに、最も明るい部分(白)の明るさがその1000倍になります。

100,000,000 : 1の場合は黒を1とした場合白がその100,000,000倍ということ。例えばスマホの英起床ディスプレイはほとんどコントラスト比1000:1です。

有機ELディスプレイであれば、コントラスト比が100,000 : 1もしくは1,000,000 : 1くらいになるでしょうか。

『KG271Fbmiipx(KG1)』はゲーミングモニター。100,000,000 : 1という圧倒的視認性で敵と対戦できるのでとっても有利です。

HDMI 2.0端子が2つあるからPS4 or PS4 Pro + Switchも接続できる

『KG271Fbmiipx(KG1)』はPCゲーム向けモニター。DisplayPort v1.2端子が搭載されているので、しっかりフルHD/240Hzでゲームできます。

また『KG271Fbmiipx(KG1)』にはHDMI 2.0端子が2つ搭載されているので、PS4 or PS4 Pro、そしてSwitchも接続可能です。

ただしすでにご説明している通り、『KG271Fbmiipx(KG1)』はPCゲーム向けのハイエンドモニターです。

PCゲームがメインで、PS4 or PS4 Pro または Switchのゲームもするといった方にはオススメできます。

ただし、PS4 or PS4 Pro または Switchメイン、もしくはPCゲームはしないといった方には過剰スペックすぎるのでお勧めできません。

ハイエンドゲーミングPCが必要

『KG271Fbmiipx(KG1)』はハイエンドなゲーミングモニターなので、ゲーミングPCの性能もハイエンドであることが求められます。

具体的には、グラフィックカードの性能は「GeForce RTX 2080Ti」くらいあったほうが安心です。2枚挿しでないとフルHD/240Hz出力できないゲームタイトルもあるでしょう。

もちろんワンランク下げたハイクラスPCでも使えますが、その分さらにフルHD/240Hz出力できないゲームタイトルが増えます。

ワンランク下げたGPUとなると例えば、「GeForce RTX 2080」「GTX 1080Ti」「RTX 2070」があります。

KG1シリーズ新モデルのラインアップは7種類

型番応答速度最大リフレッシュレート輝度接続Amazon税込価格
KG271Fbmiipx0.8 ms(GtG)240 Hz400cd/㎡HDMI 2.0 x 1DisplayPort v1.2 x 144,820円
KG271Ebmidpx0.8 ms(GtG)144 Hz400cd/㎡DVI-D x 1(Dual Link対応)HDMI 2.0 x 1DisplayPort v1.2 x 133,119円
KG271Dbmiix0.6 ms(GtG)75 Hz300cd/㎡HDMI 1.4 x 2ミニD-Sub 15ピン x 121,420円
KG251QIbmiipx0.5 ms(GtG)240 Hz400 cd/㎡HDMI 1.4 x 1HDMI 2.0 x 1DisplayPort v1.2 × 138,520円
KG251QHbmidpx0.6 ms(GtG)144 Hz400 cd/㎡DVI-D x 1(Dual Link対応)HDMI 1.4 x 1DisplayPort v1.2 x 126,820円
KG251QGbmiix0.7 ms(GtG)75 Hz250 cd/㎡HDMI 1.4 x 2ミニD-Sub 15ピン x 114,979円
KG241QAbiip0.6 ms(GtG)144 Hz300 cd/㎡HDMI 2.0 x 2DisplayPort v1.2 x 125,200円

2018年11月21日に発売された『KG1シリーズ』は全部で7種類あります。

ほとんど全て同じような作りになっていますが、「応答速度」が少し、「輝度」はそれなりに、リフレッシュレートはかなり差をつけてクラスが分けられています。

『KG1シリーズ』新モデルは全て、「応答速度」が1msを切るほどに優れた製品なので、ご利用のゲーミングPCのスペックに合わせたリフレッシュレートのものを選ぶと良いでしょう。

リフレッシュレートが240HzのモデルはGeForce RTX 2080Ti以上搭載のPCご利用の方に、144HzモデルはGeForce GTX 1080 / GTX 1070Ti / GTX 1660 / GTX 1660Ti以上搭載のPCをご利用の方にオススメできます。

75HzモデルはGeForce GTX 1060以上搭載のPCご利用の方にもお勧めできるので、『KG1シリーズ』はコアなゲーマーではない方にもお勧めできます。

『KG271Fbmiipx(KG1)』仕様

メーカーAcer
ブランドAcer
シリーズKG1シリーズ
発売日2018年11月21日発売
種別27型 ワイド(16:9)TNパネル非光沢
最大解像度フルHD(1920×1080)
ビット深度(最大表示色)8bit(約1670万色)
リフレッシュレート240Hz
G-SYNC / FreeSyncAMD FreeSync
応答速度0.8 ms (GTG)
色域NTSC比 72%
輝度(HDR)400cd/㎡(白色LED)(HDR:✕)
コントラスト比1000:1ACMオン 100,000,000:1
入力端子HDMI2.0 x2DisplayPort 1.2 x1
音声入出力端子音声出力:ステレオミニジャック
スピーカー2W+2W ステレオスピーカー
視野角(水平/垂直)170゜ / 160゜
サイズ(幅×高さ×奥行 単位:mm スタンド含む)約614 x 465 x 232 mm
重量5.81kg
消費電力最大時:42W通常使用時(オンモード):33.5W年間消費電力量:未公開待機時:0.5W
HDCP○(HDCP2.2○)
ピボット機能
チルト機能上15° / 下5°
スイベル機能
上下高さ調節
フリッカー機能
ブルーライト軽減機能
壁掛け機能VESA規格 単位mm:100×100mm
USB HUB機能
保証期間3年(パネル・バックライトユニットは1年)
クレジット© 2017 Acer Inc.(公式サイトの情報をもとに記述しています。)
Acer『KG271Fbmiipx(KG1)』
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