ゲーム/エンタメ向けハイエンドスマホ『ZenFone 5Z』レビュー

概要

外形寸法 75.6 × 153 × 7.7 mm
重さ 165g
SoC Qualcomm Snapdragon 845
CPU 4 × 2.8 GHz Kryo 385 Gold + 4 × 1.8 GHz Kryo 385 Silver、Core:8(オクタコア)
GPU Qualcomm Adreno 630 710MHz
RAM 6GB
ストレージ 128GB
メモリーカード microSD、microSDHC、microSDXC(最大2TB)
ディスプレイ 6.2インチ、IPS、1080 × 2246ピクセル、24ビット
バッテリー 3300 mAh、リチウムポリマー
OS Android 8.0 Oreo → UpData:Android 9.0 Pie
カメラ 4000 × 3000ピクセル、3840 × 2160ピクセル、60fps
SIMカード Nano-SIM
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac (周波数帯域:2.4GHz/5GHz)
USB USB 2.0 Type-C
Bluetooth 5.0
測位システム GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo

レビュー

デザイン

 2.5D曲面ガラスで、前面も背面も覆われた、丁寧な作りが特徴のスマホです。堅牢性の高い航空機材にも使用されるレベルのアルミニウムを丸みあるデザインに削り出されています。

ジリコニウムサンドブラスト技術と8層の光学コーティングで仕上げたボディーと、Zen(禅)からインスパイアされた同心円がとてもきらびやかに彩ります。

同梱されるシリコンケースを『ZenFone 5Z』に装着させれば、せっかくの華やかさが薄れてしまうものの、安心して使うことができます。けど美しいのでできればそのまま使いたいと思っています。

携帯性

 デザインはベゼルレス&極小ノッチ(画面上部の切り欠き)です。

ベゼル(額縁)がかなり狭く、画面上部の切り欠きもかなり小さいので、6.2インチという大きいディスプレイの割には、スマホのサイズは小さめに仕上がっています。

画面占有率はなんと90%。ほぼ画面だけで構成されています。ただしこれは画面の大きさと比較した場合にスマホが小さいというだけのこと。

手の大きさと比較したら6.2インチディスプレイは決して携帯性がいいとは言えません。そのためケースやストラップ、リングなどは必須かと思います。私はリングを使用しています。

レスポンス

 2019年にはSoC最新モデル「Snapdragon855」が搭載されるスマホがすでに登場していますので、『ZenFone 5Z』に搭載される「Snapdragon845」は人世代前のものになります。

『ZenFone 5Z』antutuベンチマーク
『ZenFone 5Z』をAnTuTu Benchmarkで計測した結果

とはいえハイエンドモデルであることに変わりなく、数値が高いほど高性能であることの証明になるベンチマーク「AnTuTu Benchmark」で計測した結果は27万〜28万でした。

「iPhone XS」が35万前後、2019年最新モデルである「Galaxy S10+」や「Xperia 1」が約33万ですから、極端に大きな差はありません。

「PUBG MOBILE」や「Fate/Grand Order」など、様々なゲームアプリを試してみましたが全くストレスはありません。

カクツキは見受けられませんし、全体的にヌルヌル・サクサク動作します。

発熱は少なめですが、熱くなりやすいゲームアプリの場合には搭載される「Game Genie」の最適化を行うことである程度解消できてしまうところも便利です。

便利すぎる「Game Genie」

 『ZenFone 5Z』にはゲーム向け機能である「Game Genie」が搭載されています。とても便利な機能なので詳しくご紹介したいと思います。主な機能は以下の通り。

最適化
アプリが使う不要なメモリを解放することでゲームプレイを快適にします。
マクロ
特定の決まった動作を記憶して1回のタップで全ての動作を実行します。
録画
ゲームプレイ動画を録画します。
ライブ
ゲームプレイ動画をYouTube・Twitchにライブ配信します。
アラートなし
ゲームプレイ中に電話やメール、SNSなどの意図しない通知を防ぎます。
ロックモード
ナビゲーションキーを非表示にします。
画面のスケーリング
ゲームアプリの画面表示領域を標準・デフォルト・全画面と3つから選んで最適な表示に切り替えます。

