「上下昇降機能」があるかどうか
「上下昇降機能」は忘れられがちですが、買ってみたらついていなかったなんてことにならないよう、まず最初にあるかどうか確認しておきましょう。
「上下昇降機能」は椅子のほとんどについているほどに重要な機能です。ゲームされる方は特に、「上下昇降機能」がついていない『ゲーミングチェア』を買ってはいけません。
かかとが床につかないほど座面が高い場合、太ももに負担がのしかかります。これでは血行が悪くなり、すぐに足が痛くなったり、むくんだりして長時間ゲームできません。
かかとが床にぴったりついている状態(床に対して足が90度)は食事しやすい座面の高さです。
背筋がピンと伸び、下を向けばすぐに前かがみになれる状態にありますので、食べ物が喉を通りやすいのです。そのためダイニングチェアなんかは他の椅子に比べていくらか座面が高めです。
かかとが床にぴったりついている状態(床に対して足が90度)から、ほんの少し足を伸ばす事のできる座面の高さ(1〜4cmほど座面を下げた状態)がゆったりくつろぐことのできる座面の高さです。
自然と軽く背もたれにもたれかかることのできる状態です。そのためリビングソファなんかはだいたいこのくらいの座面の高さです。
このように、自分の身長に合わせて疲れにくい座面の高さに調節できことが、長時間快適にゲームをするために必要最低限必要な機能になります。
「バケットシート」かどうか
『ゲーミングチェア』最大の特徴といえば、太ももから頭のてっぺんまでを覆い、左右からも包み込まれるような形状「バケットシート」が基本です。
「バケットシート」だからこそ、自分の筋肉だけで姿勢を支える必要がなくなり、長時間ゲームしても快適に過ごすことができるようになります。
「ヘッドレスト」対応かどうか
ほんの少しだけ足が伸びる座面の高さにすると、自然と重心が背もたれにもたれかかるようになること、「上下昇降機能」の部分でご説明させていただきました。
床に対して足が90度ではなく、ほんの少しだけ足を傾けることのできる座面の高さです。このとき、自然と背もたれにもたれかかるのは背中だけではありません。頭もです。
それを支えてくれるのが「ヘッドレスト」。「バケットシート」は、特に背中の筋肉を肩代わりする役割を担っていますが、首の筋肉は肩代わりできません。
その役目は「ヘッドレスト」にしかできないことです。「ヘッドレスト」があると首が疲れて痛くなりづらいだけでなく、「ストレートネック」すら防止します。
『ゲーミングチェア』であればほとんど「ヘッドレスト」付きですが、ないものであっても、後から追加できるものを選ぶようにしましょう。
「ランバーサポート」付属かどうか
腰や背中の筋肉が、正しい姿勢・背骨がS字型になるようにキープしています。背骨がS字型になる姿勢をとるには、腰や背中の筋肉にて骨盤を立てた状態を保たなければなりません。
しかし、長時間姿勢正しくしていると疲れてしまい、いつの間にか骨盤が後ろに傾いてしまいます。骨盤が後ろに傾くと自然と背中が丸くなり、猫背になってしまうのです。
猫背は非常に厄介で、腰や背中の痛み、肩や首のこりなどを発生させるだけでなく、最終的には背骨を変形させ、首の骨も変形させ、背中が丸く首がまっすぐな状態にさせてしまいます。
長時間ゲームすることができなくなるだけでなく、ゲーム寿命すら縮みかねないのです。
そこで『ゲーミングチェア』のほとんどが、「ランバーサポート機能」を付属させています。具体的には、腰用の枕みたいなのがついてきます。
この腰用の枕(ランバーサポート機能)があることで、腰や背中の筋肉で支えなくても、自然と骨盤がまっすぐ立った状態に保つことが可能になります。
なのでずっとキレイな姿勢でゲームできます。綺麗なS字ラインでゲームすることができれば疲れにくく、いろんなところが傷みにくくなります。
「アームレスト」が上下昇降&回転するかどうか
『ゲーミングチェア』に搭載される「アームレスト」のほとんどは、上下に昇降できるだけでなく回転させることも可能です。
なので「アームレスト」に肘をかけた状態で、コントローラーやマウス、キーボードの操作が快適になります。
腕はかなり重たいので、長時間ゲームしていると、腕立て伏せをしているわけでもないのに疲れて痛くなります。
それにもかかわらず、「アームレスト」の高さ調節ができないと、「アームレスト」を使うことができませんので、「アームレスト」そのものが邪魔になります。
コントローラー・マウス・キーボード、それぞれ快適な高さや角度が違うのです。なので「アームレスト」の上下昇降&回転機能も重要なチェックポイントの一つになります。
寝ながらゲームできるかどうか-寝ながらゲームしたい方は特にリクライニング重要-
ゲームは、映画とスポーツを融合させたようなエンターテインメントです。多少前のめりで操作したいアクションシーンもあります。
そうかと思えば、映画鑑賞のように背もたれにもたれかかってゆったり見ていたいシーンもあります。
最近のゲームは、画面上のキャラクターを操作するだけでなく、フレンドとコミュニケーションを取るためのツールでもありますので、体を横たえてゆったり休憩しながら会話を楽しむなんて場合もあります。
