2018年9月20日、WQHD(2560×1440)/リフレッシュレート144Hz、FreeSync対応、応答速度1ms、HDR10対応、コントラスト比100,000,000 : 1の湾曲型ゲーミングモニター31.5インチ「XZ321QUbmijpphzx」と、27インチ「XZ271Ubmijpphzx」を発売しました。
フルHDの1.8倍きめ細やかなWQHD+湾曲型だから31.5インチでもデスクトップOK
ゲーミングモニターとして24インチが選ばれる理由は主に2つ。視野の問題と最適な視聴距離の問題です。
フルHD/24インチモニターの場合、画面の横幅がおおよそ55cm。最適な視聴距離は約90cmです。
デスクに乗せて、椅子に座った場合にぴったりな距離感で、目や頭を動かさなくても左端から右端まで見渡すことのできるサイズ感です。
そのためFPSゲームなんかをする際にぴったりです。フルHD/27インチだと少し大きく、フルHD/31.5インチだとフルHD/24インチに比べてかなり不利になりそうです。
しかし『XZ1シリーズ』は湾曲型でWQHD(2560×1440)対応なので、31.5インチ and 27インチであっても、視聴距離と視野角の問題は最小限です。
まず視野角の問題ですが、湾曲型なので、スタンダードタイプの31.5インチ または 27インチに比べて、画面サイズは同じなのに横幅が狭くなっています。
まるであなたの視野が拡張されたような状態です。WQHDはフルHDの静止画より1.8倍大きいので、実際にも、フルHDの1.8倍広い範囲を見渡すことができます。
WQHDはフルHDの静止画より1.8倍きめ細やかだと言えますので、最適な視聴距離も縮まります。
フルHD/31.5インチの最適な視聴距離は約120cmですが、WQHD/31.5インチなら約90cmとフルHD/24インチとほぼ同じ距離です。
フルHD/27インチの最適な視聴距離は約100cm。WQHD/27インチなら約75cmになるので、フルHD/24インチの時より近づいても画質の荒さが気になりません。
このように、モニターサイズを大きくして迫力と臨場感を加えても、デスクトップで十分有利にゲームできるといういいとこ取りができるところが湾曲型+WQHDの実力です。
滑らかかつ遅延少ないので勝敗を分かつゲームで有利リフレッシュレート144Hz

FPSやレーシングなど、勝敗を分かつゲームにおいてリフレッシュレートの速度はとてもとても重要です。遅いとカクカクしたり、遅延が大きくなるからです。
一般的なテレビ(モニター)の動画は、1秒間が60枚の静止画で作られます。見ているだけであればなんら問題なく滑らかですが、高速に動くゲームの場合は問題です。
静止画の切り替え速度がカメラや車、敵の動きの速度についていけず、動きがカクカクしてしまうからです。
このような状態で敵にエイムしたり、ぶつかることなく抜き去ったりするのは難しいと言えます。特に敵が高速リフレッシュレートモニターを使っていたのなら余計に不利です。
遅延の問題もあります。1秒間を60枚に分割すると、0.0167秒ごとに静止画が切り替わっていることがわかります。
切り替えのタイミングでマウスやコントローラーの操作をした場合、映像への反映は少なくとも0.0167秒後ということになります。
144Hzの場合、マウス操作の反映が0.0069秒後と、2.4倍も早く画面に伝わるのです。どちらでゲームした方が有利なのかは一目瞭然。
徐々に144Hzモニター使用者が増加してきているでしょうから、いつまで縛りプレイを続けるのかはあなた次第です。
スタッタリングとテアリングとも無縁だからさらに有利「AMD FreeSync」対応

ゲーミングPCは要求される解像度とフレームレートに合わせて描画していますが、グラフィックの処理が重いなどの理由でタイミングが遅れ、フレームレートが低下する場合があります。
例えば144Hzモニターは0.00694秒ごとに出力することが可能ですが、PCの描画が0.00695秒と0.00001秒遅れてしまうこともありえます。
たった0.00001秒遅れですが、モニターの0.00694秒ごとの出力に間に合いませんので、前回出力した静止画をそのまま映し出します。1枚分飛ばされるのです。
これが「スタッタリング」と呼ばれる現象。1枚分(ワンフレーム分/144Hzの場合0.00694秒)止まって見えますので、映像としては見えない壁に引っかかったように映ります。
144Hz出力が一瞬だけ72Hz出力に低下するのです。144Hzの遅延は通常0.00694秒ですが、「スタッタリング」が発生している場合の遅延は最大0.01389秒と2倍になります。

PCとモニターとのタイミングのズレは、1つ前の静止画と現在の静止画、2枚の静止画を混ぜて描画・出力してしまうこともあります。
混ざっていますので、私たちには映像がズレたように見えます。これが「テアリング現象」と呼ばれるもの。
