PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使えるようにする方法・選び方

PS4/PS5はBluetooth対応だけど音声(オーディオ)には非対応

結論から言いますとPS4/PS5はBluetoothオーディオに対応していません。Bluetooth接続可能なデバイスは「入力デバイス」だけに限ります。

Bluetoothはワイヤレス通信が無料かつ手軽なとても便利な通信方法で、特に私たちの音楽鑑賞を便利にさせてくれる嬉しい技術。しかし実は、手軽にもかかわらずとても奥深い通信技術です。

「プロファイル」と呼ばれ、開発者は各BluetoothデバイスがBluetoothを使って何ができるかを決めることができるのです。つまり、通信しようとするBluetoothデバイス同士が同じプロファイルを持っていないと、そのプロファイルの機能を利用した通信を行うことができないのです。

Bluetoothといえば音楽といったイメージがとても強いのでPS4/PS5がBluetooth対応だと記載あるとどうしても音声のワイヤレス通信も可能なのではと思ってしまいがちですが実は非対応だったのです。PS4/PS5コントローラーやキーボードなどの「入力デバイス」とPS4/PS5本体のBluetoothワイヤレス接続は可能です。

しかしゲームの音楽やボイスチャットの音声などに関係するBluetoothヘッドセットやBluetoothイヤホンなどはそのままでは使うことができません。


PS4/PS5がBluetoothオーディオ非対応な理由は遅延や電波干渉

入力データより音楽データの方が重くワイヤレスで転送するのに時間がかかります。ゲームの場合映像と音声のタイミングが一致していないと違和感が生まれます。PS4/PS5のゲームの映像と音声にずれが生じるので、いっこく堂さんのように、映像の動きに遅れて、後から音が聞えてくるようになるのです。

問題は違和感だけにとどまりません。FPSゲームにおいて裏を取られないよう立ち回ることはとても重要。また自分たちが先に索敵できた方が先制攻撃できるので有利です。裏を取られて先制攻撃されないよう、もしくは先に索敵して先制攻撃できるようにするためには視覚だけに頼るのではなく聴覚も頼りにする必要があります。

それにもかかわらず遅延が大きいとされるBluetoothオーディオで音声を聞いていたらどうなるのでしょうか。足音が遅れて聞こえてくるのですから、音に気がついて振り向いた時にはもう撃たれているかもしれません。

またBluetooth通信は互いに干渉しあうので、PS4/PS5コントローラーに干渉することで自分がした操作が画面に反映されない、もしくはタイムラグを発生させてしまう恐れすらあります。

このようにBluetoothオーディオには遅延と電波干渉という欠点があることを忘れてはいけません。とはいえFPSゲームだけプレイしているわけではありませんから、Bluetoothオーディオ対応な方が便利であることも確か。

PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使いたいとお考えであれば、遅延少ないコーデック対応のBleutoothトランスミッター&Bluetoothイヤホンを購入するか、もしくは遅延あっても違和感のない音楽鑑賞にだけ利用することをおすすめします。

ゲーミングヘッドセットのワイヤレスはBluetoothではない

映像と音声に関連性のないBGMだけのゲームは別ですが、アクションや音ゲー、FPSなんかにおいてはBluetoothオーディオはお勧めできないとご説明させていただきました。とはいえ「たくさんのワイヤレスゲーミングヘッドセットが販売されているではないか。」と思った方もいることでしょう。

しかし実はワイヤレスゲーミングヘッドセットのワイヤレスにはBluetoothと言う名の通信規格が採用されないことがスタンダードです。

例えばPS4/PS5純正のワイヤレスヘッドセット、ロジクールやRazer、HyperXなどの大手ゲーミングデバイスメーカーからもワイヤレスゲーミングヘッドセットが発売されています。ご安心ください。これらは全てBluetoothオーディオにてワイヤレスを可能にしているのではなく、遅延をほとんど発生させない、ゲーム向けに独自開発された、2.4GHz通信にてワイヤレスを実現しています。

Bluetoothは全く関係ないのです。そしてほとんど遅延が発生しない仕様。最近のワイヤレス技術はかなり向上していますから、有線接続よりも高速なワイヤレス技術も珍しくなくなってきました。この記事を見ている方の中にはワイヤレスヘッドセットをご利用の方もいらっしゃるかと思いますが、がっかり不安にならなくても大丈夫です。

PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使う方法はカンタン

世の中のデバイス全てがBluetoothオーディオに対応しているわけではありません。例えばあなたが使っているテレビやモニター、車内オーディオやスピーカーなんかもBluetooth非対応の製品が少なくありません。

