2019年4月25日発売、Acer(エイサー)ET2シリーズの新製品『ET322QKCbmiipzx』をご紹介します。
4Kだから32インチでもデスクトップ余裕
Acer 4K HDR対応モニター ET322QKCbmiipzx 31.5インチ VA 非光沢 3840×2160 4K 75Hz 400cd 4ms DisplayHDR …
「4K」とは、「フルHD」より4倍も大きな静止画を出力することのできる解像度のことを言います。
同じ32インチに静止画を引き延ばすのであれば、4倍大きな「4K」の方がきめ細やかで輪郭がくっきりはっきりです。
文字は読みやすいですし、「フルHD」に比べて視野が4倍広がったように広い範囲を見渡せますし、最適な視聴距離を半分近づけても大丈夫です。
32インチの場合、「フルHD」だとおおよそ120cmも離れなければ画質が粗く見えてしまいます。
120cm離れるとなるとデスクトップで使った場合、デスクから椅子をそれなりに話す必要もあるでしょう。
しかし「4K」なら同じ32インチでも最適な視聴距離が「フルHD」の半分・おおよそ60cmの距離でも大丈夫ですから、デスクトップでも問題なしです。過度に椅子を離す必要がありません。
『ET322QKCbmiipzx』の高さは約50cm。一般的なデスクの高さが70cmなので、合わせておおよそ120cmになります。
一般的な椅子の座面の高さは40cm、人の座高の高さは70〜90cmなので、合わせて110〜130cm。
『ET322QKCbmiipzx』なら、最も見やすい、モニターの上端と目線の高さを合わせることも容易です。
どの角度でも滑らかな約10億7000万色グラデーションを楽しめる

高価なハイエンドモニターと安価なモニターとの違いにおいて、数値的な差に最も驚くであろう項目が、対応する色の数になります。
安価なモニターが再現可能な色の数は約1,670万色。人が認識できる色の数だとのことから「フルカラー」と呼ばれています。
同じ色に明暗差をつけることでも色が変わり、これによりグラデーションが出来上がりますが、約1,670万色ではこのグラデーションに問題が生じました。
人が認識できる色の数は約1,670万色でも足りなかったのです。約1,670万色で同じ色の明暗差を表現すると、256階調までしか再現できません。
そのためグラデーションが不自然で、年輪のようで、美しく仕上がらないのです。
それに比べて約10億7000万色のグラデーションは、同じ色を明暗さで分けた場合、4倍の1,024階調で再現できます。
そのためグラデーションが現実世界に近く、とってもなめらかで美しいのです。大自然が織りなすグラデーションはとても神秘的かつ美しいですから、残念なグラデーションだとがっかり。
グラフィックスが美しいRPGゲームや映画鑑賞において、色の数の差はとっても重要です。より感動できるとしたらそれは、10bit・約10億7000万色が織りなすグラデーションだけ。
恋人やご家族と鑑賞する場合、見る角度によって映像が残念になる心配がありますが、『ET322QKCbmiipzx』の可視角度は178°。どっから見ても綺麗なので安心。
表現可能な色の範囲も広いので色鮮やか NTSC比 95%
人間の目が認識できる色の範囲を数値化して、モニターで表現できる色の範囲も数値化して、本来の色をどの色で表現するのかをすり合わせるため、さまざまなな「色域」規格が決められています。
人間の目が認識できる色の範囲と、モニターで表現できる色の範囲に差があるからです。例えば日本の伝統色に「藍色」と呼ばれる、美しい緑みがかった青色があります。
人間の目では厳密な「藍色」を認識できるとしても、モニターでは厳密な「藍色」を表現できなかったとします。この場合代わりにどの色で表現するのかといったすり合わせが行われます。
もちろん「藍色」に最も近い色で表現されるわけですが、モニターが、人間の目が認識できる色の範囲よりとても小さな「色域」規格を採用していた場合に現実との誤差が大きくなります。
本来の「藍色」とはかけ離れた色に代えられてしまう可能性があるということになります。そのため「色域」規格はとても重要です。