「スタッタリング」と「テアリング」の発生が多いと、当然ですが勝敗を分ける対戦ゲームにおいてはとても不利です。
しかし「AMD FreeSync」対応であれなそのリスクがほとんど回避されます。PCはPC、モニターはモニターで制御されていた144fps描画と144Hz出力が、一括してPCのGPUが制御するのです。
「AMD FreeSync」は、AMD製のGPUであれば確実に機能します。今現在は、「NVIDIA GeForce」シリーズであってもほぼ「AMD FreeSync」が機能すると言われています。
※AMD製のGPUが搭載されるPCが必要です。
※2019年1月から、「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けた「FreeSync」対応モニターであれば、PCのグラフィックカードが「NVIDIA GeForce」シリーズであっても、NVIDIAコントロールパネルから設定することで可変リフレッシュレート型同期機能を有効にすることができるようになりました。
※「G-SYNC Compatible Monitors」認定を受けていない「FreeSync」対応モニターでも、「NVIDIA GeForce」シリーズで動作するようですが、画面が点滅、波、色の異常表示などの可能性があるとのこと。
※対応ドライバー「GeForce 417.71 Driver」
残像によるぼやけ、ゴースト少ない応答速度1ms(0.001秒)
輪郭がはっきりしているものは物体として捉えやすく、ぶつかることを避けたり、逆にぶつけることが容易です。
輪郭がはっきりしていないぼやけているものは、物体として捉えにくいので、ぶつかってしまいがちですし、当てようとしても当たらなかったりします。
「応答速度」とは色を切り替える速度のこと。モニターは、静止画切り替えに合わせて、色を切り替えています。
ですがゲームのように動きの速い動画の場合、応答速度が遅いと色の切り替えが動きについていけません。この時に動きの速い物体の輪郭がぼやけるのです。
色を切り替えている最中ですので、残像のように色がぼやけたり、ゴーストのように尾ひれがついたように後からついてくるような映像に仕上がることもあります。
こんな状態でエイムしたり、前の車を抜き去ったりは容易ではありません。
一般的なテレビ(モニター)の応答速度は10〜20ms(0.01〜0.02秒)と言われています。『XZ1シリーズ』の場合は10〜20倍も高速な1ms(0.001秒)。
どちらでゲームする方が有利にゲームできるのかは一目瞭然です。
「HDR10」とコントラスト比100,000,000 : 1の視認性で勝負できる
グラフィックスの美しさや臨場感を楽しむことが重要なRPGゲームの場合、モニターサイズの大きさも重要です。
大きい方が迫力がありますし、その世界に入り込んだような錯覚を受けますので臨場感が違います。
しかし画面が大きいということは、それだけ大きな画面に引き伸ばしても画質が悪くならないよう、解像度の高さも必要になりますので、50インチを超えるサイズであれば4Kの方が良いでしょう。
それに比べて対戦ゲームにおいては、画像のきめ細やかさ(解像度)より視認性の高さの方が重要です。対戦ゲームなんですから、勝たなければ楽しくないのです。
勝つためには、少ない視線の動きで全体を俯瞰できる比較的小さめなモニターの方が有利になりますし、モニターサイズが小さいのであれば4Kの解像度は必要な句なります。
重要なのは、敵がどこにいるのかを瞬時に把握することができる視認性です。暗さと明るさの範囲が広ければ広いほど視認性が上がります。
目の前にあるコップがもし1mm横に移動していたとしても気がつくことはできませんが、10cmも横に移動していたら、元あった場所と差が広いので、そのさに気がつくことができるのと同じです。
『XZ1シリーズ』は「HDR10」対応です。「HDR10」とは「輝度」と呼ばれる明るさの度合いが、HDR10非対応(SDR)に比べて100倍くらい広いという意味です。
またコントラスト比も暗さと明るさの範囲のことを表しています。通常の液晶ディスプレイのコントラスト比はおおよそ1,000 : 1です。液晶だったiPhoneでも1,400 : 1でした。
iPhoneXSになると、ディスプレイが有機ELに変わりましたので、コントラスト比が1,000,000:1に上がり、視認性が上昇しました。
『XZ1シリーズ』のコントラスト比は1,000 : 1と普通の液晶並みです。しかしコントラスト比を高める独自の「ACMテクノロジー」技術が搭載されているので、なんと100,000,000 : 1にまで高めることが可能です。
コントラスト比100,000,000 : 1とは、最も暗い部分(黒)を1としたときに、最も明るい部分(白)の明るさがその100,000,000倍にできるということです。