ではこれらBluetoothオーディオ非対応デバイスにはBluetoothワイヤレスイヤホンを使うことはできないのでしょうか。実はカンタンに使えるようにできます。Bluetoothオーディオ非対応デバイスにBluetoothオーディオの機能を追加することのできる外付けデバイスが販売されているからです。

テレビやモニター、車内オーディオやスピーカー、Switchなんかに搭載される3.5mmジャックやUSB、光デジタルなどに外付けデバイスであるBluetoothトランスミッターを接続、ペアリングするだけ。

Bluetoothトランスミッター(送信機)とは

Bluetoothトランスミッター(送信機)とはBluetooth非対応の「音声データ持ちデバイス」に接続することでBluetooth送信機能を追加できる装置のこと。

「音声データ持ちデバイス」とはPS4/PS5やSwitch、テレビやモニターのこと。PS4/PS5はゲームの音声データを持っていますがBluetoothオーディオ非対応なのでPS4/PS5単体では音楽をBluetoothで飛ばすことができません。

そこでBluetoothトランスミッターにてBluetoothオーディオ機能を追加することで、Bluetoothオーディオ受信機であるBluetoothイヤホンに音声データを飛ばせるようにするのです。

Bluetoothレシーバー(受信機)と違うので注意

Bluetoothレシーバー(受信機)はBluetoothトランスミッター(送信機)の逆。音声をBluetoothにて受信できるようにするための装置。

「音声データ持ちデバイス」ではなく音声を鳴らすための装置・スピーカーや車内オーディオなんかに接続して使います。そのためBluetoothイヤホンにもBluetoothレシーバー(受信機)が内蔵されています。

スマホには「音声データ持ちデバイス」かつBluetoothトランスミッター(送信機)が内蔵されています。しかしBluetooth非対応のスピーカーや車内オーディオでは有線接続しなければなりません。Bluetoothレシーバー(受信機)が内蔵されていないからです。

そこで別途外付けのBluetoothレシーバーを購入します。するとBluetooth非対応だったスピーカーや車内オーディオにBluetoothレシーバー機能が追加されることになるのでスマホの音楽をBluetoothワイヤレスで楽しめるようになります。

このようにBluetoothレシーバー(受信機)とBluetoothトランスミッター(送信機)は役割が違います。Bluetoothトランスミッター&レシーバーという両方の機能が搭載される製品も販売されています。

Bluetoothトランスミッター(送信機)の選び方

Bluetoothトランスミッター購入の際には「プロファイル」に注意

すでに軽くご説明しましたがBluetoothといっても全ての機能が使えるわけではなく、何ができて何ができないのかが異なります。「プロファイル」対応・非対応についてです。

PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使えるようにするためにBluetoothトランスミッターを購入するのですから、音声関係の「プロファイル」に対応したものでなければ意味がありません。

そこでここでは音声関連のデータをやりとりするのに必要な基本的「プロファイル」をご紹介します。以下の「プロファイル」のうち最低でも「A2DP」にだけ対応していればPS4/PS5でBluetoothイヤホンを使て音声を聞けるようになります。

A2DP高音質な音楽をステレオ再生可能にする
HSPマイクとモノラル音声に対応
AVRCP再生/停止、曲送り/曲戻しなどの遠隔コントロールを可能にする
HFPスマホ向けの機能 HSPの機能に追加して通話発信なども可能に

コーデック(圧縮方式)はaptX Low Latency(LL) or aptX Adaptiveがおすすめ

音声データは重たいので軽くしてからでなければBluetoothで音声を伝送できません。その軽くする方法がコーデックと呼ばれる圧縮方式になります。

コーデック(圧縮方式)にはいくつかの種類があります。遅延が激しいタイプの「コーデック」と遅延が少ないタイプの「コーデック」の2種類。ただし、あなたが使っているBluetoothイヤホンも同じ「コーデック」に対応していないと意味がありませんのでBluetoothトランスミッターを購入する前にしっかり確認しておきましょう。

例えば「aptX」という名の「コーデック」にだけ対応したBluetoothトランスミッターを購入しても、使うイヤホンが「aptX」非対応では圧縮された音声データをイヤホンが復元できないので利用できません。

PS4/PS5など、ゲーム向けにBluetoothトランスミッターを購入するのであれば、aptX Low Latency(LL) or aptX Adaptive対応のBluetoothイヤホンとBluetoothトランスミッターがおすすめです。遅延が、人間では認識できないほどに少ないからです。

