今更聞けない!『Wi-Fiルーター』って何!?

 光回線などを契約するとついてくる2つくらいある装置。それぞれどんな役割があるかご存知でしょうか。

「Wi-Fiルーター」だけは有名ですのでご存知の方は少なくないと思いますが、それ以外の装置はどうでしょう。

「Wi-Fi」の通信速度が遅いと感じている場合、どのような解決法があるかご存知でしょうか。

そんなとき、家にある光回線関連の装置それぞれの役割を知っていた方が、通信速度改善に役立ちます。

そこで今回は「Wi-Fiルーター」と「ONU」「光電話用ターミナルアダプタ」「ホームゲートウェイ」などの役割と、購入した高性能「Wi-Fiルーター」の接続方法についてご紹介したいと思います。

「Wi-Fiルーター」とは?

 「Wi-Fiルーター」をカンタンにご説明しますと、「Wi-Fi」と「ルーター」をくっつけて一つにした機器のことをいいます。

「Wi-Fi」とは

 「Wi-Fi」とは、「Wi-Fi Alliance」という団体に認証された「無線LAN」の一種です。「無線LAN」をスマホとするなら、PCを開発するAppleやGoogleが「Wi-Fi」ということになります。

無線LANの接続方式「IEEE 802.11」を国際標準規格として定めてあるので、異なるメーカーの製品同士で接続することが可能です。

ですらか例えば、「バッフォロー」というメーカーの「Wi-Fiルーター」とAppleやGoogleなどのスマホのWi-Fi接続が可能です。

「Wi-Fi Alliance」という団体がいなかった昔は、別々のメーカーの親機と子機では接続できなかったのでとても不便。普及しなかったようです。

「ルーター」とは

 「ルーター」とは、外部ネットワークとの接続作業をしてくれる機器のことをいいます。もう少し具体的にご説明しますと、ネットワークという情報の交通整理を行う装置です。

交通整理を行う「ルーター」がない場合、1つのインターネットで1つのインターネットデバイスにしかつなぐことができません。すっごい不便。

これでは、複数のインターネットデバイス、例えばPC、スマホ、テレビ、STB、スマートスピーカーなど全てをインターネットに接続したければ、インターネット回線をその数だけ契約しなければならなくなります。

しかし交通整理を行う「ルーター」があれば、複数のインターネットデバイスに同時接続することが可能となるわけです。なんて便利。

「Wi-Fiルーター」には「ハブ」もくっつけられている

 「ルーター」が複数の端末にインターネット回線を接続させる装置であることはすでにご紹介しました。

「ルーター」があるからこそ「Wi-Fi」にて複数の端末に、無線でインターネット回線を接続させることができることもわかりました。

しかし実は「ルーター」だけでは、複数の端末に有線接続することができません。そこで登場するのがインターネットに有線接続したい端末を1つから2つ以上に増やす装置「ハブ」です。

「ルーター」と「ハブ」はだいたいセットにされています。「Wi-Fiルーター」にはだいたい4つくらいの「LANポート」が用意されているかと思います。

それでも足りない場合には今度こそ単体で「ハブ」を購入して「LANポート」を増設するしかありません。

じゃあ「ONU」って何?

 現在は光回線をご利用の方が多いかと思いますので、当ページを閲覧されている方も光回線ご利用の方だと仮定してご説明します。

光回線をご利用の方は「ONU」という名の装置も家にある人もいるかと思います。「ONU」とは、光信号とデジタル信号を相互に変換する翻訳装置のこと。

家の中までは、通信速度の最も早い光回線の中を光信号という情報が通ってきます。しかしLANケーブルをはじめとする家の中のケーブルは全てデジタルケーブル。

なので家の中に入ったら「ONU」が光信号からデジタル信号に翻訳しています。その逆も同じ。あなたの作ったメールやLINEなどは、「ONU」がデジタル信号から光信号に変換しています。

「光電話用ターミナルアダプタ」はひかり電話サービス

 これが最もわかりやすい名前のついた装置。そのままの意味で、電話信号をインターネット回線に接続する装置のことです。これがあるからひかり電話できます。

そのため光回線のインターネットと一緒に、ひかり電話サービスも申し込んだご家庭にだけ設置されます。

ひかり電話は、従来の固定電話(加入電話)と異なり、光ケーブルを使った電話をするサービス。固定電話(加入電話)より通話料が安いところが魅力です。

通話品質などにほとんど変わりなし。電話番号も電話機も変える必要がありません。
 

うちには「ホームゲートウェイ」って名前の装置があるけど

 「ホームゲートウェイ」がご紹介する上で最も厄介な装置です。これまで「Wi-Fi」「ルーター」「ハブ」「ONU」「光電話用ターミナルアダプタ」と5つの装置をご紹介してきました。