以上のように、快適なゲームプレイをサポートしたり、簡単にゲーム配信するための機能が充実しています。

このゲームアプリは他に比べて熱くなるなと感じたら「最適化」。

トップページからガチャのページに移動してガチャをするといった一連の動作を面倒に感じたら「マクロ」にてワンタップにまとめる。

気軽にチョチョっと録画やライブ配信もできますし、右上にワイプを出してプレイ中の自分の様子も映し出すことも簡単です。

「アラートなし」「ロックモード」を選択すれば、ゲームプレイに集中することもできます。

画面表示

アスペクト比19:9

 スマホもモニターもテレビも、横に長いものが多く販売されるようになりました。『ZenFone 5Z』をその例に漏れず、アスペクト比は16:9ではなく19:9です。

アスペクト比を簡単にご説明しますと、画面や画像の縦と横の長さの比率です。

スマホなら縦長、モニター・テレビなら横長のものが流行り出るとはいえ、16:9を超える長い画像に対応するコンテンツは未だ少ない状況です。

先にスマホ・モニター・テレビが長く対応し、後からそれに対応する横長(縦長)のコンテンツが増えてくるという流れです。

そんなわけで未だ19:9対応のコンテンツは少ない状況です。では19:9に対応しないゲームアプリやYouTubeなどの画像はどうなるのかというと、左右に黒い帯を発生させます。

特に気になりませんが、19:9対応コンテンツが増えない限り、6.2インチの大画面でゲームしたり動画鑑賞できないということになります。

6インチ、もしくは5.8インチくらいの画像になっていますでしょうか。もちろん上ですでにご紹介した通り、簡単に「画面のスケーリング」を使えばサイズ変更できます。

しかし全画面表示モードを選択して横幅を合わせると、今度は上下が切れてしまうということになってしまいます。

この点19:9対応コンテンツが増えるまでは、ほんのちょっとだけ残念な気持ちでゲーム・動画鑑賞する必要があるかと思います。

私自身はそこまで気にはなりませんが、左右に黒い帯を発生させる表示になる可能性があることだけ記載しておきます。

解像度や色合いに申し分なし

 解像度はフルHDを超えるきめ細やかさ2246 × 1080です。画質の荒さで不満を感じることはまずないかと思います。

「AI Display」という環境に合わせて人工知能がディスプレイの色温度を自動で調整してくれる為が、通常の液晶に比べて発色が良く感じます。

もちろん有機ELディスプレイに比べたら色鮮やかさにおいては劣るかと思いますが、ゲームを快適にプレイしたい方にとってはIPS液晶で良いのではないかと思います。

オーディオ

 『ZenFone 5Z』はスマホの中でもオーディオに関しては飛び抜けた性能と品質を有した製品だと思います。

ハイレゾに対応しているだけでなく、7.1chのサラウンドで臨場感あるサウンドを楽しめる「DTS HEADPHONE:X」に対応しています。

サウンドのエネルギー源であるマグネットは5つ、ステレオスピーカーなので合わせて10も搭載されておりますので、スマホにも関わらず音量が大きく大迫力で楽しめます。

音声信号を振動に変える「ボイスコイル」、サウンドを増幅させる「アンプ」と「チャンバー」。音を作り出す重要なところすべてにきめ細やかな品質が与えられています。

その為型のスマホに比べるとかなり音域・音質・迫力を感じられます。また同梱されるイヤホン「ZenEar Pro」はハイレゾ対応。

別で購入したら1万円くらいするであろうイヤホンです。スピーカー・イヤホンどちらで映画鑑賞しても7.1chになりますが、イヤホンで聴くほうが音域・音質・迫力全て上だと感じます。

カメラ

 ハイエンドモデルなんだから当然と言われてしまえばそれまでですが、『ZenFone 5Z』はカメラも高品質かつ高性能です。

デュアルレンズカメラ、明るい写真撮影をサポートするF値1.8の大口径レンズ。そして1/2.55インチと大きな「Sony IMX363センサー」が採用されています。

レンズが光を集め、センサーがその光を受け止めて記録します。その為写真撮影においてレンズとセンサーの性能はとても重要です。

レンズが光をあまり集めることができなければ、暗い写真になりがちですし、そもそも夜景などの写真撮影がうまい行きません。

レンズだけ良くても、センサーがしっかり光を受け止めてくれなければ画質がザラザラしたような質感を持ち美しさを阻害します。

最後に、レンズやセンサーから得られたデータを解析し、ふさわしい画像処理を行うことで美しい写真へと仕上げる役割が画像処理エンジンになります。

これはすでにレスポンス部分でご紹介したハイエンドSoC「Snapdragon845」に構成されるもの。誰であっても綺麗な写真に仕上げられます。

120°の広角レンズがあるので美しいパノラマ撮影もできます。光学式と電子式の手ぶれ補正がぶれない写真をサポート。

「Proモード」ならISO25〜3,200まで調整できます。ですから、明るすぎる場所ではISOの数値をさげ、夜景など暗い場所での撮影ではISOの数値を上げれば、どんな状況でもブレずに綺麗な写真撮影ができます。