『XZ1シリーズ』はかなり視認性の高いモニターということです。『XZ1シリーズ』であれば、暗いシーンでも明るいシーンでも、それが理由で撃ち負けることはありません。
ハイエンドゲーミングPCが欲しいところ PS4 Pro専用機としてはお勧めできない
よりたくさんのゲームタイトルをWQHD/144Hzの映像でゲームしたいのであれば、ゲーミングPCの性能はハイエンドであることが求められます。
具体的にグラフィックボードは「GeForce RTX 2080Ti」が搭載されているものが理想です。2枚挿しであればほとんど全てのゲームタイトルがWQHD/144Hzで出力可能になるでしょう。
逆にワンランクスペックを下げても、それなりのゲームタイトルがWQHD/144Hz出力可能でしょうが、いくつかのゲームタイトルに関しては解像度、もしくはフレームレートが安定せず、下げなければならないかと思います。
HDMI端子が搭載されているので、PS4またはPS4 Pro、Switchや地上デジタルチューナーなんかの接続も可能です。
しかしそれらの専用機、もしくはそれらを中心にゲームされる方にはお勧めできません。過剰スペックすぎるからです。
『XZ1シリーズ』は、PCゲームをされる方にオススメのゲーミングモニターです。
『XZ321QUbmijpphzx』と『XZ271Ubmijpphzx』の仕様比較
項目 | XZ321QUbmijpphzx | XZ271Ubmijpphzx |
---|---|---|
メーカー | Acer | Acer |
ブランド | Acer | Acer |
シリーズ | XZ1シリーズ | XZ1シリーズ |
発売日 | 2018年9月20日 | 2018年9月20日 |
種別 | 31.5型 ワイド 16:9VAパネル非光沢 | 27型 ワイド 16:9VAパネル非光沢 |
最大解像度 | WQHD(2560×1440) | WQHD(2560×1440) |
ビット深度(最大表示色) | 8bit(約1677万色) | 8bit(約1677万色) |
リフレッシュレート | 23〜144HzHDMI・DisplayPort: 48~144HzMHL:23~80Hz | 23〜144HzHDMI・DisplayPort: 48~144HzMHL:23~80Hz |
応答速度 | 1ms(MPRT) | 1ms(MPRT) |
色域 | NTSC比 85% | NTSC比 85% |
輝度(HDR) | 300 cd/m2(HDR10:○) | 250 cd/m2(HDR10:○) |
コントラスト比 | 3000:1ACM:100,000,000:1 | 3000:1ACM:100,000,000:1 |
入力端子 | HDMI 2.0 × 1HDMI 2.0(MHL2.1対応) × 1DisplayPort v1.2 × 1miniDisplayPort × 1 | HDMI 2.0 × 1HDMI 2.0(MHL2.1対応) × 1DisplayPort v1.2 × 1miniDisplayPort × 1 |
音声入出力端子 | ヘッドフォン出力:3.5mm ステレオミニジャック | ヘッドフォン出力:3.5mm ステレオミニジャック |
スピーカー | 7W+7W(ステレオ) | 7W+7W(ステレオ) |
視野角(水平/垂直) | 178゜/178゜ | 178゜/178゜ |
サイズ(幅×高さ×奥行 単位:mm スタンド含む) | 約712.7 x 514~634 x 298.3 mm | 約612 x 420~540 x 268.2 mm |
重量 | 約9.83kg | 約7.33kg |
消費電力 | 最大時:120W通常使用時(オンモード):43W年間消費電力量:未公開待機時:0.5W | 最大時:92W通常使用時(オンモード):34W年間消費電力量:未公開待機時:0.5W |
HDCP | ○(HDCP2.2:○) | ○(HDCP2.2:○) |
ピボット機能 | ✕ | ✕ |
チルト機能 | 上:20° 下:5° | 上:20° 下:5° |
スイベル機能 | 右:25° 左:25° | 右:30° 左:30° |
上下高さ調節 | 最大120mm | 最大120mm |
フリッカー機能 | ○ | ○ |
ブルーライト軽減機能 | ○ | ○ |
壁掛け機能 | VESA規格 単位mm:100×100mm | VESA規格 単位mm:100×100mm |
USB HUB機能 | USB 3.0 x4(1up 4down) | USB 3.0 x4(1up 4down) |
保証期間 | 3年(パネル・バックライトユニットは1年) | 3年(パネル・バックライトユニットは1年) |
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