激しいアクションゲームだけでなく、アイテムを集めたり何かを作ったりなどもしますので、寝ながらゲームできる環境を構築される方もいらっしゃいます。
ですから寝ながらゲームできるほどにリクライニングできるかどうかも、購入前にしっかりチェックしておきましょう。
フットレスト付き or オットマンを別で購入するか決める-足のむくみが気になる方は特に-
特に、足のむくみがきになる女性にオススメしたいフットレスト(レッグレスト)付き or オットマン。
床に下げておいた足を上げ、ふくらはぎを乗せることができるので、太ももへの圧迫感を和らげ、むくみを緩和させる効果を期待できます。
しかし実は、「座面下格納式フットレスト(レッグレスト)」付きの『ゲーミングチェア』は数がありません。ほとんどが「座面下格納式フットレスト(レッグレスト)」なし。
ほとんどのメーカーが別売りで「オットマン(フットレスト/レッグレスト)」を用意しているのです。
機能面や使いやすさ、凡庸性と優れていてオススメできるのは別売りの「オットマン(フットレスト/レッグレスト)」です。
『ゲーミングチェア』とは独立しているので使い勝手がいいんです。使いたいときだけ引き寄せて、いらなくなったら軽く蹴飛ばして話しておいておけば良いのです。
脚のどの部分に載せるかも自由。かかとあたりに乗せたり、ふくらはぎであったり。『ゲーミングチェア』メーカーが販売する「オットマン」は高さ調節機能付きなのでいつでもぴったりです。
また隣に恋人が「オットマン」に座れるので、隣でゲームのアドバイスしてくれるなんてことが気軽にできるようになります。
「座面下格納式フットレスト(レッグレスト)」付きの『ゲーミングチェア』が「オットマン」に勝るところといえば、場所を取らないことだけ。
使わないときは座面の下に収納しておくことができるからです。なので、さらに追加でお金を出せる方で、「オットマン」の分場所を確保できる方は「オットマン」がオススメ。
追加でお金を出すのに抵抗がある方や、「オットマン」の分場所を確保できない方は「座面下格納式フットレスト(レッグレスト)」付きがオススメになります。
ただし、「座面下格納式フットレスト(レッグレスト)」付きの『ゲーミングチェア』は数が少ないので、それだけの理由でかなり選択肢が絞られてしまうことに注意が必要です。
「ロッキング機能」はないよりあった方がいい-足のむくみが気になる方は特に-
「ロッキングチェア」という名の椅子があります。この椅子、足にカーブがつけられているので、座ると前後にゆらゆら揺れます。心地よい癒しを感じることのできる椅子です。
「ロッキング機能」とはそれと似たような機能のこと。「リクライニング機能」と混同されがちですが、それとは全く異なる機能です。
「リクライニング機能」とは、背もたれの角度を変えることができる機能です。一度角度を決めたら、その角度から動くことはありません。固定されます。
それに対して「ロッキング機能」の場合、体重をかけると背もたれと座面が、その方向に可動します。バネのイメージ。
まるで「ロッキングチェア」のように、体重のかけ方でゆらゆら揺れる、心地よさを感じる機能です。
この「ロッキング機能」、効果は癒しだけではありません。座って体重がかかると軽く後ろに傾きますので、お尻と太ももにかかっていた負荷が、腰と背中の方に分散されるのです。
太ももやふくらはぎがむくみにくくなる、女性向きの機能ということです。
『ゲーミングチェア』の中には、「ロッキング」の硬さ調節機能が搭載されているものもありますので、初めは固く、長時間ゲームして足がだるくなってきたら柔らかくして腰や背中に分散といったことが可能です。
「オットマン」と併用すれば、より足のだるさから解放されることになるのでオススメです。
素材でしぼる
『ゲーミングチェア』の素材は、大きく分けて2種類になります。「布」か「合皮」のどちらか。
「布」と「合皮」、共通している特徴は、長時間座っていても臭いがつきにくいところです。
しかしそれ以外の特徴は真逆になりますので、好みの方を選びましょう。
「布」のメリットは通気性と圧倒的肌触りです。べたつきにくいので夏場でも快適です。
しかしみなさんご存知の通り、汚れは落としにくいので食べ物や飲み物をこぼさないよう注意が必要です。
「合皮」のメリットは、高級感と存在感。そして汚れてもすぐに落とせるという掃除のしやすさです。
しかし残念ながら通気性で大きく「布」に劣るので、夏場は特に、立ったり座ったりしてムレを解消させる必要が出てきます。どうしても蒸れやすいのです。
両方にメリット・デメリットありますので、それぞれ理解した上でお好みの方を選びましょう。
価格・デザイン・色でしぼる
『ゲーミングチェア』の選択肢を絞る方法はもう、残るは価格・デザイン・色だけになります。
12,000円くらいで購入できる安価なものから、70,000円くらいする高価なものもあります。デザインもレーシングのようなものばかりかと思えば、そうでないものもあります。
レーシングシートデザインであっても、きめ細やかな部分のデザインは違いますので、好みの分かれるところです。
カラーバリエーションも豊富で、白や黒、赤や青だけでなく、緑、黄色、オレンジ、紫、ピンクなんかもあります。