最近ではSBCやAACなどの遅延が大きいコーデックであっても遅延をaptX LL相当にまで小さくできる技術も開発されていますので、そういった技術搭載のBluetoothイヤホン&BluetoothトランスミッターもPS4/PS5でお勧めです。

コーデック解説
SBCBluetoothオーディオ(A2DP)すべてに必ず対応する標準コーデック
48kHz/16bit
遅延170~270ms(0.17~0.27秒)
最近のBluetoothオーディオのビットレート328kbps or 345kbps
古いのBluetoothオーディオのビットレート192kbps
AACApple製品に採用されている
48kHz/16bit
遅延90~1000ms(0.09~1秒)
ビットレート16~320kbps(可変)
aptXゲーム・映画鑑賞向け
48kHz/16bit
遅延60~80ms(0.06~0.08秒)
ビットレート384kbps
aptX LowLatencyゲーム・映画鑑賞に強くおすすめ
48kHz/16bit
遅延40ms未満(0.04秒未満)
ビットレート352kbps
aptX HD音楽鑑賞向け
48kHz/24bit
遅延130ms前後(0.13秒前後)
ビットレート576kbps
aptX Adaptiveゲーム・映画鑑賞に強くおすすめ
48kHz/24bit
遅延50~80ms(0.05~0.08秒)
ビットレート279~480kbps(可変)
LDAC音楽鑑賞向け
96kHz/24bit
遅延1000ms前後(1秒前後)
ビットレート最大990kbps

※量子化ビット数(Bit):音量の目盛りのこと。音の大きさを無音から最大音量まで、何段階に分割できるかを表した数値。数値が大きいほどにきめ細やかなので、音の強弱が滑らかになり、原音に近い表現ができます。
※サンプリング周波数(kHz):映像でいうリフレッシュレートのこと。1秒間の原音を何回に分けて記録するのか表した数値。数値が大きいほど1秒間に短い間隔、かつ回数多く記録しているので、原音に近い高音質に仕上がります。1KHzは毎秒1,000回記録するので、48KHzは毎秒48,000回記録します。
※サンプリング周波数に対して、正しく再生できる音の高さは、サンプリング周波数の半分までになります。つまり、サンプリング周波数48kHzの場合、最大24KHz(24,000Hz)までの音しか正しく再生できません。
※ビットレート(kbps):1秒間当たりに伝送できるデータ量のこと。原音のビットレートは、サンプリング周波数(Hz)×量子化ビット数(Bit)×2(スピーカーの数)÷1,000で導き出せます。コーデックのビットレートは、原音のデータ量のうち、伝送できる最大値のみ伝送するので、原音のビットレートに圧縮率をかけるので、数値がその分低くなります。

BluetoothトランスミッターのBluetoothバージョンは4.1以降がオススメ

Bluetoothは徐々にバージョンアップしています。そのためBluetoothデバイスによってバージョンが異なります。ほとんどはバージョン4.0以降に対応していますが、Bluetooth4.0からが完成されていると言われているので3.0以降のものはオススメしません。

オススメはBluetooth機器間での通信干渉が抑制されるバージョン4.1以降。安定したワイヤレス通信が可能になります。

4.0省電力の「BLE」に対応。
4.14.0を高機能化。自動再生接続、LTE、Bluetooth機器間での通信干渉抑制。
4.2セキュリティの強化と転送速度の高速化。
5.04.0よりデータの転送速度2倍、通信範囲4倍。

Bluetoothトランスミッターの接続方式に注意

PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使えるようにするために必要な接続方法は2つ。Bluetoothトランスミッターをテレビ(モニター)に接続する方法とPS4/PS5本体に直接接続する方法です。

RCA接続タイプのBluetoothトランスミッターの場合、接続先の選択肢はテレビ一択となります。光デジタル接続タイプのBluetoothトランスミッターの場合、テレビと旧PS4&PS4 Proが接続先の選択肢。

3.5mmプラグ接続タイプのBluetoothトランスミッターの場合、テレビ、PS4/PS5、スイッチと選択肢が豊富です。ただし3.5mmは、PS4/PS5のコントローラーに接続しなければならないのでゲームするときに邪魔になる可能性があります。

USB接続タイプのBluetoothトランスミッターの場合、PS4/PS5、スイッチに接続可能です。下のページにておすすめのトランスミッターも紹介しているので製品選びに迷っている方は是非参考にしてみてください。

※価格は24時間以内に情報を取得した時点のものであり変更される場合があります。購入においてはAmazon.co.jpに表示されている価格の情報が適用されます。

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