「AIシーン分析」機能があるので、被写体に応じて「ピープル / フード / ドッグ / キャット / サンセット / スカイ / フィールド / オーシャン / フラワー / グリーン / スノー / ナイト / ステージ / テキスト / QRコード / トライポッド」16種類から最適なモードを選択してくれますので、「Proモード」でなくても美しい写真撮影可能です。

通信性

 キャリアアグリゲーション(3CA)に対応していますので、下り最大800Mbps・上り最大150Mbpsの高速通信可能です。

2枚のnanoSIMカードを挿せるデュアルSIM。ドコモ、au、Y!mobileの3社VoLTEに対応し、LTE通信2回線を同時待ち受けできます。

LTE:対応する格安SIM(対応バンド一覧表)
バンド 1 3 8 11 18 19 21 26 28 41
Zenfone 5Z
ドコモ回線
au回線
ソフトバンク回線
3G:対応する格安SIM(対応バンド一覧表)
バンド 1 6 8 9 11 19
Zenfone 5Z
ドコモ回線
au回線
ソフトバンク回線

バッテリー

 バッテリーは1日しっかり持ちます。32分で約50%の急速充電が可能なところと、AI充電でバッテリーの寿命を伸ばすことができるところにはきめ細やかな作り込みを感じます。

総評

 私の場合、スマホを使う時間を目的別に分類した場合、圧倒的に長い時間を占めているのがゲームです。

仕事しながら、テレビ・映画見ながら、テレビ・PCゲームしながらスマホのゲームを自動で動かしています。

2番目に多いのが音楽鑑賞で、3番目はTwitterなどのSNSでしょうか。

あとは電話、LINE、メール、カメラ、動画鑑賞とありますが、時間だけ見るとそれを目的に使っている時間はほとんどありません。

その為『ZenFone 5Z』は、ゲームを快適にプレイしたいがために購入しました。実際にゲームしてみて不満は全くありません。

何もかも快適。スマホが熱くなっても、「Game Genie」の最適化という選択肢があるのも嬉しいポイントです。

もしこれでもスマホが熱くなるようであったら諦めがつくからです。使いすぎだと。ゲームしていて処理落ちしないだけでもう満足です。

『ZenFone 5Z』はサウンド面も強く、指紋認証と顔認証というスマホをスマートに使える機能にも恵まれています。

ハイエンドスマホなのに約67,000円と圧倒的コスパが魅力

 『ZenFone 5Z』は、他のハイエンドモデルと異なり全部のせのスマホではありません。おサイフケータイ非対応ですし、ワンセグ/フルセグも搭載されていません。

有機ELディスプレイではありませんし、防水機能もありません。

しかしその分価格は約67,000円。他のハイエンドスマホが100,000円を超える中、おおよそ33,000円も安く販売されているのです。

ゲームをメインにスマホ購入をお考えの方の中で、アウトドア向けの機能であるおサイフケータイ、ワンセグ/フルセグ、防水機能が必要な方がどれだけいますでしょうか。

アウトドア向けの機能は一切削ぎ落とし、約67,000円とかなりの低価格に抑えられたハイエンドスマホ。

余計な機能はいらないといった、ゲームなどのエンタメメインでご利用の方にオススメでキススマホです。

『ZenFone 5Z』の購入方法

オンラインショップでSIMフリー端末を購入

 公式のASUSショップなもちろん、アマゾンや楽天市場などの大手オンラインショップにて購入することも可能です。

格安SIMとセットで購入

 『ZenFone 5Z』を取り扱う格安SIMは現時点で以下の4社のみになります。「ZenFone 5」と「ZenFone 5Q」を取り扱う格安SIMは多いので、間違わないよう注意してください。