「ホームゲートウェイ」とは、5つの装置のうち2つ以上の装置をくっつけた装置の総称です。そのため一概にこれとこれがくっついているとご説明できないのです。

例えばOCN光は「ONU」と「光電話用ターミナルアダプタ」装置をくっつけたものを「ホームゲートウェイ」と呼んでいるようです。

そのためひかり電話サービスを利用されない方は「ONU」のみ、もしくは「無線LAN(Wi-Fi)ルーター」と2つの装置が家にあり、「光電話用ターミナルアダプタ」だけがない状態になります。

NURO光の場合は「Wi-Fi」「ルーター」「ハブ」「ONU」4つをくっつけたものを「ホームゲートウェイ」と呼んでいます。「光電話用ターミナルアダプタ」だけが別。

そのためひかり電話サービスご利用の方に限り別途「光電話用ターミナルアダプタ」がついてくるので装置が2つになります。

「ホームゲートウェイ」の違いで、別途購入したWi-Fiルーターの接続の仕方が変わる

 今回「ホームゲートウェイ」をご説明する上で、OCN光とNURO光、2つの光回線サービスを例に挙げさせていただきました。

なぜこの2つなのかというと、OCN光とNURO光をご利用の方が多いという理由も一つですが、何より別途購入した「Wi-Fiルーター」の接続の仕方が変わるからです。

光回線サービスが貸してくれる「Wi-Fiルーター」が遅いと不満を感じている方は、ゲームをされている方であればたくさんいらっしゃるかと思います。

現在のハイスペックWi-Fiは決して遅くありませんので、遅い理由は、「Wi-Fiルーター」が古いとか、たくさんの端末で繋ぎすぎてるとか、「Wi-Fiルーター」が遠いとかが理由になるでしょう。

そんな不満が許せなくなったとき初めて、ハイスペックな「Wi-Fiルーター」の購入を考えるのです。しかし接続の方法が「ホームゲートウェイ」により変わります。

OCN光タイプの「ホームゲートウェイ」は別途購入したWi-Fiルーターの接続方法が2つある

 OCN光のように「ホームゲートウェイ」と「Wi-Fiルーター」が別に用意されるタイプの場合、接続の仕方を2つに分けることが可能です。

1つは、レンタル中の「Wi-Fiルーター」をお返しし、購入した高性能な「Wi-Fiルーター」に交換してしまう方法です。

この方法であれば、毎月のレンタル料金300〜500円を削減できますので、購入した「Wi-Fiルーター」の金額にもよりますが、1年〜2年くらい使えば元が取れます。

もう一つは、レンタル中の「Wi-Fiルーター」と購入した高性能な「Wi-Fiルーター」を両方とも使う場合です。

両方とも使う場合には、どちらか一方の「Wi-Fiルーター」の「ルーター」機能の部分だけオフにする「アクセスポイントモード」にする必要があります。

どちらか一つを「Wi-Fiルーター」として使い、もう一つは「Wi-Fi」としての機能だけ活用する形です。

「ルーター」はいわば指揮者のような役割をしていますので、「二重ルーター」になってしまうと逆に通信速度が遅くなったり、様々な問題が発生する恐れがあります。

NURO光タイプの「ホームゲートウェイ」は別途購入したWi-Fiルーターの接続方法が1つだけ

 NURO光のように「ホームゲートウェイ」と「Wi-Fiルーター」の機能がくっついている場合には、接続方法の選択肢は1つしかありません。

なぜなら「ホームゲートウェイ」そのものが「Wi-Fiルーター」なので、お返ししてしまうということはインターネットを解約するのと同じことになってしまうからです。

この場合の接続方法は、別途購入した「Wi-Fiルーター」を「アクセスポイントモード」で使います。「Wi-Fi」の機能だけ使うのです。

接続するWi-Fiデバイスが多い方は「二重Wi-Fi」がオススメ

 スマホやタブレット、PCやテレビ、STBなど、さまざまなデバイスをWi-Fi接続しているかと思います。

しかし「Wi-Fiルーター」の最大接続数平均は10台。「Wi-Fiルーター」の価格が上がるほどに最大接続数が増えます。

この「Wi-Fiルーター」それぞれの最大接続数を超えた数のデバイスをつなぐと、通信速度が低下したり、不安定になったり、さまざまな障害が発生。ストレスを感じることが増加します。

そこで「二重Wi-Fi」の登場です。「Wi-Fi」の接続は手動で行いますので、例えば通信速度が重要ではないWi-Fi端末をレンタル中の「Wi-Fiルーター」に。

ゲーミングデバイスなど通信速度が重要なWi-Fi端末だけ購入した高性能「Wi-Fiルーター」に接続するといったように分けてしまうのです。

こうすることで10台以上接続されていたたくさんのWi-Fiデバイスによる混雑が解消されますので、全てのWi-Fiデバイスの通信環境が改善されます。

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