多くのモニターは「sRGB」という表現できる色の範囲規格が採用されており、これを100%満たすものが珍しくありません。
それに比べて『ET322QKCbmiipzx』は、「sRGB」よりおおよそ132%も広い範囲を表現できる規格「NTSC比 95%」になります。
そのため人間の目が認識できる色と、モニターが表現する色の差の違いが少なく、とっても現実に近い色鮮やかなカラー表現ができます。
暗いシーンの視認性の良さが約束される 業界標準「DisplayHDR 600」対応
人の目が認識できる明るさから暗さの範囲とモニターが表現できる明るさから暗さの範囲にも大きな差があります。
「HDR」と記載ないテレビ(モニター)は「SDR」という規格。明暗差の小さな輝度表現しかできないので、暗いシーンが黒で塗りつぶされて視認性がとても悪いところが特徴です。
暗いシーンになると何がどこにあるのかよくわからないといった経験、少なくないかと思います。
「SDR」の最大輝度(最大の明るさ)は250〜300 cd/㎡くらい。最低輝度(最大の暗さ)は0.5〜0.6 nitで、黒表示時の四隅の最低輝度も0.5〜0.6 nitになります。
それに比べて「DisplayHDR」規格には3つのクラスが用意されています。エントリークラスの「DisplayHDR 400」、メインストリームクラスの「DisplayHDR 600」、ハイエンドクラスの「DisplayHDR 1000」の3つです。
『ET322QKCbmiipzx』は3クラス中真ん中の「DisplayHDR 600」に対応しています。
「DisplayHDR 400」の最大輝度(最大の明るさ)は400 cd/㎡。最低輝度(最大の暗さ)は0.1 nitで、黒表示時の四隅の最低輝度は0.4 nit。
「SDR」に比べて、最大の明るさ表現と、最大の暗さ表現に大きな差があることがわかります。
「DisplayHDR 600」の最大輝度(最大の明るさ)は600 cd/㎡。最低輝度(最大の暗さ)は0.1 nitで、黒表示時の四隅の最低輝度も0.1 nit。
「SDR」との比較では明らかに差がありますし、「DisplayHDR 400」と比べてもはっきりとした、最大の明るさ表現と、最大の暗さ表現の差があることがわかります。
「DisplayHDR 600」対応であれば、明るいシーンは白飛びせずはっきりくっきり表現できますし、暗いシーンでは黒で塗りつぶされることなく、きっちりくっきり見分けることが可能です。
また「DisplayHDR」規格は、黒から白への明るさの切り替え速度がとても早いので、暗いシーンから明るいシーンに飛び出すような場合でも、真っ白でなかなか見えるようにならないといった心配も少ないところが嬉しいポイントです。
「DisplayHDR」規格は、特にFPSゲームに有利な規格と言えます。
色の切り替える速度が4ms(0.004秒)と高速なので残像少ない
FPSゲーム、アクションゲーム、レーシングゲーム。アクション映画、スポーツ観戦。動きがとっても高速な映像は、普通のテレビ(モニター)では輪郭がぼやけます。
残像のように、カメラのブレた写真のような映像表現になるのです。この現象は、スピーディな動きに合わせて色の切り替えが間に合っていないことが原因で発生します。
残像ができるとFPSゲームではエイムしづらいですし、レーシングにおいてはぶつかることなく綺麗に抜き去ることが難しくなります。
しかし一般的なテレビ(モニター)の応答速度(色の切り替える速度)は10〜20ms(0.01〜0.02秒)もかかるので残像を発生させがちです。
それに比べて『ET322QKCbmiipzx』の応答速度は4ms(0.004秒)。2.5〜5倍も高速に色を切り替えることが可能なので残像を発生させません。
HDMI 2.0 x 2搭載だからPS4 ProとSwitch or 地デジチューナーの接続できる
『ET322QKCbmiipzx』にはHDMI 2.0端子が2つ搭載されています。そのためPS4 Proを接続すれば、しっかり「4K」のきめ細やかな映像でゲームできます。