名前がそっくりで、兄弟のようなスマホですが、性能が全く異なります。

格安SIMとセットで購入 一括払い 分割払い
格安SIM 一括払い 分割払い
IIJmio 59,800円 月額2,500円x24回
NifMo 64,445円 月額2,686円x24回
LinksMate 69,800円
エキサイトモバイル
64,800円 月額2,700円x24回

『ZenFone 5Z』のパッケージ

『ZenFone 5Z』パッケージ:表
『ZenFone 5Z』パッケージ:表 ネイビーとゴールドで彩られたパッケージは高級感があります
『ZenFone 5Z』パッケージ:裏
『ZenFone 5Z』パッケージ:裏
『ZenFone 5Z』パッケージ:蓋を開けた状態
『ZenFone 5Z』パッケージ:蓋を開けた状態
『ZenFone 5Z』パッケージ:マニュアルなどが入ったケースを退けた状態
『ZenFone 5Z』パッケージ:マニュアルなどが入ったケースを退けた状態
シリコンケース、ユーザーマニュアル、初期不良・故障修理依頼、製品保証書
シリコンケース、ユーザーマニュアル、初期不良・故障修理依頼、製品保証書
アダプター、USB Type-Cケーブル、イヤホンチップ、ハイレゾイヤホン「ZenEar Pro」
アダプター、USB Type-Cケーブル、イヤホンチップ、ハイレゾイヤホン「ZenEar Pro」
『ZenFone 5Z』ディスプレイ
『ZenFone 5Z』ディスプレイ
『ZenFone 5Z』背面
『ZenFone 5Z』背面
『ZenFone 5Z』初めての起動
『ZenFone 5Z』初めての起動

仕様

製品名 Zenfone 5Z
メーカー ASUS
ブランド Zenfone
シリーズ Zenfone 5シリーズ
前のモデル
発売日 2018年6月15日
時期 2018春夏モデル
OS Android 8.0 Oreo → UpData:Android 9 Pie
プロセッサー Qualcomm Snapdragon 845 / 4 × 2.8 GHz Kryo 385 Gold + 4 × 1.8 GHz Kryo 385 Silver、Core:8(オクタコア)
GPU Qualcomm Adreno 630 710MHz
メインメモリ 6GB
ストレージ
  • 128GB
  • 外部ストレージ:MicroSDカード 最大2TB
冷却機能 未公開
ゲーム関係の操作性 Game Genie
ディスプレイ
  • タイプ:Super IPS+液晶 (LEDバックライト)
  • サイズ:6.2型ワイド 19:9
  • 解像度:2,246 × 1,080ドット フルHD+
  • HDR:✕
  • コントラスト比:未公開
  • 色域:DCI-P3 100%
  • ビット深度:未公開
  • リフレッシュレート:未公開
  • Corning® Gorilla® Glass 3
オーディオ
  • ステレオスピーカー
  • DTS Headphone:X
  • ハイレゾ:○
  • コーデック:SBC, AAC, aptX, aptX HD, LDAC
  • 3.5mmハイレゾイヤホン「ZenEar Pro」
カメラ
  • デュアルカメラ
  • アウトカメラ1:SONY IMX363センサー、約1200万画素、f/18、1/2.55インチ、RGBセンサー
  • アウトカメラ2:800万画素、120°広角
  • インカメラ:800万画素
無線機能
  • nanoSIMスロット×2
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
  • テザリング:○
  • Bluetooth:Ver.5.0
通信方式
  • docomo:○
  • docomo VoLTE/VoLTE(HD+):○
  • au:○
  • au VoLTE/VoLTE(HD+):○
  • SoftBank Y!mobile:○
  • Y!mobile VoLTE/VoLTE(HD+):○
防水機能
センサー
  • 加速度センサー、電子コンパス、光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、RGBセンサー、NFC
  • 測位システム:○GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo
  • 指紋センサー / 顔認証
  • おサイフケータイ:✕
  • フルセグ/ワンセグ:✕/✕
インターフェース USBポート:USB Type-C 2.0
バッテリー
  • ワイヤレス充電:✕
  • 容量:3,300mAh
  • 充電時間:32分で約50%の急速充電
  • 連続通話時間:最大約1,680分
  • 連続待受時間:最大約396時間
ボディ アルミニウム、ガラス
サイズ 約75.6 × 153 × 7.7 mm
質量 約165g
ライティング
ゲーム関係の拡張ユニット
クレジット © ASUSTeK Computer Inc. All rights reserved.
『ZenFone 5Z』背面
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