※「4K」出力は、HDMI 2.0以上のケーブルとHDMI 2.0端子への接続が必須です。
HDMI 2.0端子はもう一つ用意されていますので、Switchまたは地デジチューナーの接続も可能。
PCゲームを4K/60p出力するならハイエンド機が必要
PCゲームの多くのタイトルを安定して4K/60p出力したいのであれば、PCの性能はハイエンドでなければ安定させることが難しいでしょう。
具体的には、「GeForce RTX 2080Ti」などのグラフィックボードが欲しいところです。2枚挿しであればなお安定するでしょう。
ワンランク下げて「GeForce RTX 2080」「GTX 1080Ti」「RTX 2070」でも良いかと思いますが、安定して4K/60p似てゲームできないタイトルが増加します。
PCとはDisplayPort v1.2にて接続可能です。
サブ画面表示、左右同時画面出力可能(PIP/PBP機能搭載)
「PIP」機能とは、サブ画面を表示することのできる機能のことです。
PS4Pro(HDMI)とPC(DisplayPort v1.2)と両方接続して、PS4Proのゲームしながら、サブ画面にてPCの攻略情報サイトを表示させ、攻略情報を見ながらゲームするといったことが可能。
この場合PS4Proのゲーム映像は画面全体に表示され、サブ画面が表示する部分だけ隠れてしまいます。
その隠れてしまうのが嫌な場合には、「PBP」機能にて、PS4ProとPCの映像を左右同じサイズで並べて表示させることができます。
この場合、「PIP」と違ってPS4Proの画面サイズが小さくなってしまいますが、その分PCの画面に隠れて見えなくなりません。
『ET322QKCbmiipzx』仕様
Acer 4K HDR対応モニター ET322QKCbmiipzx 31.5インチ VA 非光沢 3840×2160 4K 75Hz 400cd 4ms DisplayHDR …
メーカー | Acer |
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ブランド | Acer |
シリーズ | ET2シリーズ |
発売日 | 2019年4月25日 |
種別 | 31.5型 ワイド 16:9VAパネル非光沢 |
最大解像度 | 4K(3840×2160) |
ビット深度(最大表示色) | 10bit(約10億7000万色[8bit+Hi-FRC]) |
リフレッシュレート | 40〜60Hz |
応答速度 | 4 ms(GTG) |
色域 | NTSC比 95% |
輝度(HDR) | DisplayHDR 600400 cd/㎡(標準)600 cd/㎡(HDR600モード、ピーク時) |
コントラスト比 | 3000:1ACM:100,000,000:1 |
入力端子 | HDMI 2.0 x 2DisplayPort v1.2 × 1 |
音声入出力端子 | ヘッドフォン出力:3.5mm ステレオミニジャック |
スピーカー | 2W+2W(ステレオ) |
視野角(水平/垂直) | 178゜/178゜ |
サイズ(幅×高さ×奥行 単位:mm スタンド含む) | 約729.7 x 529.4 x 237.5 mm |
重量 | 約7kg |
消費電力 | 最大時:152W通常使用時(オンモード):45W年間消費電力量:未公開待機時:0.46W |
HDCP | ○(HDCP2.2:○) |
ピボット機能 | ✕ |
チルト機能 | 上11.5° / 下3.5° |
スイベル機能 | ✕ |
上下高さ調節 | ✕ |
フリッカー機能 | ○ |
ブルーライト軽減機能 | ○ |
壁掛け機能 | VESA規格 単位mm:100×100mm |
USB HUB機能 | USB3.0 × 4(1up 4down) |
保証期間 | 3年(パネル・バックライトユニットは1年) |
クレジット | © 2017 Acer Inc.(公式サイトの情報をもとに記述しています。) |